連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

大腸検査

2014-02-28 | 高齢生活・健康
頭が朦朧・・・トイレから出て、ヨタヨタと先生の前にへたり込んだ夢さん。
「ポリープも有りませんし、心配無いですよ」大腸内はとても綺麗だそうだ。

「穴らしきものが2ヵ所有りますけど、これは殆ど関係無いです」 
映像を見せながら説明をしてくれた先生。自信ありげな明快な答え。

「そうでずが・・・・」もっと悪い結果を予想していた夢さん。
ホッとしたのと同時に、「ほんどがな・・・・??」疑心暗鬼の念がチラリ。

それにしても大腸カメラがこんなに痛くて辛いとは思いもしなかった。
カメラを挿入する時に、腸の曲がり角辺りなのだろうか、前後に何回もしごくのだ。

痛いのなんって・・・・。脂汗は出るし、ベッドの枠にしがみついて必死に堪えた。
「はい終わりました、トイレに行くと楽になりますからね」看護師さんが支えてくれる。

トイレにしゃがみこんだ夢さん、吐き気がして何回も便器に顔を突っ込む。情けねぇ。
吐き気がしたって出るのは唾だけ。そりゃそうだろ腹ん中は空っぽなんだから。

「大丈夫ですか?」心配した看護師さんが何度も外から声を掛ける。
「だいじょぶ・・・」意気地がねぇな夢さん。しっかりしろい!

もう二度とご免だな。口の中は乾ききってカッラカラ。食事はできるのかな?。   
「えっ?あぁいいですよ普通に食べてください」カルテを渡しながら看護師さんニッコリ。

家までは200メートル程の距離。足元がふらつくのを取り繕って何でも無げに歩く。
「どうだったの?」玄関に出てきたオバサン、ジッと夢さんの顔を見ている。

少しからかってやろうかと思ったが、さすがにそれは止めておいた。
経緯を説明する夢さんの話に「ほんとなの?」訝しげなオバサン。

「せっかくガン保険掛けてるのに貰いそこなったよ」安心した夢さん笑い飛ばす。
「バカな事言ってるんじゃないの!罰が当たるわよ」オバサンも笑ってる。

胃カメラも大腸カメラも異常なし。となればこれってどうなんだろ?・・・・・。