かつて日本人が統治した台湾。
と言いながら、台湾の方々は日本人が好きな人が多いようだ。
日本人と台湾人の関係は良好だったのだろう。
現在の台湾は昭和期の日本に似ているという話もある。
その台湾の中でゆきたんくが気にいっている場所が剥皮寮である。
清代からあるという建物と皮を剥ぐというイメージからどんな場所なのだろうと想像してしまった。
当時この地域で輸入した木材を切削して加工し販売する様子が見られたことからその名前がついたとか。
「剥皮寮歴史地区」として貴重な歴史の遺産でもあるこの場所がお気に入り。
予習不十分で台北に渡ったゆきたんく。
建物の雰囲気、煉瓦造りの建物を見て感じただけでお気に入り。
台北市郷土教育センターとして使われている。小学校が隣接している。 → Map
その昔、雨に濡れずに買い物ができたアーケード状の造りになっている。
この建物中で特に興味を引いたのが、再現された昔の教室である。
狭いながらも教壇があり、昭和30年代生まれの人間には懐かしい2人用の机。
取れてしまっただろう蓋の部分には、透明なボードが取り付けられて机の中の様子もよく分かる。
椅子も今では見ることのできない木製のもの。
全てが当時の再現ではないだろうが雰囲気はよく伝わってくる。
椅子を見て思い出した。
ゆきたんくは中学生の時に、椅子の釘でズボンの尻部分に穴をあけ、女子に笑われたのを。
こじんまりとした教室である。
教室の正面には中国の古典「礼記」の一節がある。
「天下為公」
「天下は権力者の私物ではなく、公(そこに暮らす全ての人々)の為のものである」
とても良い教育が行われていたのだと察することができる。
そして食のお気に入りだ。
友人のS氏もお気に入りのお粥だ。
2店行った。
剥皮寮前にある「周記肉粥店」が初体験の店。
この字を見ただけで、緊張と期待が。 → Map
店の入り口。
さて、店に入ってメニューを見る。
はっきり言ってお手上げであった。
読めないのである。
どれを頼もうか・・・
壁を見て途方に暮れるゆきたんく・・・
S氏は少し余裕がある。
お店のおばあちゃんがやってきて、
おばあちゃん「にほんじん?」
ゆきたんく「はい。」
おばあちゃん「なんにする?」
台湾でもお年寄りは日本語ができるのである。
台湾が初めてでないS氏は知っていたのだろう。
それにしても良かった。
コクはないが、コクはある。なんのこっちゃ・・・
S氏曰く、店によって味付けが違う。
ここのは「味付けは濃くはないがコクがある。」といった感じである。
如何にも胃に優しい一品だ。
剥皮寮とお粥はゆきたんくのストライクゾーンとなった。