連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

丈夫な人ほど油断は禁物

2012-04-25 | 高齢生活・健康
「おとうさん、〇〇さんのおじいちゃん倒れたんだって」ん?? 夢さんはまったく知らない人。

ゴミ出しから戻ったオバサンが、声を潜めて言うには、離れて住んでいるおじいちゃんの事らしい。

「脳梗塞なんだって分からないものよね~」じっとしている事が無いくらい活動的な人だったらしい。

「病院なんか行った事が無いらしいわよ」それほど元気だったと言いたいんだろう。

「おとうさんも診てもらったほうがいいわよ」何を見てもらうんだよ何処も悪くないのにさ。

年に一回の健康診断くらいしか、殆ど病院には行かない夢さん。まぁ言わば健康そのもの。

「そう言う人が危ないんだって」「そんな事言ったって、じゃどうしたらいいんだ?」

「そうよねどこか悪い所探してくださいなんて行く人いないわよね」「そうだろ」

どうせ一回しか死なないんだからさ。そん時ゃ寿命と諦めるしかないんじゃないか?。

結局いつものように笑って話は収まった。こうして健康で居られるのもアンタのお陰。ねっ!オ~バサン。

無駄な努力の減量

2012-04-20 | 高齢生活・健康
身体が重い・・・最低でもあと10キロは減量したい夢さんだが。

かなり運動はしていると、自分では思っているのだが、どうやら運動の仕方が間違っているようだ。

ダンベルを使ったり、ボート漕ぎをしたりと、歳の割にはハードに動いているつもり。

無理をしすぎたのか、半月ほど前から首筋が痛くなってしまい、今は控えめにしている。

痩せない原因が他にある事は、本人がいちばん分かっている。甘い物の食べ過ぎに違いない。

さすがにアルコールは殆ど飲まなくなったが、その分甘いものが増えた。

オバサンに知れると、ピタッと止められてしまうのでそれは言えない。オバサン極端だから。

今日もオバサンが犬の散歩に出掛けた隙に台所をウロウロ。これじゃダメだな夢さん。

対抗意識?

2012-04-17 | 高齢生活・健康
近くの書店にやってきた夢さん。目的のコーナーの手前でふと足を止める。

同年代くらいの男性が立ち読みしている。何を読んでるのかな? 

後ろを通りながらさりげなく、チラッと横目で確認。あらら・・レベル高そう。

夢さんが買いに来たテキストなんかに比べるとずっと難しそう。

凄いな思わず顔を見てしまう。どうも割り込むには気が引ける。
 
仕方なく他のコーナーを見て歩く。目はただ書棚を追っているだけ。 

チラッまだ居るのか。背中が丸くなってるぜ背筋くらい伸ばそうよご同輩。

心の中で呟きながら思わず自分も背筋を伸ばす。

テレビより友達が大事

2012-04-14 | オバ友
今日こそ忘れないで見るぞ。11時からのBS放送。
某番組の週末版を待っている夢さん。

「残念だわ」オバサンも楽しみにしていたのだが、
友達から電話があって出掛けるそうだ。

友達との付き合いはまず大切にするオバサン。
雨が降っているのにご苦労なことだ。  

「おとうさんなにが食べたい?」
急に訊かれても別にこれといったものは思いつかない。

煎餅でも買ってきてもらうか。
「分かったじゃぁ行ってきます。お昼までには帰ってくるわね」
わずかな時間でも彼女にしてみれば、息抜きの時間なのだろう。

目くらまし

2012-04-13 | 家ごはん
「おとうさん熱いから気をつけて」そろそろと目の前に運ばれてきた湯呑茶碗。

夢さん唖然!上の端いっぱいまでお茶が注がれて今にも溢れそう。

「ちょっと入れすぎちゃったわ気をつけて飲んでね」勿体ないからって???   

それにしてもオマエ・・・夢さん親指と中指でつまんで手前に引き寄せる。

それでなくても大振りな湯呑茶碗。熱くて持てやしない「熱っち!ったくもう」

オバサン近頃大雑把過ぎないか?だけど別に開き直ったって感じでもないしな。

「ごめんね これ食べる?」かりんとう?おーいいね「食べる食べる!」 

野球は元気の源

2012-04-12 | 野球・スポーツ
プロ野球が開幕してから毎日何やかやと話題が多い我が家。オバサンも大の野球好き。

ダルビッシュが初登板の日は、オバサン大変な入れ込みようだった。「あたしも国際的よね~」

とかなんとか言いながら犬の散歩を早めに済ませた後はテレビの前から動かない。

そんなオバサンになぜかホッとする夢さん。これでいいんだよ、チマチマしたって仕方がない。

今夜もオバサンは風呂も洗濯も手早く済ませてテレビにかぶりつき。最近は夢さんよりも余程詳しい。

贔屓球団の放送でもないのにさ・・・「いいのよ途中経過が出るから」だと。

ずっと見てるからね

2012-04-06 | 6人の孫
「凄いわねぇ~〇〇ちゃんに追い越されちゃったわ」ニコニコと嬉しそうなオバサン。

中学生になった1孫の背丈がオバサンを超えた。  

正月に会ったばかりなのに、その成長の早さは驚くばかり。中学では陸上部に入るそうだ。

孫達の先頭に立って仕切りまくっていたボスにも、ちょっとした仕草に少女らしさが出てきた。

「〇〇ちゃんからメールが来たわ」先日のお礼をオバサン宛てにメールしてきたようだ。

「おとうさんもメールしてあげればいいのに」俺はいいよ別に用事もないしさ。

でも肝心の時にはさ、じいちゃん何か力になれるかもね。その時には言うんだよ1孫。

春の嵐

2012-04-04 | 6人の孫
ピンポン ピンポン ピンポーン玄関のチャイムが絶え間なく激しくなっている。

あの鳴らし方は6孫に違いない、相変わらずせっかちなチビだ。

今日は6人の孫全員が集まるのだそうだ。まずは近所に住む3人がやってきた。

「ねぇじいちゃん〇〇ちゃんたち何時に来るの?」「じいちゃんあたし髪切ったの」

「ボク歯医者さん行ってきたんだよ」そうかいそうかい。順番に喋ってくれないかな。

春休みも最後だからみんなで集まるのだそうだ。そりゃいいけどさ6人揃うと凄いからなぁ。

昨日からの強風はやっと収まったが、やがてそれよりも恐ろしい、チビっ子台風がやってくる。

さばさば・・・・

2012-04-02 | 一人の時間
ガランとして人っ気のないリビング。昨日は孫達が来てあんなに賑やかだったのに。

キッチンのカウンターの上にお盆が乗っている。オバサン今日は早くからお出掛け。

まだ早いけど昼にするか・・「温めてね」ってオバサン言ってたけどまぁいいや。

急須の蓋を開けると既に葉が入っている。お茶を入れろって事かな?用意がいいな。

おにぎりの具はたらこと昆布。海苔の感触が手に冷たい。やっぱりチンすれば良かった。

沢庵を指先でつまみ口に放り込む。ポリッポリッポリッ何となく空しい音。

どしたい夢さんテレビも見ないのかよ?もう一人の夢さんが耳元で囁く。大きなお世話だ。

ただボンヤリしてる訳じゃないぜ。これがいいんだよ分かってないねオマエさんは。  

こういうのをな・・・・男の至福の時間って言うんだよ・・・・