連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

犬にも”脳梗塞”があるとは・・・・

2012-11-22 | 柴犬・マリ
毎日を平々凡々と過ごしていた我が家に突然の異変。
飼い犬が、脳梗塞を発症してしまった。

散歩から戻ったオバサンが足を拭こうと縁側に犬を座らせ、雑巾を絞っている間の出来ごと。
縁側から仰向けに、もんどりうって芝生に転落したのを目撃。「あらあら何やってんの」

だが、どうも様子がおかしい。嘔吐を繰り返し、足元がふらついて立つ事も出来ない。
目は視点が定まらぬかのように、パチパチとまばたきを繰り返し、途切れることなくよだれを垂らす。

よほど打ち所が悪かったのかな?そう思ったがどうも普通ではない。オバサン慌てて先生に電話。
「直ぐに連れてきなさい」と言われ、抱き抱えて車で病院へ。

一目見るなり先生曰く「これは脳梗塞ですね」、えっ?犬が脳梗塞??まさか?唖然・・・
「有るんですよ、珍しいですけどね、ほら見てください、首が右に傾いているでしょ?」 

なるほど言われてみれば確かに首が傾いている。犬も人間も同じなんだなぁ・・・・・
「いつ頃なったの?」まだ1時間も経ってません。「そりゃ早く来て良かった」

直ぐに注射を打ってくれた。よだれで診察台はベトベト、オバサンがティッシュで拭き取る。
相変わらず嘔吐とまばたきを繰り返し、焦点も定まらない様子。

立ち上ろうとすると、足がグニャッとなってしまって、へたり込んでしまう。
「水が飲めないようだと危ないです、まずは様子を見ましょう」

2日目
まったく症状は変わらず、嘔吐とよだれ、目のまばたきも治まらず。
水も飲まないくらいだし薬は受け付けない。「無理にやらなくてもいいですよ」
ずっと診てもらっている先生なので信頼している。こういう時は実に頼もしい。

3日目
水を飲んだ。首が傾いているので水面との間隔が合わないらしく、飲み方がぎごちない。
飲んでは吐き、飲んでは吐きを繰り返している。目はうつろ足元はおぼつかない。

「もう一本打っておきましょう」注射をしながら先生、犬に向かって「頑張れよ~」
「水さえ飲んでれば、餌なんか喰わなくたって大丈夫だからな」先生いつも笑わせてくれる。

4日目
少しだけ餌を食べた。先生の言葉に従ってハムを少し千切って食べさせてみたのだ。
最初は怪訝そうな様子だったが、匂いに誘われたのか恐る恐る口にした。

さっそくオバサン、錠剤をハムに仕込んで口の中へ。普段なら吐き出してしまうのだが、
頭が朦朧としているのだろう、薬と気付かずに飲みこんでしまった。うふふシメシメ

「もういい歳(14歳)なんだから、気にしないで美味いものを食べさせたらいいですよ」
たしかに先生の言う通りだ。太ったっていいじゃないか、もうドックフードとはおさらばだな。

あれから10日・・・・・
吐くのは治まった。激しいまばたきも落ち着いてきた。食欲も少し出てきた。
だが足はグニャッとしたまま。歩こうとしても直ぐに倒れる。首も傾いたまま。

それと声がまったく出ない。あれ以来一度も吠えていない。犬にも言語障害があるのだろうか?
オバサンは毎日寝たきり状態犬の世話と食事作りに奮闘。ふふ結構楽しそうにやっている。

以前は「うるさい!静かにしなさい!」なんて言ってたが、こうなると邪険にはできない。
犬は口をきけないしね、どんな気持ちでいるんだろうか・・・・・可愛い家族だからねぇ。