連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

トリノオリンピックが終わった

2006-02-27 | 野球・スポーツ
終わった終わった、トリノオリンピック。

荒川静香の金メダルに日本中が救われたオリンピック。

あれが無かったら、何と寂しいものになっていたか。トホホ

だけどなんだな。

あの閉会式で、静香ちゃんを肩車したヤロー!。あいつは一体何処のどいつだ!!。

とんでもねぇヤツだ!あのヤローメ。

我らの静香ちゃんを気安く肩車なんかしくさって許せねぇ。

と、日本中のオジさんたちは怒っているのであります。

しかし、あの「イナバウアー」あれは良かった、実に美しかった。

フィギュアの歴史に永く語り継がれる事だろう。伝説の「イナバウアー」として。

どけどけ

2006-02-23 | 高齢生活・健康
お茶を淹れなおして持ってきたオバサン。

「おとうさん、もう少し下に居てね」なんで?

どうやら夢さんの部屋を掃除するらしい。

いやに出足が早ぇな?どっか出かけるのか。

たしかテレビが点けっ放し。布団もパジャマもそのまんまだ。

また文句言われたんじゃかなわねぇな。

あ、いけねぇ!PCの画面も開いている筈、まずい、素早く立ち上がる夢さん。

「どけどけ!」

オバサンの脇をすり抜けて階段を駆け上がる。

「何よ~!」夢さんの背中を引っぱたくオバサン。

「イテッ!」えへへからかっただけだよバーカ。

片足あぐら

2006-02-19 | 高齢生活・健康
 
「おとうさん、お昼どうするの?」

「そうだな、そこで食べようかな」夢さん和室の濡れ縁を指差す。

伸び始めた雑草が気になり、昼前から急に庭の草むしりを始めた夢さん。  

いつも思いつきで行動するので、オバサンは先が読めない。ハハハ

「どれどれ」縁側に片足あぐらをかいてお茶をすする。

オバサンが正座してお盆を押してよこす。よしよし、よきに計らえ。てへっ

「おっ、お汁粉かい」いいねいいね。

まるで職人さんみたいだなカッコいいぞ、夢さんご機嫌。

「おかあさんもここで食べたら?」「あたしはいいわ~」

だけどなんだな。

知らない人が見たら、年寄りが二人で日向ぼっこしてるように見えるかもな。

どうりでオバサン逃げ出す訳だな。

真夜中のグラス

2006-02-17 | 一人の時間
 
「あーぁ、明日になっちゃうぞこりゃぁ」

間もなく日付が変わろうとしているのになぁ。

夢さん、まだ寝る気にならない。

まぁ、いいっか!明日出掛けるのは午後からだしな。

テレビは同じニュースの繰り返しだし、オリンピックも飽きた。

CDに切り替える。お気に入りの「テネシーワルツ」はパティー・ペイジ。

「腹が減ったな チョコでもかじるか?」

いやぁ待て待て、こんな時間に食べたんじゃ胃に良くない。

まだ眠くないしな、飲むほどに頭が冴える夢さん。

ふと壁に目をやる昔の写真が飾ってある。

ハハ俺もオバサンも若かったな・・・頬杖ついたまま、じっと時間が過ぎていく。

とりあえず異常なし

2006-02-15 | 高齢生活・健康
「よかった、よかった」夢さんホッと一安心。

1年以上続いていた定期的なオバサンの検査通院。

先日受けたMRIの結果も今日分かった。

とりあえず異常無し。  

次は8月まで来なくてよいとの事らしい。

「おーぉ、焼きそばか」テレビを見ながら炬燵で遅めのお昼。

「今日は炬燵も要らないな」朝から春のような暖かさだ。

マリはデッキの日陰を探してガムを噛んでいる。「犬はよく分かってるのね」

そんなマリを見て、オバサンコロコロと笑っている。

マリなぁ、あいつは要領抜群だからな。

ホッとしたのかな。顔色いいじゃんオバサン。   

えっ?まさか!

2006-02-10 | 6人の孫
 
電話が鳴っている。誰だこんなに早く。

「おとうさん、4孫がおたふくになったらしいわよ」

「えっ?まさか?」

「だっておととい(一昨日)はあんなに元気だったじゃない」

2孫がおたふくの間、ママの実家に預けられていた4孫。

帰ってきたばかりなのに可哀そうに・・・どうしたんだあのチビ・・・

「仕方がないのよ、どうしてもうつるのよ」冷静なオバサン。

女の子なのに乱暴だし言う事きかないし、夢さんの手には負えない4孫。

ほっぺた脹らんでんだって?   

あいつ、少しはおとなしくしてるかな?

おたふくだからな直ぐ治るさ、早くやった方がいいんだよ。

納豆をかき混ぜながら夢さん、4孫の顔がチラチラ。

あぁ、いいとも

2006-02-08 | 6人の孫
ピンポンピンポンピンポン、ピンポーン。
玄関のチャイムがしつこく鳴っている。  

あの鳴らし方は4孫に違いない。それにしてもえらく早いな。
オバサンは散歩に出掛けて留守、2階から駆け下りる夢さん。

「よう、4孫」 
チャイムに顔をくっつけていた4孫がニヤリと笑う。

このニヤリが曲者なのだ。夢さんイヤ~な予感。
風邪を引いた2嫁(4孫のママ)が病院に行くと言うので預かる事に。

一ヶ月ぶりに会った4孫。なんかでかくなったな。
家に上がるなりドカドカと走り出す4孫、あぶないぞ。

おやおや掃除機を引っ張り出してきた。オマエにゃ無理だろよ。
なに?オシッコ?ハイハイ行っといで。   

「ジイちゃ~ん」終わったの?ハイハイ。   
あーぁ鍵なんか掛けちゃっってもう、あけろ!4孫。ったく

ドアから襖から手当たり次第に開けて回る4孫、締めておけって。
行き当たりバッタリ、手に負えねぇな、なんなんだこのチビは!

「むしるな!」急いでシクラメンの鉢を移動。しまいにゃ怒るぞクソガキ!
とうとう2階の夢さんの部屋に入り込みゃがった。オイオイ机から離れろ!

「ジイちゃん、エンペツは?」  
うっせぇ!オマエにゃ貸さねぇよ!また疵つけるから。 

見舞いに缶詰は昔の話

2006-02-03 | 6人の孫
「おかあさん、2孫どうしたかな?」

「どうかしら、そろそろ治る頃じゃない」 

「なんだ、電話もしてないの?」  

「毎日したって仕方ないでしょ、時期が来れば治るのよ」

オバサンしゃらっとのたまう、冷たいんじゃないのか。

2孫が、おたふくに罹って1週間になる。

「果物の缶詰でも持ってったらどうかなぁ?」気がもめる夢さん。

「呆れた、おとうさんって古いわねぇ~」

「今時、缶詰なんか持って行く人いないわよ、ホホホホ」

オバサン、腹を抱えて大笑いしている。なにがだよ・・・・

なるほどそうか、言われてみればその通りかも知れない。

昔は、桃とかミカンの缶詰なんか貰うと、嬉しかったもんだけどなぁ。

今は何でも有るし、時代が違うって事か。

オバサンに内緒で持って行かなくてよかった。  

笑われるとこだったな夢さん。余計な事は考えるなって事か。てへっ

オバサン雨の日の東京行き

2006-02-01 | 柴犬・マリ
「おとうさん、私が行くからいいわよ」  
「だって雨降ってるぞ」  
マリの朝の散歩、自分が行くと言ってきかないオバサン。   

雨の日の散歩は、夢さんが行くようにしてるのに。  
なんでだ?

「今日は出掛けるって言ったでしょ」ん??あっ、そうか。
そう言えばオバサン、今日は東京とか言ってたな。

何時もならテレビを見ながらゆっくりの朝飯なのに。
もう食べたのかい?ずいぶん早ぇなオバサン。 

オバサン、さっさと炬燵のテーブルを片付けだした。
「まだ残ってるよ!」湯飲みを押さえる夢さん。ったく!

「ほんとにいいんだな?」  
出掛けるからって気を使う事ないのに義理堅ぇオバサンだ。

まぁ、まだ時間があるんだろうよ。こういう時は黙ってるに限る。
「夕方はおとうさんお願いね」ハイハイ分かってます。