連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

晩秋模様

2009-10-26 | 高齢生活・健康
ただいま、出先から戻った夢さん。和室に炬燵がしつらえられている。おっ!オバサンいつの間に。

「ちょっと寒くなってきたから出したのよ」いいねいいね、オバサン気が利くじゃない。

「今年は何か寒くなるのが早くない?」そう言えばまだ10月なのに早いような気がしないでもない。

去年は炬燵出したのはいつ頃だった?「さぁどうだったかしらねぇもっと遅かったような気がするわ」 

「毛布だけでいいでしょ?」あぁそうだね、まだ蒲団を掛けるほど寒くはない。

さっそく座椅子に背をもたせ足を入れてみる。「いいわね」いいね、顔を見合わせニコッ。

これでいつ寒くなっても大丈夫。「お茶でも入れようか?」いそいそと台所に立ち上がるオバサン。
  

元気でいこうね

2009-10-24 | 高齢生活・健康
庭の手入れを始めた夢さんにオバサンから一言。「あまり無理をしないほうがいいわよ」

無理なんかしないさ。ついでに芝のカットもやりだした夢さん。今年はこれが刈り納めかな。

以前は平気だったこの程度の庭仕事も段々ときつくなってきた。何となく気合が入らない。

先日我々よりひと回り年上の女優さんが亡くなった。そんな事も気分的に影響しているのかな。

ひと回り12年か・・・あっという間だろうな。 

ただ淡々と過ごしているようで、なんと月日の経つのが早い事か。 

テレビを見ながら涙ぐんでいたオバサンの横顔がふと目に浮かぶ。つるべ落としの夕闇が迫る庭先

何でも言ってよ

2009-10-20 | Weblog
「おとうさんご飯食べたら換気扇お願いね?」ん?そうか今日は燃えないゴミの日だもんね。

換気扇のカバーを換えてくれと言われていたので、予備は何枚か買ってある。

今やっちゃおうか?「いいわよご飯終わってからで」こんなの簡単だよすぐ終わるから。

踏み台を持ち出してレンジフードに頭を突っ込む。パチッパチッ油が付かないよう慎重にね。

外したカバーを脇に立っているオバサンに手渡す。新しいのを受け取りパチッパチッはい終わり。

ついでに布切れで周りの汚れを拭き取る。これでいいだろ、綺麗になったら気分がいいね。  

「おとうさんってせっかちよね」ご飯を食べながらオバサンが笑っている。

ふふふいいじゃないか思い立ったら直ぐやる。迅速果敢、夢さん心の中でそっとつぶやく。

立場がないよ トホホ

2009-10-15 | 高齢生活・健康
今日は予約してあったインフルエンザの接種日。

「おとうさん問診票書いたの?」言われなくてもちゃんと記入しました。

「かしてかして」せわしなく手を出すオバサン。大丈夫だよちゃんと書いたから。

「そうじゃないの、あたしが持っていくから」2枚重ねて手にしたオバサン。「さぁ行くわよ」

行くわよったってすぐ向かいのクリニック。10メートルもありゃしないのに。

なんで俺が・・・とは思いつつも、仕方なくオバサンの後に従う。保護者のつもりかよ。

「あらぁ~こんにちわ~お願いしますね」おやおやオバサン愛想のいいこと。

ご近所同士、先生も看護師さんも顔見知り。夢さんの顔を見てクスッ。受付嬢が笑ってる。

お気に入りのセルフ

2009-10-13 | 一人の時間
セルフのガソリンスタンドにすっかり慣れてしまった夢さん。今日はいそいそと給油のチャンス。

セルフに通いだしてからは、タイヤの空気圧を見てもらったことが無いので気になっている。

給油を終わり事務所の前を見ると「タイヤチェックコーナー」と書いてある、ははぁこれだな。

ところで空気の量は?仕方なく店員さんに聞いてみる。「あっそれはねドアを開けると書いてありますよ」

おっこんなところにか。キャップを外し空気口を押しつける。ん?針が上がらないぞ?

このプラスマイナスってのはなんだ?レバーが付いている。試しにプラスの方へ押してみる。

おっ!針が動いた、なんだこんな事かい。自転車より簡単だ上手く出来てるな。 

4輪とも指定の目盛まで入れた。念の為もう一度チェックして回る。

今日もまたひとつ自信がついた。何でもやってみなきゃな。人任せはいけないよ、夢さんご機嫌。

インフルエンザ予防接種

2009-10-10 | 高齢生活・健康
「インフルエンザの予約してきたわよ」あぁそう。どうせ新型ワクチンは回ってこないんだろう?

「さぁどうかしらね、待ってても仕方ないでしょう?」そりゃそうだ、まぁどっちでもいいけどね。

「でもね一応やるだけの事はやっておかないと、他人様に迷惑を掛ける事になるといけないでしょう?」

我家の前のクリニックも指定医療機関になっているので、オバサンそこでやる事にしたようだ。

「予約がいっぱいだって、やっと取れたわ」新型と言ったところで、どうしたらいいのか迷うばかりだ。

はっきりとした指示も無いし、このさい自己防衛で出来ることをやっておくしかない。

早い話が罹るときは罹るんだから。ジタバタしたって始まらないけどさ。オバサンの指示じゃ仕方がない。

ましらの如く

2009-10-06 | 6人の孫
ピンポーンと玄関のチャイム「ただいまー」乱暴に開いたドアから元気な声、おっ6孫だ。

「あらーお帰り!」迎えに出たオバサンの大きな声に 負けじと二階から駆け下りる夢さん。

ドタドタドタドタ、リビングに走り込みいきなりソファーの背によじ登る6孫「みてぇみてぇ」

テーブル目掛けて跳び移りそのまま床に跳び下りる。おやおやまるでお猿さんみたいだね。

「ほらほら危ないわよ!」ママの言う事など聞かばこそ、何が面白いんだか何回も何回も。

だけどさ自分の家みたいだな「ただいまー!」って入ってくるのが可愛いよね。


「そうね」ハラハラしながら6孫の素早い動きを追っているオバサンの目が笑ってる。 

知らなくても幸せ

2009-10-04 | 柴犬・マリ
「じいちゃんどうしてマリはお手をしないの?」2孫の問いに返事に詰まる夢さん。

ううん?そうだよね・・・・「マリって言葉が分からないの?」そうじゃないけどさ。

「教えなかったからね・・・・」「犬って教えないと出来ないの?」そうだよ。

「友達んちの犬はちゃんとお手をするよ」「伏せもするんだよ」ムカッ!そうかいそりゃよかったね。

だんだん面倒くさくなってきた夢さん「お手なんかしなくたっていいんだよ」

「マリちゃんに聞いてごらん、お手が出来ないと困るかどうか」ついには大人気ないことを口走る。

「おやつを貰うときは、黙っててもお座りするもんね~マリちゃん」
いいんだよそれで。

呼んだ時は来ないくせに何時の間にか足元に擦り寄ってうずくまってる。なんともマイペースなやつ。