何事も程々が１番

人は欲望の中で生きている。
そして、悟った人間には
欲望が消えてしまう。

つまり、病気がちな人は
健康な身体で生きたい
と切実に願っているし。

食うか食わずの生活の人で
あれば、その日の食事に
ありつける事が重要なのだ。

自分が何もしなくても
最初から揃っている場合、
苦労やありがたみを全く
分かっていないからダメ。

庶民が何かで成功して
資産を築けば豪邸を建てる。
成功の証を見せ付ける為に
高価な外車や一目で値段の
分かる物を身に付け始める。

先祖代々の資産家は、成金と
全く違い、豪邸も長年住めば
手入れと維持に半端ではない
金額が掛かり、その上、
相続や税務署からマークされ
大変だが継承が使命と悟る。

しかし、どんなに素晴らしい
景色の家でも、途中から手に
入れた人間は飽きてしまう。
そして、贅沢をするには
自分の考え方や生き方には
合っていないから手放す。

日々の生活は、仕事、お金
人間関係で、殆ど成り立ち
時間を費やしているが
何事も恵まれていたら
何かが欠けた人間になる。

苦労と経験や成育歴から
学んで、絶望的な無気力に
晒された人間は欲望がない。
何事にも執念深い人は、一生
程々が１番だと思わないから。

毎日豪華な食事もウンザリ。
美人は３日見れば飽きる。
たまには違う、ごく普通が
良いと思うから、底を知れば
世間は雑多で当たり前になる。