連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

妻が脳梗塞でダウンー1

2019-10-15 | 妻の闘病

まだ外は薄暗い。寝ていられず起きて部屋の灯りをつける。

オバサンは今、病院のICUのベッドの上。もう目を覚ましただろうか。

慌ただしかった一昨日、日曜日の事が頭の中を駆け巡る。

「なんか変だな?」と、彼女の異変に気付いたのは朝食の後。

左手の動きが定まらないようでぎごちない。

言葉がはっきりしないし、受け答えに時間が掛かる。

疲れているのかな?と思ったが、それにしても尋常ではない。

その後、洗濯物を干しに二階に上った筈だが、時間が掛かり過ぎている。

不安になり様子を見に行くと、洗濯ばさみが上手く扱えていない。

挟んだつもりがボロボロと足元に落ちている。

顔つきも別人のように見えた。これはただ事ではない!

病院に行こうと言ったのだが「行かないわよ!」と頑なに拒否。

自分では大した事だとは思っていないらしい。

直ぐに近くの二男宅に電話、孫と嫁さんが飛んできた。

「お母さん病院に行きましょう」嫁さんと孫に言われてやっと承知。

だんなの言う事は聞けなくても、孫や嫁さんの前では素直なオバサン。

掛かり付けの病院に電話を入れたが、話し中で繋がらない。

「行った方が早いな」近くなので病院の受付まで足早に急いだ。

休日だが入り口は開いている。受付で事情を話して対応をお願いした。

明け方まで吹き荒れた台風19号の影響か、緊急外来が多くて混んでいるそうだ。

13時半に診察開始、当直の先生は脳外科の専門医だそうで実に幸運だった。

MRIの結果、15時30分から直ぐに手術が始まった。

カテーテルで広げると、また別の個所が詰まるの繰り返しだったと言う。

不安な気持ちで待つ時間は長く感じる。結局3時間ほど掛かった。