ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

思いやりは見えないが、下心だけが・・・

2011-04-13 12:28:01 | 独り言
 TVのACが提供するCM風に言へば「思いやりは見えないが、下心だけが見える」と言うことが多すぎないだろうか。

 福島原子力発電所の破損事故の深刻さを、政府、東電、原子力保安院、さらに原子力の権威者と称する方たちが、一様に「安全だ」と繰り返して述べてきている。しかし周辺市町村に居住する住民の避難を強制する動きは加速している。昨日にはついに「レベル7」の深刻さだと発表された。しかし菅総理はまだ「安全だ」と記者会見で国民に向けて述べている。どこにも逃げ場のない多くの住民や国民はどう理解したらよいのだろうか。担当者たちの責任逃れの対応が見え見えである。

 ここにきて政局は菅内閣では、今回の国難と言うべき事態は乗り切れないと、与野党内からバッシングめいた発言が続いている。与党では政権中枢から遠ざけられている議員たちが動いている。この一ヶ月の間は内閣のお手並み拝見とばかりにだんまりを決め込んでいた先生たちである。特に友愛を旗印にしたH氏が、被災者たちの支援の手助けをしたとも聞いていない。また岩手県に絶大な影響力を持ったO氏は、膨大な政治資金で所有してきた政治団体の建物を避難者に提供したとも聞いていない。この際、政局の中枢に戻ろうとしている下心が見え見えである。

 野党の動きも緩慢である。健全な野党として、あるいはこの国難にあたり政府に全面的に協力すると述べているが、見えてくるのは与党時代の大臣ポストへの復帰の思惑と、今後予想される膨大な復興関係予算のおこぼれを頂戴しようとの思惑であろうと思われる。菅総理の退陣が連立での救国内閣擁立との声も聞こえ始めている、野党にもこの国難を乗り切るための人材が見当たらないのが哀しいと思う。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする