一文字 寅 の 「風菜園(かぜさいえん)」 

「天に星。地に花。人に愛。」 風に乗って、日々の所感を「風菜園」から発信してまいります。

日本酒は歴史の深さも味わいのひとつ 《日本酒フェスタ福岡》 【福岡・天神】5/21

2017年06月08日 01時15分25秒 | みんな~愛『酒』てるかい

( 須藤本家「郷乃誉」右:社長  福岡天神)

 

■2017/5/21(日)

 

 新幹線で博多に着いたのは、午後6時すぎ、そこから地下鉄で天神へ向かう

太陽が西の彼方に遠ざかり 3500円払って残り時間1時間 閉会まもない

福岡・天神 福岡市役所前の日本酒フェスタのイベント会場へ

 

 

呑めたお酒は、わずか1合足らず。呑んだ量では割が合わなかったが、

それぞれの蔵ブースに10分ほど 貴重な話しを伺うことができた。

 

▼ 最初に島根「李白酒造」ブースへ

(左:佐々木さん  右:李白 田中路子室長)

 

「おーい、みっちゃん 来たよ」と路子室長に声をかけ

駆けつけ3杯 李白「純吟」「花酵母」「純米大吟」をいただく。

「寅さん、うちの酒はよくご存知でしょうから 時間もないし

早くほかのブースを回られたほうがいいですよ」

「そりゃそうだね」と再び受付に戻りブースを回って行った。

 

▼ 初めて目にした「花美蔵」ブランド

本みりんで日本一有名な岐阜「白扇酒造」が造る酒

地元でしか販売してない銘柄だそうだ。

 

▼ スパークリグ清酒でトップレベルの知名度とステイタスを誇っている

群馬「水芭蕉」も頂いた。

 

大分・国東半島の「西の関」増永さん

「小倉・和酒ばるの桃ちゃんがもうすぐ辞めるんですってね」

さすがにご存じだった。

 

▼「天寿」は、美山錦の酒を味見させて頂いた。

「うちも李白さんと同じく 鳳楽師匠を蔵に呼んで落語会をやってるんですよ」

 

 

 ▼ 岩手「南部美人」

氷点下3℃雪の盛岡で飲んだ酒が南部美人の燗だったことを話した。

 

 

▼ 今年の「しゅわっと空」呑みましたよと伝えた鳥取「千代むすび」さん

鳥取と言えばやはり酒米は、 強力(ごうりき)だ。

 

▼ 珍しくて数種類 利かせて頂いた「真鶴」マナヅルさん

九州や関西でもめったに見かけない銘柄だ。

 

▼ 国際線ファーストクラスにも採用されている人気酒 福井「梵」Born

若い男性だと思ったら、なんと蔵の当主さんでお隣は奥さんだった。

「福岡の美味しい食べ物にも うちの酒はよく合いますよ」

 

そして なんと言っても 残り時間がない中で

会場に行こうと思ったひとつの理由が、最初の写真

茨城「郷乃誉」須藤本家さんが出展していたからに他ならない。

 

日本にある酒蔵で、一番長い歴史を持つ蔵

300年でも長い歴史と驚かれる中で、ここは876年

創業1141年(永治元年) 平安時代から綿々と流れを繋いでいる。

(酒造業では日本で一番古く、全業種でも国内十番目に古い組織・会社なのだ)

 

噂に聞く「山桜桃」を頂いた。

ワイングラスで温度変化を楽しみながら頂くと味わいが深まりそうな酒

大和言葉で「ゆすら」と読むんです。と説明を受けた。

 

色々とお話を伺うと海外でもすごく高い評価を受けていること

昔の造り方を受け継いでいることを強調されていた。

 

一周して李白のブースに戻って 

私が話していた方が、須藤本家の55代当主と聞いて驚いた。

 

勝手に営業部長さんなんだろうと思い気軽に話をしていたが、

他の酒蔵が追随できない55代目当主さんだと聞いて正直足が震えた。

「郷乃誉」の歴史を知ってるだけにブースで歴史への称賛を惜しまなかったが

本当に失礼なこと(そんな気は毛頭ないが)言わなくて良かったと安堵した。

 

 気づけば、一時間ばかりのうちにすっかり暗く 夜になっていた。

 

その歴史の重みを知れば 味わいも深いものになる

知れば知るほど 日本酒は美味しくなる

 

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(寅)