ガン付け男、対処法

街を歩くと、
イチャモン、を付ける。
そういう、人間に会う。
先日、出現した。
場所は、高架下。

道幅は、広くない。
３人、並べる幅。
私の前に、２人連れ。
追い抜く為に、
横を通る。

私の後ろから
自転車が来た。
キィーと、煩い音がする。
私が、先に。
２人を、追い抜く。

続いて、
自転車の男が
私を、抜いた。
邪魔だと、言いながら。
「お前が、どけ！」

数メートル進み。
自転車を止め、
私の方を、振り返る。
「なんじゃー！」
「お前が、どけ！」

私が、進行方向へ
歩いて行く。
男が、横に来て。
「お前の、道か？」
「ここは、自転車
　乗ったら、アカンのじゃ！」

高架下は、自転車
乗り入れ、禁止。
ちゃんと、看板も
出ている。
皆、無視して通るが。

男は、２０代前半。
安物の服。
片手に、おにぎり。
それを、食べながら。
３流男、その者だった。

「ババア。　死ね！」
「お前が、死ね！」
「ババアの、くせに」

言っても無駄だと
悟ったのか？
急いで、いたのか？
自転車に乗り、
走って行った。

「不細工、男。　貧乏男！」