連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

意識が大分はっきりしてきた

2019-10-19 | 妻の闘病

昨日は前日までとは見違えるような回復ぶり?に見えた。

言葉もはっきりしてきたし、言う事の一つ一つが現実に即している。

2嫁は相変わらず細やかな配慮をしてくれる。笑い声が部屋に響く。

顔や手足にローションを塗ったり靴下を履かせたりと一瞬も休まない。

「看護師さん来たらびっくりするわねぇ、綺麗になったって!」

「良かったな」オバサンの額から顔を撫でてみる。嫌がる素振りは無い。

「お母さん靴を履いてみようか?」2嫁が新しい靴を履かせてみる。

「あぁこれいいわよ、色もいいし」どうやらサイズもぴったりのようだ。

「明日からこれでリハビリ頑張ろうね」オバサン素直に頷いている。

「ラジオが聴きたい?」愛用の小さいラジオだね? 分かったよ

こうして話せるようになると、帰るのが名残惜しい。不思議なものだ。

2嫁が顔を近づける「日曜日にみんな来るって、良かったねぇ」

オバサンもカバーで覆われた右手を上げた。バルタン星人みたいだな 。