7月に入り2つの愉しみがあった。
ひとつは映画「HERO」である。さっそく22日に出掛けて鑑賞している。
TVドラマや前作の映画を見ていて、今回の映画も楽しかった。
もうひとつは佐伯泰英著の「居眠り磐音 江戸草紙」の新刊の発行である。
このシリーズは、今回が49冊の刊行で、昨日から今朝まで一気に読了した。
豊後関前藩の国家老の家に産まれながら、陰謀により親友を上意討ちし国を出奔する。
江戸の地に安住の路を求めた、岩崎磐音の物語である。
浪々の身ながら、長屋住まいから、江戸一番の両替商今津屋の知遇を得る。
さらにその後に妻とすることになる、おこんさんとの出会い。
そして尚武館佐々木道場に入門、佐々木家に夫婦で入り婿する。
将軍家世継ぎの剣術指南となることから、時の老中田沼意次との運命の戦いが続く。
やがて田沼時代の終焉から、田沼が死して後まで、執拗に命を狙われることに。
今回の49冊目では、田沼が死後に残した、7人の暗殺者との戦いが描かれている。
このシリーズは、来年1月に刊行の50.51巻で完了する様である。
実に長い間読み続けてきたことになる。来年1月の新刊が出るのが楽しみである。
上記にあるのが、今回発行の49巻である。
ひとつは映画「HERO」である。さっそく22日に出掛けて鑑賞している。
TVドラマや前作の映画を見ていて、今回の映画も楽しかった。
もうひとつは佐伯泰英著の「居眠り磐音 江戸草紙」の新刊の発行である。
このシリーズは、今回が49冊の刊行で、昨日から今朝まで一気に読了した。
豊後関前藩の国家老の家に産まれながら、陰謀により親友を上意討ちし国を出奔する。
江戸の地に安住の路を求めた、岩崎磐音の物語である。
浪々の身ながら、長屋住まいから、江戸一番の両替商今津屋の知遇を得る。
さらにその後に妻とすることになる、おこんさんとの出会い。
そして尚武館佐々木道場に入門、佐々木家に夫婦で入り婿する。
将軍家世継ぎの剣術指南となることから、時の老中田沼意次との運命の戦いが続く。
やがて田沼時代の終焉から、田沼が死して後まで、執拗に命を狙われることに。
今回の49冊目では、田沼が死後に残した、7人の暗殺者との戦いが描かれている。
このシリーズは、来年1月に刊行の50.51巻で完了する様である。
実に長い間読み続けてきたことになる。来年1月の新刊が出るのが楽しみである。
上記にあるのが、今回発行の49巻である。
今朝のNHKBS放送で中継を見ていましたが、米国男子ゴルフトーナメント「ザ・プレーヤーズ」。池も多く点在して難解なコース設定は、プレヤー泣かせのプレーを強いている。
このところ不調を伝えられていた、石川遼選手は2日目は6バーディ、1ボギー、1ダブルボギー69で競技を終了。通算4アンダーの13位に上昇している。また一方の松山英樹選手は、初日を首位タイで2日目を迎えたが、バーディなしの2ボギー74で、通算3アンダー27位タイであった。
久々の好調なプレーに、いささか明るい表情の石川遼選手、首位と4打差で迎える決勝ラウンドをどう戦うのか、注目して観戦したい。
このところ不調を伝えられていた、石川遼選手は2日目は6バーディ、1ボギー、1ダブルボギー69で競技を終了。通算4アンダーの13位に上昇している。また一方の松山英樹選手は、初日を首位タイで2日目を迎えたが、バーディなしの2ボギー74で、通算3アンダー27位タイであった。
久々の好調なプレーに、いささか明るい表情の石川遼選手、首位と4打差で迎える決勝ラウンドをどう戦うのか、注目して観戦したい。

我が街の図書館から、ようやく予約の図書の準備が出来たとの連絡が入った。実はこの本は昨年11月20日の申し込みである。従って5ヶ月以上も待ったことになる。
千葉市の図書館では、読みたい新刊本がある場合は購入して欲しい旨の申し込みが出来る。小生も今回GETした新刊は、早々に申し込んだ筈だが、全図書館では220番以上の申し込み待ち順だった。
今日、無事に受け取りに最寄りの図書館に出向いたら、この本には、はまだ200人以上の申し込み者が待っているのよとは係員の方の話である。最近の単行本はかなり高価になっている、出来るだけ図書館で借りる方が増えていると思う。気の長い順番待ちも止むを得ないのだろうと思う。( ^)o(^ )
昨日のひたち海浜公園で撮影のネモヒラとワンちゃんの写真である。
千葉市の図書館では、読みたい新刊本がある場合は購入して欲しい旨の申し込みが出来る。小生も今回GETした新刊は、早々に申し込んだ筈だが、全図書館では220番以上の申し込み待ち順だった。
今日、無事に受け取りに最寄りの図書館に出向いたら、この本には、はまだ200人以上の申し込み者が待っているのよとは係員の方の話である。最近の単行本はかなり高価になっている、出来るだけ図書館で借りる方が増えていると思う。気の長い順番待ちも止むを得ないのだろうと思う。( ^)o(^ )
昨日のひたち海浜公園で撮影のネモヒラとワンちゃんの写真である。

百田直樹著「海賊と呼ばれた男」をようやく読み終わりました。本屋大賞に入賞しベストセラーとなった全2巻の大作である。
モデルとなったのは出光興産の創業者出光佐三氏(著書では国岡鐵三となっている)であり、彼が日本でトップクラスの民族系の石油会社を、幾多の困難を乗り越えて創設し発展させるまでの苦難の一生が綴られている。
神戸高商の卒業しながら、従業員5人の個人商店に入社して商売の何たるかを習得した後、神戸の名家の出である日田重太郎氏の援助を受けて独立し、門司に自己の商店を設立する。
いち早く石油業界の将来性を認識して、石油業界にも乗り出すが、おりしも日本国の中国進出に呼応して販路を満州に求める。その後中東アジアにも進出し、国岡商店は海外に雄飛して多くの従業員を抱えることに。
しかしながら、終戦を迎えて一挙に海外の資産が没収の憂き目に遭う。しかし主人公はこの苦境の時代にありながら、引き揚げて来た従業員の解雇を一切せずに、会社に向かい入れて商売になるものは何でも扱おうとする。
やがて否応なくGHQからの日本国統制の嵐が、国岡商店を巻き込もうとするが、断乎として戦う姿勢を貫こうとする主人公は逞しい。さらに主力をおく石油業界にも海外のメジャー会社が容赦のない攻勢を仕掛けて来る。日本大手の石油会社も海外メジャー会社に飲み込まれる中で、業界や官庁の統制も厳しさを増して来る。
その中で国岡商店は石油業界の将来を憂いて、必死の生き残り策を講じる事にしたが、英国のメジャヤーが牛耳っていた中東のイランの石油に注目する。ついに大型タンカー日章丸での輸入に成功することで、活路を開いた国岡商店(出光興産)が日本石油業界に雄飛することに。
とにかく授業員を想い、日本国の未来を信じ、会社経営に懸命に生き続けた主人公は、まさに海賊と呼ぶに等しい生き様に感動したのでした。
モデルとなったのは出光興産の創業者出光佐三氏(著書では国岡鐵三となっている)であり、彼が日本でトップクラスの民族系の石油会社を、幾多の困難を乗り越えて創設し発展させるまでの苦難の一生が綴られている。
神戸高商の卒業しながら、従業員5人の個人商店に入社して商売の何たるかを習得した後、神戸の名家の出である日田重太郎氏の援助を受けて独立し、門司に自己の商店を設立する。
いち早く石油業界の将来性を認識して、石油業界にも乗り出すが、おりしも日本国の中国進出に呼応して販路を満州に求める。その後中東アジアにも進出し、国岡商店は海外に雄飛して多くの従業員を抱えることに。
しかしながら、終戦を迎えて一挙に海外の資産が没収の憂き目に遭う。しかし主人公はこの苦境の時代にありながら、引き揚げて来た従業員の解雇を一切せずに、会社に向かい入れて商売になるものは何でも扱おうとする。
やがて否応なくGHQからの日本国統制の嵐が、国岡商店を巻き込もうとするが、断乎として戦う姿勢を貫こうとする主人公は逞しい。さらに主力をおく石油業界にも海外のメジャー会社が容赦のない攻勢を仕掛けて来る。日本大手の石油会社も海外メジャー会社に飲み込まれる中で、業界や官庁の統制も厳しさを増して来る。
その中で国岡商店は石油業界の将来を憂いて、必死の生き残り策を講じる事にしたが、英国のメジャヤーが牛耳っていた中東のイランの石油に注目する。ついに大型タンカー日章丸での輸入に成功することで、活路を開いた国岡商店(出光興産)が日本石油業界に雄飛することに。
とにかく授業員を想い、日本国の未来を信じ、会社経営に懸命に生き続けた主人公は、まさに海賊と呼ぶに等しい生き様に感動したのでした。
下戸の小生、多くの高齢者の皆さんの様に、夜はアルコール類を飲んでバタンキューと寝てしまう訳にはいかない。そこでどうしても夜の時間が長いのである。ただ4月に入り、TVでもプロ野球のナイター中継のある時はまだ時間が潰せるのだが、土曜、日曜はそのナイターも無い時は困ってしまう。ドラマでも観てと思うのだが、最近はあまり観たいドラマも少なくなっている。
そこでどうしても時間を過ごすのには読書になってしまう。それも手元に2-3冊の本を置いていないと不安になる。最近は単行本の新刊は出来るだけ図書館を利用する。ところが同様の想いの方々も多いのだろうか、昨年11月に予約の新刊はまだ順番が回って来ない。現在2冊の本を予約中である。
いきおい本屋さんで購入するのは、文庫本が中心となる。ただ手元に読み掛けの本がないと寂しくて仕方がない。今日もカミさんと昼食を兼ねて買い物に行ったショッピングセンターの本屋さんで、2冊の文庫本を購入してきた。どうも読書中毒の気があるのだろうか可笑しくって仕方がない。
そこでどうしても時間を過ごすのには読書になってしまう。それも手元に2-3冊の本を置いていないと不安になる。最近は単行本の新刊は出来るだけ図書館を利用する。ところが同様の想いの方々も多いのだろうか、昨年11月に予約の新刊はまだ順番が回って来ない。現在2冊の本を予約中である。
いきおい本屋さんで購入するのは、文庫本が中心となる。ただ手元に読み掛けの本がないと寂しくて仕方がない。今日もカミさんと昼食を兼ねて買い物に行ったショッピングセンターの本屋さんで、2冊の文庫本を購入してきた。どうも読書中毒の気があるのだろうか可笑しくって仕方がない。
今年の本屋大賞に選ばれた和田竜著「村上海賊の娘」を読み終えた。安芸の国と伊予の国に挟まれた瀬戸内に君臨した能島、因島、来島の3家の海賊と、難波海淡輪に根城置く真鍋海賊の凄まじい戦いを描いている。これは大坂本願寺攻めを目論む織田信長と、本願寺に肩入れする毛利藩との戦いでもあった。
ここに瀬戸内海賊の首領格の能島村上の2番目の娘「景」(キョウ)が登場する。この娘の出で立ち容貌を説明するくだりを読んでいると、鬼さへ逃げ出すのではないかと思える程に勇ましい。ある日大坂本願寺に合力に向かう一向宗徒を乗せた船が暴徒に乗っ取られて航行している。それに気が付いた「景」はその船を援ける事に。
そして船に乗っていた源爺と留吉の頼みで、「景」は大坂難波浦まで航行を援けることにする。まさに大坂では本願寺を攻める織田信長の軍勢が優勢を極めている。その織田信長に合力する鍋島海賊の首領「鍋島七五三兵衛」との出会いがあったが、無事一向宗徒を本願寺側に送り届ける。
その後、毛利方が本願寺側に10万石の兵糧を届け支援することになる。1000艙の船で難波浦に向かうが、織田方と本願寺側との睨み合いが続き、結局は毛利方は淡路島から撤退する。しかし同行していた「景」はそれを不満として単身で本願寺に身を投じている留吉を援けるべく、難波浦に引き返して戦う覚悟を決める。
それを見た村上海賊側一行は、急遽「景」を援ける為に難波浦に引き返して、ここに「木津川合戦」と伝えられる壮絶な海上戦を引き起こすことになる。最後に「景」と「鍋島七五三兵衛」が延々と死闘を繰り広げるが。辛うじて「景」が生き残る。
やがて大坂本願寺は織田信長の軍門に下るが、一向宗徒の宗教心と信仰の為に死をさへ恐れない結束の固さが浮き彫りになる小説になっている。
とにかく面白い。本屋大賞の受賞も成程と頷けるものである。
ここに瀬戸内海賊の首領格の能島村上の2番目の娘「景」(キョウ)が登場する。この娘の出で立ち容貌を説明するくだりを読んでいると、鬼さへ逃げ出すのではないかと思える程に勇ましい。ある日大坂本願寺に合力に向かう一向宗徒を乗せた船が暴徒に乗っ取られて航行している。それに気が付いた「景」はその船を援ける事に。
そして船に乗っていた源爺と留吉の頼みで、「景」は大坂難波浦まで航行を援けることにする。まさに大坂では本願寺を攻める織田信長の軍勢が優勢を極めている。その織田信長に合力する鍋島海賊の首領「鍋島七五三兵衛」との出会いがあったが、無事一向宗徒を本願寺側に送り届ける。
その後、毛利方が本願寺側に10万石の兵糧を届け支援することになる。1000艙の船で難波浦に向かうが、織田方と本願寺側との睨み合いが続き、結局は毛利方は淡路島から撤退する。しかし同行していた「景」はそれを不満として単身で本願寺に身を投じている留吉を援けるべく、難波浦に引き返して戦う覚悟を決める。
それを見た村上海賊側一行は、急遽「景」を援ける為に難波浦に引き返して、ここに「木津川合戦」と伝えられる壮絶な海上戦を引き起こすことになる。最後に「景」と「鍋島七五三兵衛」が延々と死闘を繰り広げるが。辛うじて「景」が生き残る。
やがて大坂本願寺は織田信長の軍門に下るが、一向宗徒の宗教心と信仰の為に死をさへ恐れない結束の固さが浮き彫りになる小説になっている。
とにかく面白い。本屋大賞の受賞も成程と頷けるものである。

何冊かの本を常に傍に置いていないと不安な気分になる。最近は安価な文庫本購入する機会が多いのである。
その中で、永年読み続けている本に、佐伯泰英著「居眠り磐音江戸草紙」がある。年末から年初にかけて44巻と45巻目が刊行されている。さつそく購入して読み終わったところである。NHK時代劇ドラマ「陽炎ヶ辻」の原作本でもある。九州関前藩の家老の嫡子ながら、藩の改革の争いの中で友人を斬らなくてはならなかったことから、藩を離れて江戸で剣士として大成する過程を描いている。
江戸の両替え商今津屋の後ろ立てもあり、佐々木道場の後継者として妻と共に養子に入るが、老中田沼親子に疎まれ、養夫婦の自死後に妻とともに江戸を離れて流浪する。その流浪の旅の間に、紀伊藩主や尾張藩主、さらには博多の豪商箱崎屋などの他に多数の方の知己も得て、江戸に戻り佐々木道場の再興を果たす。
著者はこの小説は50巻の刊行をを目標にとされているらしいが、45巻目の終わりで、永年に亘る強敵の田沼親子に起こる重大事件の暗示がされている。常にベストセラーになるこの小説の次の刊行が待ち遠しいと思う。
この著者には文庫本の書き下ろしを主にして数種類の小説が並行して刊行されている。文庫本で読者に安価で提供できる事を考えていると何かで読んだ記憶がある。有難いことだと思っている。
その中で、永年読み続けている本に、佐伯泰英著「居眠り磐音江戸草紙」がある。年末から年初にかけて44巻と45巻目が刊行されている。さつそく購入して読み終わったところである。NHK時代劇ドラマ「陽炎ヶ辻」の原作本でもある。九州関前藩の家老の嫡子ながら、藩の改革の争いの中で友人を斬らなくてはならなかったことから、藩を離れて江戸で剣士として大成する過程を描いている。
江戸の両替え商今津屋の後ろ立てもあり、佐々木道場の後継者として妻と共に養子に入るが、老中田沼親子に疎まれ、養夫婦の自死後に妻とともに江戸を離れて流浪する。その流浪の旅の間に、紀伊藩主や尾張藩主、さらには博多の豪商箱崎屋などの他に多数の方の知己も得て、江戸に戻り佐々木道場の再興を果たす。
著者はこの小説は50巻の刊行をを目標にとされているらしいが、45巻目の終わりで、永年に亘る強敵の田沼親子に起こる重大事件の暗示がされている。常にベストセラーになるこの小説の次の刊行が待ち遠しいと思う。
この著者には文庫本の書き下ろしを主にして数種類の小説が並行して刊行されている。文庫本で読者に安価で提供できる事を考えていると何かで読んだ記憶がある。有難いことだと思っている。

直近に読んだ本の内の一冊を紹介して見る。
北方謙三著の「岳飛伝」5~6巻。「水滸伝」「楊令伝」に次ぐ「大水滸伝3部作」の最新刊である。宋の王朝の悪政に敢然と反旗を翻し、世を替えようと108人の英雄が「梁山泊」に拠り蜂起する。しかし圧倒的な宋の国軍に敵うことなく敢え無く梁山泊は敗れてしまう。その経緯を描くのは第一作の「水滸伝」である。
しかし、敗戦後に梁山泊に生き残った者が、北国の遼国に育った「楊令」を総師として迎え入れて再興をはかる。梁山泊は新指導者の元で、新たな交易の道を確立し、400万の人口を擁する国に育つ。その後、宋の国軍を破り、梁山泊の再興を期すが、陽令は暗殺者の為に命を落としてしまう。その経緯を書いているが「陽令伝」である。
そして第三作目は、今や宋の国は、北国の金にも侵攻されて領国の大半を失っている。しかし南宋として辛うじて残る王朝の国軍に加わらずに、敢然と反旗を翻す岳飛軍団がある。その軍団会を率いる、将軍「岳飛」の生き様を描いているのが「岳飛伝」なのである。
小生は108人の英雄が「梁山泊」に拠り、宋の国の悪政を倒さんとする「水滸伝」の事は子ども時からの読み物で知っていた。その「水滸伝」を下敷きにした、北方謙三の3部作は実に大作なのだが、下の娘婿殿に教えられて読み続けている。実に面白いのである。
北方謙三著の「岳飛伝」5~6巻。「水滸伝」「楊令伝」に次ぐ「大水滸伝3部作」の最新刊である。宋の王朝の悪政に敢然と反旗を翻し、世を替えようと108人の英雄が「梁山泊」に拠り蜂起する。しかし圧倒的な宋の国軍に敵うことなく敢え無く梁山泊は敗れてしまう。その経緯を描くのは第一作の「水滸伝」である。
しかし、敗戦後に梁山泊に生き残った者が、北国の遼国に育った「楊令」を総師として迎え入れて再興をはかる。梁山泊は新指導者の元で、新たな交易の道を確立し、400万の人口を擁する国に育つ。その後、宋の国軍を破り、梁山泊の再興を期すが、陽令は暗殺者の為に命を落としてしまう。その経緯を書いているが「陽令伝」である。
そして第三作目は、今や宋の国は、北国の金にも侵攻されて領国の大半を失っている。しかし南宋として辛うじて残る王朝の国軍に加わらずに、敢然と反旗を翻す岳飛軍団がある。その軍団会を率いる、将軍「岳飛」の生き様を描いているのが「岳飛伝」なのである。
小生は108人の英雄が「梁山泊」に拠り、宋の国の悪政を倒さんとする「水滸伝」の事は子ども時からの読み物で知っていた。その「水滸伝」を下敷きにした、北方謙三の3部作は実に大作なのだが、下の娘婿殿に教えられて読み続けている。実に面白いのである。
昨年の本屋大賞の横山秀夫著の警察モノミステリー「64」をようやく読み終えた。ベストセラーになっていたのだが、図書館で借りるか文庫本になった時に読んでみようと思っていた。ところが千葉県がんセンターのボランティア仲間の図書チームのチーフが貸してくれたのです。
警察モノの小説「陰の季節」「半落ち」「慰留捜査」などの著書で知られた作者が、久々に刊行した「64」は、昭和64年のそれこそ平成になる前の数日間に起きた誘拐殺人事件が14年間も未解決のままになっているD県警での物語である。長らく「ロクヨン」と語り継がれて、現在も細々ながら真犯人を追う捜査が続いている。
そんな中で新たに広報官に就任した三上警視には、広報室が県警のあらゆる部門を代表してとして、記者クラブに代表されるメディアとの対策に腐心する。そんなおり一人娘の突然の家出があり、夫婦はあらゆる伝手を求めて捜索をしているが、悲観した妻もだんだんと追い詰めれる事情も出て来る。
そこに突然ながら警察庁長官がD県警に視察に来るとの話が舞い込む。未解決事件の「ロクヨン」の被害者宅の訪問を始め、捜査本部の激励を予定するが、同時に代々地元の生え抜きが就任する刑事部長職にキャリアを送り込む意図も見え隠れする様で、D県警の中に衝撃が走る。
その長官が来県する前日に誘拐事件が発生して、刑事部門が総動員されて対策に走るが、同時に14年前の「ロクヨン」をなぞった様な今回の誘拐事件の被害者の身元の記者クラブへの発表を巡り、広報室と記者たちとの激しい対立が生まれる。
果たして誘拐事件の行方は、14年前の「ロクヨン」事件との関わり合いはあるのか。身代金の受け渡しに走る被害者の父親の緊迫のシーンの連続は実に読みごたえがあるものでした。流石に本屋大賞ににも選ばれてベストセラーになった「64」は面白い。

警察モノの小説「陰の季節」「半落ち」「慰留捜査」などの著書で知られた作者が、久々に刊行した「64」は、昭和64年のそれこそ平成になる前の数日間に起きた誘拐殺人事件が14年間も未解決のままになっているD県警での物語である。長らく「ロクヨン」と語り継がれて、現在も細々ながら真犯人を追う捜査が続いている。
そんな中で新たに広報官に就任した三上警視には、広報室が県警のあらゆる部門を代表してとして、記者クラブに代表されるメディアとの対策に腐心する。そんなおり一人娘の突然の家出があり、夫婦はあらゆる伝手を求めて捜索をしているが、悲観した妻もだんだんと追い詰めれる事情も出て来る。
そこに突然ながら警察庁長官がD県警に視察に来るとの話が舞い込む。未解決事件の「ロクヨン」の被害者宅の訪問を始め、捜査本部の激励を予定するが、同時に代々地元の生え抜きが就任する刑事部長職にキャリアを送り込む意図も見え隠れする様で、D県警の中に衝撃が走る。
その長官が来県する前日に誘拐事件が発生して、刑事部門が総動員されて対策に走るが、同時に14年前の「ロクヨン」をなぞった様な今回の誘拐事件の被害者の身元の記者クラブへの発表を巡り、広報室と記者たちとの激しい対立が生まれる。
果たして誘拐事件の行方は、14年前の「ロクヨン」事件との関わり合いはあるのか。身代金の受け渡しに走る被害者の父親の緊迫のシーンの連続は実に読みごたえがあるものでした。流石に本屋大賞ににも選ばれてベストセラーになった「64」は面白い。
