連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

寒い寒いで冬支度

2008-09-29 | Weblog
「あら 寒いの?」コタツをしようと言う夢さんにまだ早いと言うオバサン。

「動かないから寒いのよ」ふざけんな。昨日なんか一日中草むしりしたじゃないか。

こうなったら自分の部屋だけでも暖ったかくするしかないな。

自室に戻り、扇風機を片付けファンヒーターを引っ張り出す。

灯油は満タンになったままだ。説明書を見ながら時刻の設定をやり直す。

点火試験「ボッ!」おー、これだよこれなんとも熱風が心地良い。 

階下に戻ると、あれっオバサンが電子カーペットを敷きだした。ははぁコタツをする気になったか。

「おとうさんそっち持って」ほいきたカーペットの上にコタツを据える、これでよしと。

「まだ早い」とは言ったものの、今日なんかオバサンだって寒いに違いない。へへへ 

鯛焼き

2008-09-25 | 6人の孫
 
「ただいま~ あーぁ疲れた」大きな袋を両手に抱えてオバサン達が帰ってきた。

リニューアルオープンしたショッピングセンターへ2嫁(2男の嫁)と出掛けたオバサン。

これは1孫(1番目の孫)、これは3孫、これは5孫 みな遠くに住んでいる孫達の分らしい。

「値札外してくれた?」袋から出した品を2嫁と二人で楽しそうに仕分けをしている。

なんだってこんなに沢山買い込んでくるんだろう。男の夢さんには理解できない。

オバサン曰く、安い時に買っておいて、誕生日なんかに贈ってやるのだそうだ。

子供なんか、すぐに大きくなっちゃうだろうにいいのかな。余計な心配するなよ夢さん。

「おとうさん 鯛焼き食べる?」あぁ食べるよ、どうやら夢さんの分は鯛焼きだけらしい。 

篤姫さん

2008-09-22 | Weblog
昨夜は大河ドラマを見損なった夢さん  あ~ぁ 残念なり

「何回も起こしたわよ 起きない自分が悪いのよ」 はいはいそうですか

小学1年の2孫(2番目の孫)の初めての運動会を見に行った夢さんとオバサン

夕方から我家でビデオを見ながら食事会 オバサンまたまた大忙しであった

「間に合ったわね」 ドラマの始まる8時前には2孫一家が引き上げ よかったよかった

ところが夢さん 疲れと酔いとでドラマが始まったとたんに眠ってしまったらしい

オバサンが起こす声は何回も聞こえたのだが夢うつつ 睡魔には勝てなかった

10時5分からのBSも見損なってしまった夢さん やれやれ 土曜の再放送までお預けか

ホットケーキ

2008-09-18 | 6人の孫
 
階下からいい匂いがしてくる。ははぁホットケーキを焼いてるな。

今朝テレビを見ながら「美味しそうだね」なんて話をしたばかりだ。

立ち上がり掛けた夢さん。いや待て待て声が掛かってからにしよう。

邪魔したら悪いしな。オバサンの好きな様にさせておく方がいい。

「おとうさん出来たわよ~」ほら来た、なっこれでいいんだよ。

「うわぁ美味しそう」オバサンの目を盗んでパチリと一枚。

「ちょっと形が悪いでしょ?」「いやそんな事ないよ、フライパンで焼いたんだね」

「冷めたら美味しくないわよ早く食べなさい」黒蜜をたっぷりかけるうまいよ。

「今度チビちゃん達が来たら、焼いてあげようかしら」いいんじゃない。

「ホットプレートで焼いたら喜ぶわよきっと」オバサンの頭の中では次の計画が進行中。

敬老?まだ早いよ

2008-09-15 | 6人の孫
 
「よく見てるわね~ 頭なんかそっくりね」オバサン感心しきり。こんなに白かぁないだろう。 

「ほら、前の方なんか少し黒いじゃない、ほんとよく見てるわよ」ふざけんなよオバサン。  

二人の合作の絵を届けに来た2孫(2番目の孫)と4孫(4番目の孫)。

自転車の篭からは他にも色々出てくる。葡萄もあるじゃない。ママからなんだってさ。

「ちゃんと飾ってね」言い残して走り去っていく二人。おいおい荒っぽいな気を付けろよ。

「ほらほらよく見て」二人が角を曲がるまで大声を出しているオバサン。

敬老の日?冗談じゃない。夢さんはまだそんな気はないぞ実年と言ってくれ。

あと4分

2008-09-13 | 家ごはん
「おとうさん おとうさん ちょっとお願い」なんだよ。 

「時計が8のところにきたら、火を止めて水にとってね」なんのこっちゃ。

卵を茹でていたオバサン。洗濯を干しに2階へ上がって行っちゃった。ちょっと待てないのかな。

8と言うことは、大目に見て41分なら間違いないな、夢さん時計と睨めっこ。

鍋の中には卵が4つも入っている。どうするんだろこんなに。

「よし、もういいだろう」火を止め、用意してあった網ですくって水にとる。

オバサン、サラダを作って2孫(2番目の孫)の家に持っていくのだそうだ。

今日は土曜日だよ、みんな出掛けたんじゃないか? 

ちゃんと2嫁(次男の嫁)に電話してあるそうだ。夢さん余計な心配しなさんなって。

虫の音ひときわ・・・

2008-09-10 | Weblog
「おかあさん、もうしばらくの間頼むよね」朝夕のマリの散歩。

歩けなくなってから、オバサンに任せっきりなのが気になっている夢さん。

「平気よだって前はあたしがずっと行ってたじゃない」へへそうだった。

今更おべんちゃらを言っても始まらないか。歩けないってのは辛いよな夢さん。

「そんな事より、お見舞い頂いた所に電話したの?」まだ何処にもしてない夢さん。

「あたしはしたけど、自分でもしなきゃ駄目よ」分かったよ後でするよ。

「何か飲む?」ああお茶がいいな。「麦茶だけどいいかしら」いいよ。

麦茶もそろそろ終わりだな。じきに又でかい湯呑の出番がやってくる。 

ありがとう

2008-09-08 | 6人の孫
息子たち家族が揃い、賑やかだった昨日の日曜日。

長男が肉料理を作って皆に振る舞ってくれた。

1週間前からタレに漬けておいた豚肉塊に、スパイスを加えて3時間掛けて煮込んだそうだ。

ドイツの家庭料理の一種アイスバイン風。

ドイツ料理店で仕入れた、ソーセージ、パン、ザワークラウト、チーズ等。

テーブルいっぱいに並んだ料理を前に黒ビールで乾杯。

夢さんの退院祝いということで皆が祝ってくれた。

そんな中、みんなの注目を集めていたのは6孫(6番目の孫)。

2歳になったら急に喋り出し、なんと言ってもそのすばしこい事。

ハラハラしている大人達を尻目に、走り回る、よじ登る、跳び下りる、もう目が離せない。

「ん?何か臭いぞ」「あっ!6孫やったな」ウンチオムツをぶら下げて逃げ回っている6孫。

「こらまてー」今度はママと追いかけっこだ。

足の手術というアクシデントは有ったが、総じて言えば今が夢さんにとって一番幸せな時かもしれない。

こけるなよ

2008-09-01 | 家ごはん
マコガレイの煮付け、トンカツ、ひじきの煮物、野菜サラダに味噌汁。

「たくさん食べてね」オバサンが腕を振るった今夜の我家の献立。

2階の夢さんの部屋まで運んできたオバサン。もう大丈夫だからと言っても聞かない。

階段を上がったり下りたりしているオバサンを見ているだけで、こっちがハラハラしてしまう。

まぁ折角だからな。あと数日はオバサンの言う通りにしてるしかないな。

言う事聞かないで、後で「 ほら見なさい 」って言われたんじゃかなわないし。

しかし夢さんの部屋で、二人っきりで飯を食べるのは何となく気恥ずかしいな。

若い頃を思い出さないか夢さん。あの頃のオバサン優しかったよな。ずっと昔の話だけどさ。

食べ終わった食器を今度は下に運んでいるオバサン。ほらほら気をつけろよ。