前にも述べたことがあるが、グラウンド・ゼロという言葉を初めて聞いたのは、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの時である。
あの天辺にいつかは上がってみたいと思っていた、ワールドトレードセンタービル。
いとも簡単に崩落してしまったビルの姿にショックを受けたのは、もう8年も前になる。
地上の物が無に帰してしまうことから「グラウンド・ゼロ」と言うんだなと勝手に思い、調べもしなかったゆきたんくである。
今回の旅で、人類史上初めて核爆弾を投下された広島に行った。
広島、原爆というと、原爆ドームを思う方々が多いと思う。
話を聞き、爆心地は原爆ドームではなく、近隣の医院の上空だということを知った。
旅でつき物の朝の散歩も得意技ではなくなってきたが、自分の自由に使える時間は朝だということは分かっていたので足を運んだ。
島外科という医院の上空600mでリトルボーイと呼ばれた核爆弾は爆発したという。
現在の島外科内科
リトルボーイには50kgのウランが積まれていたが、核反応を起こしたのは1kgと言われている。推定14万人と言われてる死者の数だが、爆発のしかたによっては全広島市民(35万人)も危なかったのではないだろうか。
病院前にあるメモリアル
先の話に戻るが、同時多発テロを真珠湾攻撃のようだとアメリカのメディアの一部は言っていた。不意打ちの卑怯さがクローズアップされるが、日本軍は宣戦布告をしていたという情報もある。
それと比べると広島の原爆は不意打ちであり、無差別殺人になるのではないだろうかと言う話も聞く。
私は右でも左でもない。しかし客観的な視線で物事を見ることは大切だと思う。
偉そうなことを書いているが、書くだけの多くの情報に目を通した訳ではない。
現時点での私議愚見を言っているのだ。
何においても人が自らの過失なくして、命を落とすことの不条理には納得がいかないのである。