連れ添いバトル

なにかと夢さんを指図したがるオバサンだった。
そんな彼女は3年間の闘病を経て他界した。

ま・ご・ば・な・れ

2014-07-20 | 6人の孫
小6の孫からメールが入った。
携帯が替わったので番号登録を変えてくれと言う。同じ内容がオバサンにも入った。

「今迄の携帯は6孫(小2)が使うそうよ」ふ~んそんな必要があるのかい?
やはり今時の子だな、メールでやりとりとは・・・なんか味気ない話だ。

「ファミ割なんだし、電話すれば声も聞けていいのにね」オバサンも不満そう。
かと言って、普段こちらから電話をするのも考えものだ。ママの立場も有るだろうし。

孫達に用事が有る時は、まずママに電話して繋いでもらうようにしている。
余計な気遣いかも知れないが、余程の事でもない限りはそうしている。

携帯を持つようになって、何時でも話せるという気安さからか、以前よりも会話が減った。
中学生になった上の孫は尚更だ。部活で忙しく背も伸びて今や幼子の面影は無い。

「おとうさんそれは無理よ」「もう住む世界が違うんだから」オバサンが笑っている。
そうか・・そうだよな。じいさんばあさんが心配したって始まらないか。

そろそろ孫離れしないとな。「それはおとうさんでしょ」 
「あたしはとっくに割り切ってるわよ」オバサンシャラっとのたまう。    

リサイクル

2014-07-17 | 家のメンテナンス
2階からブラウン管テレビを下すのに四苦八苦の夢さん。
階段や床に傷を付けないようにと、オバサンの目が光る。

身体で抱え込めるように、古い毛布で巻いて紐で縛る。
「一人じゃ無理でしょ?あたしも持つわよ」と言うオバサンを制して孤軍奮闘。  

「スリッパを脱いだ方がいいわよ滑るから」オバサンの言に従い素足になる。
なるほどこの方がずっと危なっかしくない。後ろ向きで一歩一歩慎重に降りる。

まだか?まだか?「あと3段、はいあと1段」オバサンの声が頼りだ。
階段を傷つける事もなく、何とか無事に下す事が出来た。腰が痛い。

ケーブルテレビなので、来年3月までは見られるのだが、実際には使っていない。
面倒なので放って置いたが、体力のある今の内にと思い、リサイクルに出す事にした。

車に積み込みまずは郵便局へ。局員の指示に従い、1台毎に書類を記入する。
2台分で6092円を支払い、直ぐ近くの指定場所センターに持ち込んだ。

面倒がってやらないでいたのだが、いざやってみれば案外簡単なのに驚く。
これに限らず、今の内に捨てたい物は沢山有るのだが。

こればかりは勝手にやったら大変。オバサンの機嫌を損ねる恐れが多分にある。
「疲れたでしょ?大変だったわね ビール買って有るわよ」 

テレビの有った場所は綺麗に掃除済み。どう使うかオバサンもう決めたらしい。 
「おとうさん一人でよく出来たわね~」感心しきりのオバサン。  

あったりめぇよぜ~んぶ調べてからやったんだぞ。満更でもない夢さん。

シーズンはまだ半ば

2014-07-12 | 野球・スポーツ
「見るかい?」ポストから新聞を取ってきた夢さん。
朝飯の支度をしているオバサンに声を掛ける。

「あ お早う、後で見るからおとうさん先に見て」
贔屓のチームが昨夜で8連勝、宿敵Gを叩いた3連戦の初戦、何とも気分がよい。

テレビ中継を見て、スポーツニュースを見て、更にインターネットで投打の成績を確認。
新聞を開くまでもなく、昨夜の内に各チームの主要選手の動向は確認済みの夢さん。

オバサンも野球に関しては中々うるさい。
負けが続くとシュンとするくせに、勝ちが続くとそれはもう鼻息が荒くなる。

「今年は新宿に行けるかしらね?」 おやおやもう優勝記念セールに行く気分かい?
新宿Kデパートの7Fに、その贔屓チームのショップが有る。

いくらなんでもそんな奇跡が起きる訳ないだろとは思えども・・・・
オバサンが上機嫌なのはいい事だ。我家の平和の為にもこれに勝るものは無い。

何時も通りの朝食がテーブルに並ぶ。「おっ 今日は茗荷だね」
納豆の小鉢には刻んだ茗荷。季節に合わせて薬味が変わるのはとても楽しみ。

まずは納豆を掻き混ぜる事から始まる夢さんの朝食。冬でも夏でもこれは変わらない。
シャキシャキとした歯ごたえ、粗く刻んだ茗荷の香りが納豆に勝っている。