食後、座椅子を倒してついウトウト「おとうさん、寝たら駄目よ」
「寝てばっかりいるんだから！」オバサン、かなりおかんむり。
朝食後、新聞を読んだりテレビを見たりと、もうかれこれ２時間。
「寝てばかりいると、昼と夜が逆転して認知症になるんだって」
そんなバカな 食ったら眠くなるのは仕方ないんじゃない？
そんなんで認知症になる訳ないだろ いい加減なこと言うな。
リビングに移動してソファにひっくり返る。犬のメグもピョン
「ほらほら、またぁー！」オバサンの声が追ってくる。
「犬と人間は違うでしょ！」犬は寝るのが仕事なんだから。
「はいはい」あまりからかってると、オバサン本気で怒るぞ夢さん。
頭が重いし、身体はだるいし、口の中はカラカラ。
ベッドに座ったまま、しばし頭を抱え、直ぐには立ち上がれない。
どしちゃったんだろ・・早くしないと朝ドラが始まっちゃうぞ。
急に暑さがやってきたし、その変化に身体が追い付かないのかな？
エアコンを点けて寝るのは、身体がだるい原因になるという。
そうは言っても、扇風機の風は生ぬるくて、とても熟睡は出来ない。
加えて夜中にトイレに起きる、これも寝不足の原因になっている。
オバサンはと言うと、エアコンは絶対に点けないそうだ。ふしぎ・・
「戸を開ければ扇風機で十分よ」よく我慢できるな、辛抱強いのか？
おやつのマカロンは孫のお土産
朝から庭仕事をした夢さん腰が痛い。
芝も刈り込んだし雑草も抜いた。汗はダラダラ、立ち眩みには参った。
「老骨に鞭打つ」なんてもんじゃなかったぜ。つくづく歳を感じる
買い物から戻ったオバサン「あまり無理しないで止めたら？」だと。
気楽に言うな！「じゃ誰がやるんだ？」とは思えども。まぁまぁまぁ
「ちょっとトラ刈りみたいよ」オバサン笑っている。やっぱりな・・
「そうそう、カ〇ミで△△さんと会ったのよ」ん？誰なんだそれ？
かまわずオバサンの話は続く。「あの人アタシと同じくらいなのよ」
「息子も娘もまだ一人よ。いいわねぇお宅は」って言われたそうだ。
「だからアタシ言ったのよ、孫なんか余計な心配が増えるだけだって」
「可愛いのは小さい内だけ、大きくなったら心配ばっかり」
なるほど実感がこもってるな・・ 最近はさっぱり顔を見ないしな。
お願い事はメールでってか？ 世の中どうなってんだ！
レバーの佃煮、刺身、豚肉ソテー、昆布と大豆の煮物
お天道さんはとんと顔を見せず、曇りか雨の日ばかりが続いている。
グランウドゴルフは、夏休みに入ったので９月まで休み。
急に暇になった。ましてや外は雨、こうなると毎日やる事がない。
前回の芝刈りから一か月が経って、芝も雑草も大分伸びてきた。
今の内にやらないと益々手が掛かる。天候の回復を待つ日々。
「おとうさん、買い物行ってくるわね」階下からオバサンの声。はーい
雨は止みそうにない。車で行く？と言ってもどうせ断られる。
先週食べたもの。 レバニラ炒め、かぼちゃの煮物、あんこ餅。
彼女の作るそぼろご飯は美味しい。きんぴらごぼう、ほうれん草。
夏バテ防止に鰻？ 好きなので何時でも大歓迎。
何と言っても夏はこれ！ 素麺に勝るもの無し！
「おとうさん、もう行くわよ」オバサンから声が掛かった
「はいはい」カットに行っている犬のメグを迎えに行く時間だ
午後４時を回ったところで、相撲は幕の内前半が始まったばかり
ショップは車で５分も掛からない「早いとこ行ってきちゃおう」
ところが、中々オバサン店から出てこない また喋ってんのかい
家に戻ってやれやれ テレビを気にしながらメグの写真撮り
動き回って、中々思うようには撮らせてくれない「こっち向けって」
「アタシは写真なんかどうでもいいよ」どうせなら美人に撮ってね
机の椅子の表面が剥がれてしまってボロボロ。
新しいのに買い換えようかと思ったが、いかにも勿体ない話だ。
この先何年使うかも分からないのに、そんな所に金を掛けてどうする？
カバーを掛けたらどうだろうかと、ネットで検索してみた。
「有った有った！」伸縮素材で出来ているそうで、これは使えそう。
注文から10日、本日品物が到着。予想以上のフィット感に満足。
ボロボロだった見た目もこれでスッキリ、しばらくはもちそう(笑)
座椅子にも付けてみたらそちらもピッタリ。さっそく追加注文した。
カバーで済めば安いもの。あれもこれも使える物は大事に使う。
オバサンに言ったら、褒めてはくれなかったが笑っていた。
贔屓チームが気になる「どうなってるかな？」野球中継に切り替える
「なんだ！また負けてんの？」相変わらずの不甲斐なさに、クッソ！
「おかあさん何でも見れば」「いいわよこれで」とオバサン
「あっ！いけね、薬飲まなきゃ」整腸剤を飲むのを忘れていた夢さん。
「あっ、お水ね」すかさず立ち上がるオバサン
「いいよいいよ、見てなさいよ」急いで３粒を口に放り込む。
「いいったら！自分でやるから、もう」と、彼女の脇をすり抜ける。
あれ？コップコップ？ 面倒くさい、水道の水を手のひらでゴクゴク。
こんな事くらい自分でやるからいいよ。子供じゃないんだから・・
まてまて、あまり言わない方がいいぞ。別の夢さんが耳元で囁く。
彼女の性格なんだからさ、黙って甘えてた方がいいと思うよ。
食事の時間は、いつも犬のメグも一緒
オバサンの横にチョコンと座って、ジッと顔を見つめている
「どうしたの？食べなさい」気に入らない物でも入っているのか？・・
「そんな事ないわよ、いつもと同じよ」ふ～ん・・どれどれ
夢さん食器を取り上げ、「食べちゃうぞ～」口をモグモグ食べる真似
メグは後ろ足で立ち上がり、前足をスリスリ「よこせ！」ってか
「はいはいどうぞ」しばらく横眼で知らんぷり・・ フフッ
食べだしたぞ・・ とっ散らかしながらは、いつものパターン
しまいには散らかした分まで綺麗に食べるから不思議・・
「駄目かぁ～」なんどもなんども空を見上げ、諦めの悪いおっさん。
Gゴルフの練習日、午前中は雨が降らないと思ったのだが・・
新聞でも読むしかないか「おかあさん、なんかない？」
「ご飯食べたばかりでしょ」と言いながらも、何やら出てきた。
近くに住む息子夫婦のお土産だそうだ。美味しそう！
新聞を広げる。トップ面は昨日からニュースになっているあの人。
「ふーん」やりたい放題だな 解決に繋がれば良いのだが・・
彼が一言呟くと、世界が敏感に反応する怖さってあるよね。
強大な権力を忖度しての事だろうけどね。
あれもこれも、発言は全て選挙がらみだって？
言う事が過激すぎて、”尻切れトンボ”にならなければ良いが・・
彼がエイリアン（地球外生物）だったらどうする？ おいおい
地球は乗っ取られちゃうぜ（笑）突拍子もない事を思う夢さん。
だってさ”地球人”の常識と余りにも違うものね（笑）ごめんなさい
