いたずら盛り

オバサンが出掛けたのを見計らって、トイレの掃除を始めた夢さん。
ネットで見つけた水垢を取る専用洗剤。これを試して見ようという訳だ。

男のくせに家事の真似事なんか、とは思えども暇つぶしには丁度いい。
ここのところネットで便利グッズを探しては、何かと家事に貢献（笑）している。

オバサンは嫌がるんじゃないかと思ったが、案外そうでもないらしい。
「あらっこれいいわね」なんて褒められる事もある。

オバサンもやっとその辺のところに理解が向き始めたようだ。
早くしないとオバサン帰って来ちゃうぞ、急いで仕事に掛かる。

洗剤を振りかけ付属の布タワシでこする。ゴシゴシゴシゴシ、結構きついな。
たちまち汗が噴き出してきたぞ。そりゃそうだよな、せまいトイレの中だもの。

ついでに雑巾掛けもしちゃうか。例によって思いついたら何でもやっちゃう夢さん。
あっという間に上も下も完了。う～ん我ながら見事、ピッカピカのツルツルだ。

手早く後始末を済ませて知らん顔。さすが夢さん手際がいい。

へへオバサン気がつくかな？

汗みずく

午後から芝生の刈り込みを始めた夢さん。なにもこの暑い時にやらなくても。

そうは思えども、もって生まれた性分。思い立ったらやらなくては気がすまない。

しばらく放っておいた芝は伸び放題。芝生とはいえ雑草のほうが多いなこれは。

麦藁帽子にタオルを顔に巻き、纏わりつく蚊をものともせず奮闘。

こんな時は「休憩したら～」とか言って、冷たいものでも出すだろう普通は。

仕方なく自分で冷蔵庫を開け冷たい麦茶を一杯。ふぅ～生き返ったようだぜ。

もう６時かよ。足腰が立たないとはこの事か。手摺に掴まりながらやっと風呂場へ。

しばらくの間、シャワーを頭から浴びっぱなしで動かない夢さん。あー気持ちいい。　

「ごくろうさま～暑かったでしょ」オバサンから冷たいビールとねぎらいの一言。

なぁにどうって事ぁなかったよ。疲れよりもやり終えた満足感の方が大きい。

パパそっくり

今日も朝から6孫が来ている。「背が伸びたわね～」オバサン目尻が下がりっぱなし。

やることなすこと二男（6孫のパパ）の子供の頃にそっくりだそうで、よけいに可愛いらしい。

6孫にとって我家はかなり居心地がいいらしく、愚図るところなど見たことがない。

内も外もなく走り回る、おもちゃは所かまわずひっ散らかす、デッキに出てはマリを追っかけまわす。

まるで疲れなど知らないかのようだ。「さぁ〇クンお昼食べようね～」オバサンの猫なで声。　

ジャムを塗ったパンに、牛乳　ヨーグルト、トコロテン、ぶどう、パンは食べやすいように小さく切ってある。

「おいしかった？そうよかったわね～」お腹も一杯になったところで、お昼寝の時間だってさ。　　

添い寝しながら何やら話して笑ってる。なかなか寝付かない6孫。ふふそれでもオバサン幸せそうだ。　　

足音を忍ばせ秘密基地（自室）に引き上げる夢さん。梅雨の中休みかぁ・・・今日はやけに暑いな。　

ご機嫌だね

「お帰んなさ～い」「今日は〇〇が投げてるわよ０対０よ」あそう野球聴いてたんだ。

出先から戻った夢さんにさっそく贔屓チームの情報、好きだねオバサン。

オバサン最近は、家事をしながらでもよくラジオを聴いているようだ。いいことだよそれは。

まずビールを一杯喉を潤す。テレビを点けあちこちチャンネルを回す、何かやってないか。

食器を並べながら、オバサンあれこれ話しかけてくる。あそう、ふ～んなるほどな。

「そりゃよかったね」ほとんど夢さんにはどうでもいい話ばかりだ。少し黙っててくれない。

何かいい事でも有ったのか、噂話をしている時のオバサン、生き生きしてる参っちゃうよ。

嬉しいごあいさつ

ドアが開いてオバサンが顔を出す。「6孫ちゃんが来るそうよ」。いまの電話がそうだったらしい。

ママが歯医者に行くので預かって欲しいとの事。いいんじゃない、夢さん出掛けるのを急遽取り止め。

やって来た6孫は相変わらず元気。「ちゃだいまぁ～」じいさんばあさんには嬉しいご挨拶だ。

「おかえりー〇クン！」オバサン顔がクシャクシャだ。夢さんも玄関に飛び出す。

さっそくテレビの前に直行。アンパンマンのビデオをセット。すっかり覚えてしまっている。

「じいちゃんやってー」さすがにリモコンはできない。はいはい、ここからは夢さんの出番。

何回見ても飽きないんだな。さぁーてと今日はお昼を一緒に食べられそうだ、楽しみだね。