連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

誕生日忘れてごめんね

2005-09-30 | 柴犬・マリ
「マリちゃーん、ただいまー」
うわぁ、やっぱり怒ってるよな。

ここの所、スズメバチ騒動と贔屓チームの優勝などが重なり、てんやわんやの我家。
昨日がマリの誕生日だったのをうっかり忘れていた。

気が付いたのは昨夜、野球も終わった遅い時間。
「あら、今日はマリのお誕生日だったわ」「えっ?あーぁ、そうだったな」

忘れたからと言って、どうと言う事は無いんだけど、やはりケジメかな。
今朝は早くから、新宿「京○百貨店」のショップへ優勝セールに出掛けてしまった夢さんとオバサン。

帰ってきたのは夕方も遅くなってからだ。
「マリちゃんごめんね、忘れられちゃったのよねぇ」マリを抱きかかえるオバサン。


「よせよせ、甘やかすな」と言いながら、食パンをちぎって与える夢さん。 
「おとうさん駄目よ、やらないようにしてるのに」

肉の一切れもやって、頭を撫でてやったら誕生日は終わり。
孫たちと違って、何とおまえは安上がりなことか、さすがだな。

おぼえてろよ!スズメバチ

2005-09-29 | 柴犬・マリ
 
「おかあさん、マリどう?」
出先から戻った夢さん、まずマリのところへ。
 
「おーぉ、大分ひいて来たみたいだな」
「ううん、まだ腫れてるわよ、顔がいびつになってるもの」

「いびつって、そりゃいくら何でもマリに悪いぞ」大笑いの夢さんとオバサン。

右の上あごが、まだ腫れて垂れ下がっている。

「ほんとだ、いびつになってる」何ともさまにならない顔だ。
「少しは懲りたかマリ」「・・・・」返事が無い。

「元気がないじゃん、まだ痛いのか?」「・・・・」無言だ。
ムスッとして、あれは怒っている顔だな。

「バカにすんのもいい加減にしろ!」口が利けたらそう言うに違いない。
「おかあさん、テレビ6時からだぞ」「はいはい、分かってるわよ」

今日は贔屓チームの優勝が決まるかもしれない大事な一戦がある。
二人とも朝から落ち着かない、決まったら乾杯だ。

「マリちゃんも応援してね、散歩も早く行ってこようね」猫なで声の夢さん。
「・・クフン」早くだの遅くだの勝手に決めるなってか?悪かったな。

マリ、スズメバチと格闘

2005-09-27 | 柴犬・マリ
 
「おとうさーん、来て来て!」 
階段下からオバサンの素っ頓狂な声。

あの声は只事じゃないな。 
「どうした?」2階から駆け下りる夢さん。

「なんだよ、どうしたんだよ大きな声出して」
 
「マリの顔が腫れちゃってるの」「えっ、どうして?」

見れば、なるほど鼻を中心にして、顔がかなり膨らんでいる。 
「どうしたんだろな」 

「今ね、何か虫みたいなもの食べてたから、手で払い落としたのよ」
たまたま、デッキに出たオバサンが見つけたようだ。

「これはスズメバチだぞ」 
噛み砕かれた堅い甲冑の部分と、黄色と赤の尻の部分が残っている。

渦を巻いた尻には不気味な針が付いたままだ。「こりゃまずいぞ」
頭の部分が無い。「喰っちゃったのか?」ますますまずいぞ。

興奮した声で先生に電話を掛けているオバサン。
「直ぐに連れて来なさいって」

アレルギーの有る犬は、症状が酷くなる場合があるらしい。
持って行ったスズメバチの残骸を見て先生曰く。

「おーぉ、ふっくらして美人になったね」
「こんなもの喰うから、膨らんじゃうし、金も掛かるんだぞ」

「スズメバチ食っちまうなんて、いい度胸してるな」
何時もながら、気さくな先生だったとオバサン。

注射をして薬を貰ってきたそうだ。やれやれこれで一安心。
さっきまで顔色が変わっていたオバサン。
今は先生の話を思い出しながら笑っている。

テレビを見るのか見ないのか

2005-09-25 | Weblog
「おかあさん、見ないんだったら寝たら?」
ドラマスペシャル「祇○囃子」を一緒に見だした夢さんとオバサン。

半分も見ない内にオバサン、イビキをかき出した。
座椅子の背もたれを倒して仰向けで大イビキ。

「クウォー」「ゴウォー」「プーッ」「ヒクッ」なんとも凄まじい。
おいおい、ひきつけでも起こすんじゃないのか。

オバサンのイビキはすごいな。普段偉そうにしてるけどな。
「寝てないわよ、見てるわよ」「そうか?鼾かいてたぞ」

「寝てないってば」頑として譲らないオバサン。
別に良いんだけどさ、「眠かったら寝たほうが良いよ」ってだけの話さ。

コマーシャルの間に、素早く水割りを作って自室へ引き揚げる夢さん。
「やべぇ、やべぇ」やっぱり、こっちの方が落ち着くな。

泣かせる場面ってのが、どうも苦手な夢さんだ。
  

とげ抜き地蔵

2005-09-22 | オバ友
「おとうさん、今日お休みよね?」「そうだよ」
「駅まで乗せて行ってね」 

それにしても、出歩くのが好きなオバサンだ。
あの連中、行きだすと続けてだな。

「あぁいいよ、今日は何処行くんだっけ?」
「とげ抜き地蔵よ、〇〇さんまだ行った事無いんだって」

「おかあさんもそんな歳になったか」「何よそれ?」
巣鴨の「とげ抜き地蔵通り」は、別名「おばあちゃんの原宿」とも言う。

「あたしは塩大福を買いに行くのよ」
「今日は〇〇さんと二人だけよ、ゆっくりとね」

「あそこの塩大福は美味いからな」塩加減が絶品なのだ。
「何時ごろ出るの?」「10時頃出ようかと思ってるの」

「おとうさん、大丈夫?」「俺は何時でもOKだよ」
「なんか空模様おかしいな、傘持って行ったほうが良いぞ」
とげ抜き地蔵でさ、オバサンの角も抜けると、とってもハッピーなのにね。エヘ

敬老祝い?まだ早いだろが

2005-09-20 | 高齢生活・健康
「おかあさん、何これ?」 
テーブルの上に何やら四角い包みが置いてある。

「2嫁(二男の嫁)ちゃんが持ってきたのよ、お父さんにって」
2日ほど留守にした夢さん、その間に持ってきたようだ。

「何時持ってきたの?」「昨日よ」ふーん、なんだろう。
「何か言ってたか?」「敬老の日のお祝いなんだって」 

敬老の日?オイオイ「まだ俺は敬老には早いだろうよ」
「私もそう思ったんだけど、折角だから貰っておいたわ」なんてこった。

「なんだろう?」振ってみるとチャポチャポと音がする酒か?。
開けてみると焼酎のボトルだおやおや。 

焼物の容器に、夢さんの名前が焼き入れてある。
その下には、2孫(2番目の孫)と4孫(4番目の孫)の名前も添えてある。

「うーん、孫からのプレゼントかぁ」なんとも憎いね。
こりゃぁちょいとばかり、飲む訳にゃいかねぇな。

オバサンのへそくり

2005-09-16 | 野球・スポーツ
 
「あたしが見に行くと何時も勝つわね」
今朝もご満悦のオバサン。
 
昨日は贔屓チームの応援に行ってきた二人、朝食をしながら新聞の回し読み。
「今日はご馳走でもしてくれるのかい?」オバサンをからかう夢さん。

「あら、昨日のお昼私が奢ったじゃない」
奢ったなんて偉そうに言うな、元々は俺の金だろうが。

と言いたい所だが、せっかく気分良くしているオバサンだからな。
「あぁ、美味しかったよ、行列が出来るだけあるね」 とりあえず合わせる夢さん

「そうでしょう、美味しいのよあのお店、〇〇さん達もお気に入りなのよ」
「またね、今度みんなで行くのよ」まぁ、何回でも行くがいいやねメシくらい。 

どうせオバサンのへそくりなんだから、どう使おうが夢さんの知った事じゃない。
だけど何だよな。夢さんの小遣いは厳しく抑えるのにさ、自分の事は別らしい。

俺なんか、カスカスでやってんだぞ。クソッ!

呼び出しよ

2005-09-14 | Weblog
「おとうさん、電話よ」「ん?誰から?」「××さんから」
「ハイハイ・・・ん?これからか?いいよ大丈夫だよ、うんうんはいよ、じゃあな」

「おかあさん、一寸来てくれって言ってるから出掛けて来るよ」
「また飲むんでしょ、しょうがないわねぇ」  

「違う違う、何か相談事が有るらしいよ」
「何の相談があるのよ、そんなのある訳無いでしょう」そう言うなって。

「もうすぐご飯なのに」「悪いけど今日はいらないから」
「明日は出掛けるんだから、早く帰ってきなさいね」「うん分かってるよ」

明日は仕事もお休み、オバサンと東京ドームに行く事になっている。
贔屓チームは、明日のゲームが対巨人、東京ドームでの最終戦だ。

「たらいまぁ~」オバサンに言われたとおり、早めに戻ってきた夢さん。
まだ寝るには早すぎるし、一寸ばかり飲み直しだな。
 

網戸破りはマリの得意技

2005-09-12 | 柴犬・マリ
「おまえさ、少しは反省してんのか?」「・・・・・」
「何時もそうだよなまったく、何とか言ってみろよ!」 
「・・・・・ハァ、ハァ、ハァ」


 
無残に引き千切られた網戸を前に犬に説教する夢さん。
とぼけているのかアホなのか、何回言っても理解できないらしい。
肝心の犯人は、のほほんと知らん顔 「何が?」って顔してる。クソッ!

「まあなぁ、飼い主に似るって言うからな・・・・・」
叱ろうにも現場を見ていないから叱りようが無い。

後から叱ったのでは、何を叱られているのか犬には分からないらしい。
現場を押さえれば叱り様も有るのだが・・・・

人が見ている所では決してやらない。したたかなヤツめ!
この夏、これで3枚目をやられた夢さんガックリ。

良い対策も思いつかないし、張り替える気力も完全に失せた。
「暑いのももう少し、今年はもう我慢だな」全部剥がしちゃうしかないか。
今年は特に酷い、ひと夏3枚は初めてだ。暑さで犬もキレちゃうのかな。

ゆっくりしてきなよ

2005-09-10 | オバ友
電話が鳴っている「誰だよ、朝っぱらから」渋々起き上がる夢さん。
「もしもし」「お早う、起きてた?」なんだ、オバサンかよ。

「なに、どうしたの?」「何でもないけど、起きたかなぁと思って」余計なお世話だ。
昨日から出掛けているオバサン。モーニングコールのつもりらしい。

「マリの散歩は行ってきたの?」「まだだよ、これから行くとこ」
「ちゃんと行かなきゃ駄目よ」「分かってるよ」「朝ご飯もちゃんと食べるのよ」

「ちゃんと、やってるから心配ないよ、もう切るぞ」信用してねぇんだからもう。
「はいはい、じゃ早目に帰るからお願いね」ハイハイ、わっかりました。
 
「ゆっくりしてくりゃ良いのに」俺の事なら心配ないって!
まずはマリの散歩に行って、それから朝飯だな。

だけどなんだな、一人ってのは気楽でいいよ。
「オバサンの居ない休日」タハッ、憧れだもんね!

文句言われる事もないし、まさに「至福のひと時」ってとこだ。
だけどさ夢さん、のんびりも良いけど、言われた事だけはやっておけよ。