ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

上原も、松坂も

2008-03-23 17:58:21 | 野球
今日もプロ野球の話題である。
パ・リーグが一足先に開幕した。開幕早々緊迫した好試合を展開している。なかなか面白い幕開けになった。今年も混戦の様相を予感させる。
しかしそのパ・の開幕に注目が集まるなか、それに水を差す出来事がある。今朝の新聞の記事では、読売Gのエース上原が「なぜ、パ・リーグが始まったばかりのこの時期に、メジャーと練習試合をするのか。疑問しか残らない」とMLBの開幕試合を含めた一連の試合を主催する、親会社を非難している。さらに25日のメジャー開幕戦はナイターで、パ・の公式試合と時間帯も重なる。ボストンRSの先発を予告されている松坂も「できることなら、日本の試合とは別々でやりたかったなと正直、思います」と語っている。この2人の感覚は、全く正常なものだと思うのだ。

日本球界と米国MLBの対比で、大きく異なる点は2つある。第一はコミッショナー制度である。球界全体をひとつにまとめて球界と選手の発展のために働く機構である。ところが日本ではプロ野球実行委員会やオーナー会議が、リーグや球団の利益のために朝令暮改の決定を繰返している。コミッショナーが球界全体の発展のために働ける機構になっていないことだ。今回のメジャーの開幕戦を日本の球団を保有する企業が、主催するという、暴挙をあえて許している素地がその辺にあると思う。
第二はJリーグの様に地域密着型で発展してこなかったことだ。企業の宣伝のための球団運営が長く、赤字は親会社に埋めてもらう球団運営をしてきた。そのために積極的な集客努力や、フアン開拓に手をこまねいてきた。しかしこの点では、札幌に新天地を求めた日ハム、福岡にどっしりと根付いたソフトバンクの努力は他の球団も見習う必要があると思う。

有力選手を高額の年俸で集める金満球団がある一方で、FA選手を敢えて引止めせず、余剰になる年俸で有力な新人選手を獲得し、育成して活性化を図る、パ・リーグが面白いのは、自明の理であろう。そんなことを考えた。
コメント (6)
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