もっともこちらとは時差が2時間あるので、早く新年を迎えられるのですね。来年が皆様にとって良い年になりますように。
というのを12月31日19時50分にアップしたはずでした。
姉のパソコンで打っています。
「月の砂漠をはるばると」なんてラクダが砂漠を歩くなんてのが日本では見れないと思っていた。もっともゆきたんくの地元千葉県には童謡「月の砂漠」のモチーフとなった御宿海岸がある。しかし長さは1kmにも満たないのである。
小学校の時の確か国語の教科書に出ていたような記憶があるのだが、鳥取県の鳥取砂丘は大きいという印象があった。もちろん文を読んだだけなのだが、白黒の写真を見て、「日本にもこんな所があるのか」という気持ちになった覚えがある。しかし、そのころはアメリカも中国もイギリスも、砂漠があるという国々がどこにあるのかも知らない時だったから、宇宙にでも行かないと見れないような気でいたかもしれない。
2004年に山陰を旅行した。その時に鳥取砂丘にも寄った。
初めての砂丘に感動し、写真を撮り、家に帰ってから調べてみた。
なんといろいろな部品があるのだ。
一番有名なのが、第2砂丘列(馬の背)である。ということは第1もあるということだ。「東スリバチ」、「長者ヶ庭オアシス」、「海岸」、「六つ子スリバチ」「第3砂丘列」…
ただの砂の山だと思ったらとんでもなく面白い存在なのであった。
馬の背に実際に登ったら、きついこときついこと、傾斜といい、頂上までの距離といい、いやぁきつかった。行きは目指せ日本海ということで頑張った。
日本海の波に足を洗ってもらい、一息ついて振り返ると、後悔が溢れてきた。
まあ、戻るには戻ったのだが、その時に目の前をラクダが通り過ぎていったのである。「ああ、あれに乗りたい。」砂丘の出口にある足洗い場までたった200mくらいであったが、もう自分の足では歩きたくなかった。
月ならぬ、昼の砂漠状態であったが、その鳥取砂丘の全長は16km。本当の砂漠地帯に比べたら小さいこと。グーグルで日本全体を見たときには分からないのである。
世界には日本全体が入ってしまう砂漠地帯もあるというのに。
ラクダとは友達になっておくべきだろう。うん。
世界的な博物館の一つにブリティッシュ・ミュージアムがある。 1753年に創設され、約6700万もの膨大なコレクションを収集してきた。考古学的価値の高い展示物が数多くあるのだ。なんとエジプト、古代近東 、古代ギリシャ、アメリカ 、メキシコ、アジア、アフリカと世界中ともいえる遺産がここにつまっているのだ。かつて大英博物館の中庭だったところには、ヨーロッパ最大の室内公共スペース「グレート・コート」がある。
よくもまあ集めたものである。しかし、遺産の国籍はどこだろうか。当事国からクレームはないのだろうかと思う。ここにほとんどが個人の収集家の寄贈によるものだとしても、自国で誕生した物が他国にあることについてはどう思っているのだろうか。
かつて(1921年当時)イギリス帝国は7つの海を支配した国であった。 クリックしていただけばその当時の地図を見ることができる。
当時は世界最強の国と言っても差し支えないだろう。収蔵品の多くは、この大英帝国時代の植民地から持ち込まれたそうである。まあ、文化財保護の観点や宗教的理由から国外持ち出しが到底許可されないような貴重な遺物も少なくないといわれているが、イギリスとは宗教的な理由を口にする国だろうか。
『パルテノン・スキャンダル?大英博物館の「略奪美術品」?』なんて言葉もあるが、しばしば収蔵品の返還運動もおこされているらしい。
ゆきたんくがまとめたサイト「大英博物館」の「古代ギリシャ」を見ていただけばお分かりになると思うが、こりゃギリシャにしてみれば返して欲しいだろうなぁと思う。
このような事情で、イギリス人自身にも「泥棒博物館」や「強盗博物館」などとも言われてしまうのはいたしかたないが、逆に大英博物館に一堂に会したことで研究が進みやすいとも言われているそうだ。
写真は大英博物館前で、ゆきたんくと次男のつっくん。