連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

病院で通院者の観察

2006-03-28 | 高齢生活・健康
しつこい風邪が中々抜けない夢さん
市販の薬がちっとも効かないので、渋々病院に行く破目になった。

朝一番でオバサンが診察券を出してくれた。内科1診の32番か。
「最初に内科の受付に行くのよ」「あそう、10時頃行けばいいかな?」

「だめだめ、早く行かなきゃダメよ」本人が行って体温測って問診表を書くそうだ。
髭を剃り歯を磨いて髪を整える。

「ほらもう9時よ、診察始まってるから早く行きなさい」
面倒くさいな、だから嫌なんだよ。仕方なくテコテコと病院に向かう。  

「うわっ、混んでる混んでる人だらけだぞ」知り合いに会ったらカッコ悪いな。
うーんやっぱり年寄りが多いなぁ。あれ、あっちの年寄は夫婦連れじゃないのか。

子供づれのママさんも多いな。ん?こっちは一見して働き盛りだぞ。
みんな普段の生活が有るのに大変だな、こりゃぁ。

それにしても中々番号が呼ばれない。うんざりだな。ったく
いい加減痺れを切らした頃「〇〇さ~ん」「あっ俺だ」名前で呼んだぞ?。

「12番の前で待っててね、向こうの方が早いと思うから」ハイハ~イ!
なんとラッキー、ニコッと笑った笑顔が天使に見える。カワイイよなぁ。

ほんとなんだぞ!

2006-03-26 | 高齢生活・健康
風邪気味の夢さん、朝飯の後もずっとベッドの中。

桜も開花間近だし早く治さなくっちゃ。

のんびり風邪だなんて言ってらんないんだよ。

ラジオもテレビも飽きたし、ノートを持ち込んでカチャカチャやっている。

「おとうさん、お昼よ」ドアが開いてオバサンが顔を出す。

「お昼かぁ何ぃ?」「おうどんよ」なんだぁ

うどんは嫌いじゃないけどさ。何か他にないのかよ。風邪引いてんだぞ。

何かあるだろうよほら。なんてぇのかなぁ、病人らしい喰い物がさぁ。   

「だいぶ酷くなってきたみたいだぞ」オバサンの顔を横目に窺う。

「何時までも起きてるから風邪なんか引くのよもっと早く寝なさい」関係ないね。

「心配しなくても大丈夫よ、食欲もあるんだし」クソッ信用してねぇな。

甘やかすと癖になるとでも思ってんのかな?。ガキじゃねぇんだぞ。

あーぁ、ガックリくるぜまったく。普通はもっと優しくするよな。

飲む理由はなんでもいい

2006-03-17 | 庭仕事・花・木
 
午後から庭仕事をした。
暖かくなると、自然に草花の手入れなどを始める夢さん
誰に言われるまでもなく、身体が当然のように動くから不思議だ。

この暖かさで、我慢していたものが一気に噴出すように、庭の草花も活動を始めた。
雑草もそれなりに花を咲かせるのだろうが、こればかりは心を鬼にして引き抜く。

10個足らず頭を出したフキノトウも、グングン背丈が伸びてきた。
40センチくらいにはなるだろうか、毎年目を楽しませてもらっている。

ところでオバサンちょっと早いけど飲んでもいいよね?
けっこう働いたじゃないですか。それにさ「WBC」準決勝進出も決まった事だし。
まぁ他力本願だったけどさ、勝は勝でしょう。

それにさ、7時半からテレビも見なくちゃならないし、忙しいんだよ。
あれだよあれ、「ゴッドファーザー」昨日の続き、昔見たでしょ?懐かしいじゃない。

えっ興味ないの?あそう・・・・ 
そうか・・オバサン、どっちか言ったらバラエティーだもんね。   

元気だったか?

2006-03-15 | 6人の孫
「腹が減ったよ~先にご飯にしてよ」帰るなり炬燵に入る夢さん。

「あれっなんだこれ」炬燵布団のカバーがベタベタしている。

「あらぁ~4孫ちゃんだわよ、おとうさんの場所でアイス食べてたから」

「えーぇなんだ4孫来てたのかー」残念!帰ったばかりらしい。

「偉そうにふんぞり返って食べてたわよ」フフあのチビ。

「なんで帰っちゃったの?ご飯食べてけばいいのに」  

「だってパパが帰ってくるでしょう」だったら4孫だけ置いてけばいいのにさ。

ご飯のおかずは作って持たせたらしい、さすがオバサン。

「俺の居る時に来ればいいのになぁ」なんだって気のきかねぇチビだぜ・・・・

PC周辺配置換え

2006-03-10 | PC周辺・ブログ
 
「おとうさん、これ全部捨てるの?」

紐で縛った雑誌の山を見てオバサンビックリ。

「随分あったのねぇ、捨てちゃって後で困らないの?」

パソコン周りの片付けと配置換えをした夢さん気分すっきり。

パソコン雑誌も、古い順から5年分を一気に廃棄した

何時か読むだろう必要になるだろうと思いつつ、大事に取っておいた物だ。

蓄積したデータが失われるようで残念な気もしたが、これで諦めもついた。

スペースも大分出来たし、ようは思い切りが必要ということか。

あっちへ動かしこっちへ動かし、今回の配置換えは2日も掛かってしまった。

結局は最初に決めた位置に落ち着いたもんね。ハハハ夢さんお疲れさん。

「あら、今度はこうなったの」オバサンクスクス笑っている。まぁな。 

待ってるぞ

2006-03-06 | 6人の孫
「おとうさん、明日ねぇ5孫ちゃん来るそうよ」えっ、ほんとかよ!

「明日って火曜日だぞ」  

「パパが水曜日休みなんだって」へぇ珍しいな。

「じゃぁ、5孫とママは先に車で来るんだろ?」「そうよ」

パパは仕事が終わってから電車で来るらしい。

「何時ごろ来るって言ってた?」「午後じゃないかしらねぇ」

「もっと早く来るように電話してよ」待ちきれない夢さん。

「無理言わないの、女の人はね色々と都合が有るのよ」  

そんなもんかね。

車だからなぁ、あまり急かしたらまずいし、大人しく待つしかないか。  

田舎暮らしにあこがれる

2006-03-04 | Weblog
「おかあさん、海の傍にでも住みたいなんて思わない?」

「思う訳ないでしょ」又始まったとでも言わんばかりのオバサン。

景色の良い田舎暮らしに憧れている夢さん。

「そんな不便な所に行ってどうするの、呆れちゃうわね全く」

「これからどんどん歳をとるのよ、病気にでもなったらどうするの?」

今時病院なんか何処にだってあるよ。分かっちゃいないねオバサン。  

「第一おとうさんに、そんな暮らしが出来る訳ないでしょ」出来るよ。

はなっから聞く耳をもたないオバサンだ。

「おとうさん、そんなに行きたいんだったら自分一人で行きなさい」

「どんなものか、何ヶ月でも気が済むまで行ってみたらいいのよ」あぁそうですか。

一人で行けるくらいなら、オマイさんになんか話さねぇよ。

男のロマンが分からねぇ奴ぁ女じゃねぇな。この薄情もの!

小さなながぐつ

2006-03-01 | 6人の孫
2階から下りてきた夢さん。

「ん?」玄関に雨に濡れた小さなピンクの長靴、これは4孫だな。

バタバタバタバタ「ジイチャンオカエリ!」「おーぉ、4孫」

「お帰りじゃないでしょ、こんにちはでしょ」いいよいいよどっちでも。

「ママと来たの~よかったね~」「うん」

夢さんの手に掴まりぶら下がる4孫。イテテッ!引っ張るなよ。

抱っこしようとした夢さんするりと逃げられちゃった。

「おーぉ、ビックリ~」4孫に突進されたオバサンは嬉しそう。

「おかあさん、お昼なに?腹減ったよ」

「ジイチャンがオカァサンっていったよー」いいだろ、うるせぇチビだ。

「ハイハイご飯食べようねぇ4孫ちゃん」機嫌がいいなオバサン。

どっから出るんだそんな声が、まるで猫なで声だな。

腹が減ってるのは俺だ!早くしてくれ。

「もう~ほんと待てないんだからおとうさんは」

「ねぇ4孫ちゃん、4孫ちゃんの方がよっぽどお利口よねぇ」てやんでぇ