連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

何でも覚えなきゃ駄目よ

2005-04-29 | 高齢生活・健康
「おかあさん半袖出してよ、暑くてたまんないよ」 
「あら、まだ入れ替えてないわよ、出てるのがあるでしょ?」 

これじゃ気に入らない夢さん「他のを出してよ」 
「もう、我が侭なんだから!、今忙しいんだから自分で出しなさい」 

「だって分かんないよ、何処にあるんだか」シャツぐらい出してくれたっていいだろが。
「しょうがないわね、これからはね、何でも自分で出来ないと駄目よ」なんだよ急に。

夢さんを押さえ込もうとする態度ありありのオバサン。
冗談じゃねぇぞ、ガキじゃあるまいし。

「いい、ここが夏物、こっちが冬物よ、分かった?」箪笥の前でオバサンからレクチャー。
「あれ、これシワシワだよ」「いいのよ、アイロン掛けるんだから」ひったくるオバサン。

「まだ長袖も着るかもね」「そうよ、だから場所が分かってたら安心でしょ?」
オバサン得意顔である。プッ、鼻が膨らんでるよオバサン。

よく噛め?大きなお世話だ

2005-04-27 | 高齢生活・健康
「おとうさん、20回以上噛んでる?」「ん??、なにが?」
「この前、テレビでやってたじゃない?ゆっくり噛んで食べなさいって」

「そうだっけ?忘れちゃった」オレにゃ関係ぇねえな。
「早食いもね、太る原因になるそうよ」「あぁそう、ふーん」大きなお世話だな。

「おかあさん、もう食べ終わったの?」「終わったわよ」ずいぶん早ぇ~な。
「おまえも早すぎるんじゃない?」オバサン、既に食べ終わってお茶を飲んでる。

「わたしはそんなに沢山食べないからよ」嘘つくなよ、じゃなんでそんなに太ってんだい。
オイオイ夢さん、余計な事言う言うんじゃないよ。

「だけどあれだよな、急にゆっくり噛めなんたって忘れっちゃうよね」
「そうよね、二人とも貧乏性なのよ、ホホホホ」違げぇ~ねぇ。

なんか変だな

2005-04-25 | Weblog
「凄い事故よねぇ」「ほんとだな」朝からずっと尼崎の脱線事故のニュースばかりだ。

「どうなってるのかしらねぇ、この頃何か変だと思わない?」

「そうだよな、大事件ばっかりだしな」夢さんも言うべき言葉が見つからない。

何か悪い事ばかりが起きている昨今。どうなってしまうのかという不安がよぎる。

早く帰ろうよ!孫が来ちゃうぞ

2005-04-23 | 柴犬・マリ
「おまえさ、もうちょっとしっかり歩きなよ!」「・・・・・・・・・」
「なんで横目でにらむんだよ!」「・・・・・・」

「そのさあ、上目使いにジロッと見るのは止めろよ」「・・・・・・・」
「早く帰んないとさあ、5孫(5番目の孫)が来ちゃうぞ」「・・・・・・・・」

今日は5孫がやってくる。夢さん気が急くのだ。ったく!肝心の時なのに。
「なぁ頼むからさ、早くウンチしてよ、お願いマリちゃん」懇願する夢さん。

「オッ、出るか?」マリが足を踏ん張ってお尻を持ち上げた。
素早くマリのお尻に袋をあてがう夢さん。うん、えらいえらい。

何時ものようにトイレタイムは無事終了。おまえはやっぱり利口な犬だ。
「偉かったねぇ、よしよし」何時ものように頭を撫で撫でする夢さん。

これも何時ものように、嬉しそうに尻尾を振って駆け出すマリ。 
何とか間に合いそうだな。

駄目じゃん!

2005-04-20 | 野球・スポーツ
「金本じゃないでしょ、”兄貴”って言わなきゃ駄目じゃん、アナウンサー」

オバサン随分とテンションが上がっている。負けてるからね気持は分かる。

完封負けを喫したのに、ヒーローインタビューまで目を凝らして見ているオバサン。

「明日500号出そうね」オイオイどっちを応援してんだよ!

「あんた達、明日までそうやって立ってなさい!」

インタビューを終えて手を振っている二人に向かってキツイ一言。オバサン相当怒ってるな。

体操教室?無理させるなよ

2005-04-18 | 6人の孫
「2孫がね、体操教室の体験に行って来たんだって」とオバサン。
2嫁から電話があったようだ。

「最初の10分くらいずっと泣いていたらしいわよ」
「まだ無理なんじゃないの?」2孫の事が心配で胸が痛む夢さん。

「幼稚園行きだしたばかりだしさ、あれもこれもはちょっとな」
「そうよね、まだ幼稚園にも慣れてないし、疲れちゃうわよねえ」 

オバサンも心配そう。
「だけど口出しは出来ないわよ」
 
「そうだよな、ママが考えてやってることだからなあ」
「2孫もスケジュールが出来たんだ、大変だね」まだ3歳だってのに可哀そうに。

まだまだ当分は“孫離れ”が出来そうにない困ったジジババだ。
なまじ近くに住んでいるだけに、始末が悪いなこれは。

贔屓チームは負け続き!

2005-04-14 | 野球・スポーツ
「あーぁ、今日も負けかよ!」贔屓のチームが負けて夢さんガックリ。

「おとうさん、途中で居眠りしてるから負けちゃうのよ!」オレのせいじゃないだろよ! 

最近はオバサンも、かなりの“トラキチ”

「今年も行きたいわね」とオバサン。東京ドームがすっかり気に入っているようだ。

「巨人戦のチケットは中々取れないからなあ」昨年は息子が買ってくれた。

「だって今年の試合、ドームは4月と7月しか無いんだよ」ちょっと無理かもね。

「今度あのメガホン買いましょうよ、ほら、あの叩くのがあるでしょ」

すっかり行く気になってるオバサン。何とかなやるだけやってみるしかないなこれは。
 

孫の送迎バスを見に行く

2005-04-12 | 6人の孫
「どうだったの?」オバサン気になって仕方がないらしい。
「うん、今日も元気で乗って行ったよ」「そう良かったわね」オバサン安心したようだ。

2孫が昨日から幼稚園に通いだした。
昨日の初登園は心配で心配で、犬の散歩にかこつけて二人で見に行った。

近くに住んでいるといっても、歩くと10分くらい掛かる。
それでも昨日は、二人で雨の中を見に行った。

今日はさすがに夢さんだけで見てきた、照れくさいしな。
「あれって、まずいんじゃないかな?」「何が?」

「だって、誰もジイさんバアさんなんか来てないぞ」
「2嫁だって恥ずかしいんじゃないか?、他のママさん達もいるしさ」

「そんな事無いわよ!マリの散歩のついでだって言えばいいじゃない」
「そりゃそうだけどさ、カッコ悪いよな」他のママさん達の目が気になる夢さん。

「まぁ2孫の事は、そう心配する事はなさそうだな」「そうかしらね」
かんかんがくがく“孫離れ”できない二人の会話が続く。我ながら呆れたもんだ。

男の飲み会は断れない

2005-04-10 | Weblog
「おかあさん、「義経」のビデオ撮っといてね」
「えっ?あら、そんなに遅くなるの?」

「うん、かもしんない」
「自分で予約しておけばいいのに」オバサン機嫌悪そう。

「駄目だよ、もう10チャンネル予約しちゃったから、頼むよ撮っといて」
「あまり飲みすぎたら駄目よ!」

「大丈夫だよ、歩いてくんだし、すぐそこだもん」
「そういう事を言ってるんじゃないでしょ!」 

分かったよもう、うるせぇんだから。
「〇〇さんも来るんでしょ?」「うん、来ると思うよ」

「奥さん、また心配するわよ」「だって、オレが誘ったわけじゃないよ」
たまの飲み会なんだからさ、男の付き合いってのもあるんだよオバサン。

始めて花粉症を経験

2005-04-07 | 高齢生活・健康
「おとうさん、まだ行ってなかったの?」おいでなすったな。
「今日は行けないよ、くしゃみと鼻水が凄いもん」こんなに酷いのは初めての経験。

「おとうさん花粉症なの?あたしなんか何でもないわよ」おまいさんは面の皮が厚いんだろよ。
「こんな事って、ほんとにあるんだなぁ」まさかオレが花粉症だなんてショックだ。

「もうとっくに行ってくれたと思ってたわ」
「マリちゃんお待ちどうさま、しょうがないおとうさんよねぇ」だってさ。

朝はオレが行ってきたってのにさ。
「おかあさん、もっと早く帰ってくれば良かったのに」 

「仕方がないでしょ、〇〇さん達と一緒なんだから」晩飯の支度があるしな、仕方ねぇな。
「いいよ分かったよ、おれが行ってくるよ」ちぇ!こんな事なら早く行きゃあよかった。

ウンチ袋を手に夢さん、「行こうか、マリ」ヘックショイ!ヘックショ~イ! 
うぅーたまんねえなこりゃ。