連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

ママにだまってろよ

2006-06-11 | 6人の孫
「じいちゃん食べてもいいんでしょ?」

夢さんの机の引き出しから、ガムを見つけ出した2孫。

すかさず4孫が真似をする。実にすばしこい。

「ママに叱られるぞ」と言っても二人は聞かない。

見つかれば「もうすぐお昼なのに」と叱られるのは分かっている。

「しょうがねぇな・・ちゃんとペッしろよ。ここで噛むんだぞ下へ行くなよ」

2孫は机に乗っかって足をブ~ラブラ。4孫は夢さんの膝の上。

クチャクチャ、クッチャ。3人だけのヒミツの時間。

雨の滴が窓を伝う。もう昼近いのにずっと降り続いている夜来の雨。

電話?忘れちゃった

2006-06-08 | オバ友
「おかあさん、〇〇さんから電話あったよ」

二階の吹き抜けからオバサンに声を掛ける夢さん。

「何時頃あったの」とオバサン。うやむやに答えて首を引っ込める。

外線のランプが点いた、オバサン電話をしているようだ。

ご近所の奥さんから電話があったのは何時間も前だ。

梅の実がどうしたとか、こうしたとか、言っていたようであった。

なまじ分かった振りをしないほうが良い。とぼけているに限るエヘヘ。

オバサンが玄関を出て行く気配。

ハハ又しばらく戻りそうもないな。オバサン喋るのが好きだからな。

アジサイ

2006-06-05 | 庭仕事・花・木
 
庭のアジサイが咲き出した。

昨年は切り詰めを少なくしたので、背丈は2メートルを超えている。

三脚を立て、レンズの向こうのアジサイとにらめっこ。

微風がアジサイを揺らす。   頼むからジッとしててくれ

足元にマリが纏わりついてうるさい。   分かったよ 後で遊ぶから待ってろよ

オバサンが2階に上がって行った。  夢さんの部屋の掃除か?

案の定掃除機の音がしだした。    見られて困るものは無いはずだな・・・・・
 
 

美味しそうな天ぷら

2006-06-01 | 家ごはん
「おとうさん、ご飯よ」オバサンが呼んでいる。

テレビを消し階下に下りる。

パタパタパタ、忙しそうに台所と和室を行き来しているオバサン。

「ほらほら熱いうちに食べて」揚げたての天ぷらが運ばれてきた。

おっ、天ぷらか。そろそろ食べたいなと思っていたところだ。

気が利くじゃん、オバサン。

「このカボチャ美味しいでしょ?〇〇さんからの頂き物よ」

「あぁそうなんだ、ふ~ん、へ~え、おーぉそりゃすごいね」

野球中継を見ながらオバサンの世間話に聞き入る。  

夢さんが聞いたって仕方がないのにな。井戸端の延長の積りらしい。

外はまだ明るい。ガラス戸越しに庭のモミジが揺れている。