一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

これは現(うつつ)か ミスティックしまね 『李白酒造』へ 【島根・松江】12/11-③

2015年12月23日 20時30分30秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 李白しぼりたて生〈李白酒蔵〉  松江市石橋町 )

 

■2015/12/11(金) 曇時々雨

昼食を済ませた後、松江市京店の今夜の宿に手荷物を置かせてもらい手ぶらに近い状態で街を巡ることにした。 松江には10回を超え来ているが、車を使わずゆっくり歩いて巡るというのは、3度目だ。

まずカラコロ工房前の船着場から堀川の舟に乗船しに行ったら「今日は悪天候のため運行中止」の旨が書かれ、船着場は無人だった。 仕方ない、城の方に向かってゆるり歩きますか と歩き出した。

当初は、12月雪の松江を期待していた。 夏の松江城に行っただけに今回は雪化粧した松江城を写真に納めたかったが、叶わないものとなった。 

松江城の入口近く、県庁前の「しまね観光物産館」に見物がてら入ってみた。 空を見上げて雪などは望めるはずもなく今回は、松江城に足を伸ばすことは諦めた。

 

(松江以外の島根の日本酒 人気の「出雲富士」~右下に「死神」も鎮座)

早くも松江土産を買い込んで、物産館を出て城の堀を歩きはじめると今度は雨が降って来た。

 

いかなる天気予報だろうと「自分が行けば雨など降らないはず」と妙な自信があるだけに傘を持って来なかったが、さすがに時折吹く突風まじりの雨に傘の必要性を感じた。 とはいうものの 一体どこで傘は手に入るのか?  あたりを見渡してそれらしき店はなさそうだし・・・ 県庁で駐車整理をしていたおじさんに尋ね 「あそこにミシマヤがありますよ」と教えられ行ってみたが、その店、食品スーパーで傘など見当たらなかった。

そこで考えた挙句 コンビニなら傘が置いてあるだろうと閃いたものの 教えられたコンビニは「あの病院の向こう側にありますわ」と、相当な引き返しを余儀なくされるものだった。

関西では、コンビニは交差点ごとにある感覚だが、その感覚はここでは通用しないことを思い知らされた。

540円で65cmのビニール傘を買い、「旅で傘を手にするのは12年ぶり豪雪の青森以来人生二度めになるかな!?」 と自問しながら時刻は、15時40分 石橋町へと歩き出した。傘をさした私の横を濡れた地面を走るタイヤの音がシャーっと大きく近づいてきて過ぎたと見れば島根大学行のバス。目的地はそう遠くないことがわかった。

 

丁度5ケ月ぶりの李白酒造。夏場に建設工事していた冷蔵棟はすっかり完成していて、時折蔵人たちが忙しそうに行き来しているのが目に入った。

(左 新設冷蔵棟 右 松江城天守閣から視認できる工場)
 
 
母屋の事務所に廻り 試飲コーナーに入ってディスプレイされている室内を見ていた。 やがて高木(たかき)さんが事務所から出て来て試飲用で二酒だしてくれた。(最初の写真)

(李白酒造)

うーん この二酒だけだと判断できないな・・・ 「みっちゃんは、今日は出張中ですか?」  「いえ いますけど お名前は?」 「奈良からと言ったらわかると思うんだけど じゃあ寅さんと伝えてください」

(「李白酒造」試飲室 )

まもなく 企画室長 田中路子さんが試飲室に姿を見せ、関西の手土産を渡し、各酒試飲させて頂いた。

(田中路子室長 特約店向け花酵母仕立ての「李白」各酒を試飲させて頂いた)

 

他に来店客もなかったのでそこから30~40分ほど試飲部屋と彼女を一人貸し切り状態で「李白」をテイスティング(詳細省略)、なんだか酒蔵の一室を難波あたりの日本酒Barか何かと誤解してないか!? と非難をあびそうだが、これも「ミスティックしまね」のうちということでご容赦頂きたい。

 

今回手に入れた一番の日本酒情報は、たまたま「大人のOFF」に掲載されていた「山猿」という酒に反応した私にそこ永山酒蔵の息子さんが、来年から李白酒造で蔵人として数年修業に入るというトピックス

「山猿」は、私も見かけるとよく注文する。幻の酒米 穀良都を復活させたことで知られ、味わいは極めてサパーッとしていて個性的な味わいの酒。確か「努力やまざる」のモットーからつけたネーミングだと憶えている。 李白で修業してその後蔵に戻った時、どんな酒になるのか 今から興味津々だ。

 

(NHKの朝ドラ「だんだん」では「華舞」という名で登場した「華露」を手にする田中路子室長)前回撮影

豊中のイタリアン食堂 トラットリア「G Mercato」に ピンク色の酒「華露」と「赤磐雄町」二本を送ることに決めた。

(華露が掲載された「日経おとなのOFF」1月号と「李白」各酒)

さすがに日没が遅い島根もステンドグラスの明るさがだんだんと増して来たことに気が付いた。 

私が松江に到着する前の午前中の松江は嵐のような風雨が酷かったと聞いて「天気をワンアップ」良くできたことを内心喜んだ。

李白酒造を後にしたのは16時50分。雨はすっかり止んでいた。薄暗くなった雨に濡れた道に自動車のライトが乱反射し始めた道を京店(宿)に向かってゆるりと歩き始めた。

つづく

 http://blog.with2.net/link.php?1601745

(寅)

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿