連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

オバサンが検査入院

2005-01-29 | 高齢生活・健康
「随分早かったんだね?」
病院の玄関を入った途端にオバサンが出てきた。

11時の約束だったのに、まだ10時半だ。
「そうなのよ、10時前に支払いも済んじゃったの」大分待たせちゃったようだ。 

「どう?歩けるか?」「大丈夫よ、そんな」ん、ほんとに大丈夫そうだな。 
「朝ご飯食べたの?」「しっかり食べたわよ」笑顔で答えるオバサン。

かくして、検査入院は終わった。
今回の検査の結果は2週間後だそうだ。

オバサンの顔を、じっと横目に盗み見る。
最近はオバサンの顔をじっくり見たことなど無かった。少し疲れてるのかな? 

若い頃から美形のオバサンである(これは本当)
その横顔が、やつれて見える。オイオイ、お前ほんとに大丈夫なのか?
 
しばらくは無理するなよ。
この分では、マリの散歩は当分夢さんの担当になりそうだ。

インターネットオークション

2005-01-26 | PC周辺・ブログ
3回も延長されてやっと落札。クソッ嵌められたかな? 
深夜のオークションバトルは、午前0時過ぎまで掛かってしまった。

どうしても欲しい物だったし、予定金額内で落とせたから、まぁまぁか。
朝一番で、振込みも完了。こういう時は素早く行動する夢さん。

商品の配送は、オバサンの留守の日を指定してしっかりメールに書いた。
今回も、バレるまでオバサンには内緒。

バレた時は、オークションで買った事を、断固強調する事にしている。
「オークションで買えば、市価の半分どころかもっと安いんだぞ」

日頃からオバサンの洗脳に努めている夢さんだ。 そんな訳ないのにね  
そんな努力が実ってか、バレてもそう深く追求されずに済んでいる。

まさかオバサン、全てをお見通しって訳じゃ?・・・・だとしたら怖いな。 
まぁ、大した物買うわけじゃないし、大目に見てるのかな?

バレたらまずいオークション

2005-01-24 | Weblog
ガァー、ガァー、ガァーと掃除機の音。
じきオバサンが、やってくる。やべぇぞ!

開いていたオークションサイトを慌てて閉じる。チェ、いいとこなのになぁ! 
夢さん、気に入った物を見つけたのです。

「おとうさん、またパソコンやってるの!」「うん、ちょっとね・・・」
「早くマリの散歩に行ってきてくれないかしら」エェ、また俺が行くのかよ! 

「分かったよ」そそくさと立ち上がる夢さん。
「机の周りも少し整理してくれないと」そんなに散らかってないだろが!ったく

「今日は燃えるゴミだから、これ下に持っていってね」
「ハイハイ」逆らわない夢さん、自室のゴミ箱を手に階下へ。

「よっ!マリ、いっちょ出掛けるとすっか」 
お前はいいよなぁ・・・文句言われないし。

エアコンは消しなさい

2005-01-21 | PC周辺・ブログ
「おとうさん!」ギクッ、なに?
「エアコン点けっぱなしでしょ?」止めてきたよ。

「嘘つかないの、いつもそうでしょ、誰も居ないのに何故点けておくの?」
「だって寒いからさぁ」夢さんも言い返す。

「誰も居ないのに何時間も、もったいないでしょ!」そりゃそうだけどさ。 
一回消すとまた時間が掛かるんだよなぁ。

オバサンは分かっちゃいない。
机の前に座ってると足元が冷えるんだよ。

だからエアコン点けて、ハロゲンヒーターも点けてるわけ。
「いいわよ、私が消してくるから」立ち上がろうとするオバサン。

「分かったよ消してくるよ」
まったくうるさいんだから。ドケチばばぁ!

オバサンはポイントが大好き

2005-01-20 | Weblog
「おとうさん ミドリで何か買う物あるでしょう?」
「どうして?」怪訝な表情の夢さん。ヤバイゾきっとなにかあるな。 

「誕生月で、ポイントがつくのよ」嬉しそうなオバサン。なんだそんな事か。
「欲しいものは、たくさんあるよ」どうせ予算のこと言うくせに。

「そんなに高い物は駄目よ」「分かってるよ」恩着せがましく言うな。
オレが「何か買う」なんて言うと、普段は目を吊り上げるくせに。

ポイントってのは、そんなにいいのかい!
オバサンにとって「ポイント」ってのは、よっぽど心地良い響きがあるらしい。

安上がりな趣味で、ケッコウなこった。 
どうせアッシー君に使おうってんだろ、見え見えだよオバサン。

検査入院が決まった

2005-01-19 | 高齢生活・健康
予約時間から2時間も経ったのに、オバサンが診察室から出てこない。
どうなっちゃったのかな。気がもめる夢さん。

あれこれと、悪い事ばかり考えてしまう。落ち着け落ち着け。 
やっと出てきた、まず歩く様子と顔色を素早く確認。大丈夫そうだな。 

「どうだった!」 
「やはり検査入院をするそうよ」そうか・・・やっぱりか。 

「随分時間が掛かったね?」 
「心電図とか、レントゲンとか、いろいろとね」

何でも、検査入院するための、事前検査?らしい。
何だか訳がわかんないな。 

「今日の結果は〇〇日で、入院は〇〇日なんだって」 
「そうか・・・」大変だねとも言えず言葉が見つからない。

寒い日のおでんは最高だぁ

2005-01-16 | 家ごはん
「おーっ、冷てぇー」マリの散歩から戻った夢さん。
かじかんだ手を擦りながら炬燵にもぐりこむ。

台所からは、何やらいい匂いがしている。
オバサンは、炬燵で年賀状の整理中。
 
「おかあさん、今日なに?」 
「寒いから、おでんにしたわよ」おっ、いいねいいね! 

「ちょっと早いけど、飲もうかな」オバサンの顔をチラット横目に見る。 
何も言わないところを見ると了解のようだ。今日は休みだしな。

「もう、おでん出来たの?」「大丈夫よ、ちょっと早いけどご飯にしますか?」
運ばれてきた土鍋、蓋を取った瞬間、ぶぉ~っと立ち昇る熱い湯気。

「うおぅー、美味そうだね」夢さんの好きなものばかりだ。
皿に取り分けて、カラシを添えてくれるオバサン。

「雪が降らなくてよかったよね」ハフハフと、おでんを頬張りながら夢さん。
「そうね、またこの前みたいに降ったら大変よ」

炬燵で二人きりのおでん鍋。 
朝からの雨は相変わらず降り続いている。

奢り?恩着せがましく言うな

2005-01-14 | Weblog
「おとうさん、今夜なにか食べに行こうか?」
納豆をかき混ぜていると、オバサンから声が掛かった。

「どうして?」「私からの誕生日のお祝いよ」もういいのにな。 
「もう子供らがやってくれたし・・・・」あまり気がすすまない夢さん。 

「でも、いいじゃない私が奢るわよ」「ただし、予算は〇〇円までよ」
「ふ~ん、予算があるんだぁ」
 
しみったれ、奢るったって元はオレの金だろうが。
「午後から、2孫達が来るんじゃないのかい?」

「大丈夫よ、私が2嫁ちゃん(二男の嫁)に言うから」
「あそう」この寒いのに行きたかないな。 

主婦グループの欲の皮

2005-01-12 | オバ友
「出掛けてたの?」午後、しばらくオバサンの姿が見えなかった。
「そう、〇〇さんとこへ集まったのよ」

年末にグループで買った宝くじを開封したのだそうだ。
「1万円が当たったわよ」オバサン得意げ。無邪気なもんだな。 

それにしても、何にでも参加したがるオバサンだ。
料理、犬、絵手紙?、家庭菜園、それになんだっけな・・・・?

どのグループにも同じメンバーが何人かいるらしい。笑っちゃうよな。 
しょせん、金魚のフンみたいなもんだな。 

「へえぇ、良かったじゃない、クジ運がいいんだね」
グループのおばさん達の手前もあるし、決して悪口は言えない。

夢さんも、その辺のところは心得ている。
さすが、元「営業畑」だ。そろそろ、マリの散歩の時間だな。

「風が冷たそうだね?」と、探りを入れる夢さん。
「冷たいわよ~」 私が行くとは言わないオバサン。 

そうかやっぱしな、正月からずっとオレが行ってんだよな。 
「さてと、行ってくるか」 (*_*) \(●o○;)ノ

ついに5孫を抱っこした

2005-01-10 | 6人の孫
「5孫ちゃん、お~いで」夢さんの差し出す手に5孫が応えた。
「おい、みんな見ろ見ろ!」6つの目が一斉にこちらに向く。

長男、1嫁、オバサン「うおぅ~、やったね!」
大袈裟なんだよおまえら。 ついに5孫を抱っこした夢さん。

「すごいだろ!」これまでの努力が実を結んだ瞬間である。
「な、俺がその気になれば、こんなもんよ」5孫を抱っこして胸を張る夢さん

「あら、昨日までとは随分言う事が違うわね」とオバサン。
うるせーな「いいだろそんなこと」ムカツクばあさんだ。 

「今度来る時まで覚えてるかしらねぇ、5孫ちゃん」だとさ。
大きなお世話だ、次回は手なずけるのに、2日も掛かる事はないだろう。