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おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

みのる食堂

2013-11-17 23:30:01 | Tokyo
 あちこちと記事が飛びますが、あとひとつだけTokyoネタを…。

 銀座三越の9階にあるみのる食堂です。先月の研修では懇親会もついていたので、特にお腹がすいていたとかではないのですが、ホテルに帰ってもビジネスホテル(私の定宿はヴィアイン東銀座)ではテレビを見ることぐらいしかできないので、こちらに寄り道しました。銀座なので、探せばいろいろありそうですが、パッと見てパッと入るって一人ではなかなかできず、結局いつも銀座三越のレストランフロアに行ってしまいます。

 JA(全農)が経営しているレストランです。お野菜はもちろんですが、お肉とか牛乳とかも「○○産」の表示がありました。ワインも国産のワインがありました。

 
 
 正直なところ“小腹”すらすいてなかったのですが、ビールだけっていうのも寂しいので、おかずセットみたいなのを選びました。小鉢って聞いていましたが、案外しっかりとあって、基本出されたものは完食する人なのでいただきましたが、明らかに食べ過ぎてしまいました。

 
 天井が高くて開放感があります。照明は裸電球、テーブルと椅子も学校で使っていたようなものですが、こういうのが“農業色”(ってどんな色?)を出すのにはいいんでしょうね。

 私はもちろん一人で「プハーッ」とやっていたわけですが、お隣にもやはりおひとりさまの女性がアルコール付でお食事をなさっていました。以前、同じ三越の中のお蕎麦屋さんに入ったときも、おひとりさまの女性が日本酒をチビリチビリ飲んでいらっしゃいました。これって、関西ではなかなかないんですよね。この前も京都の高島屋のお蕎麦屋さんでアルコール付でおそばを食べていたら、浮きまくっていましたから。

 
 三越の9階にはテラスがあって、外に出られます。ちょうど、銀座和光の時計台と同じ高さにありました。

 この後、ホテルまでぶらぶら歩いて帰りましたが、歌舞伎座の裏を探検したら、シチリア料理のバールを発見しました。次回はそちらへ行ってみたいかも、と思っています。
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出石

2013-11-16 23:42:16 | その他いろいろ
 出石にはいつもバスツアーで行きます。タイムスケジュールは7時半に新大阪を出発して10時半に出石到着、歌舞伎が11時半から2時半まで、帰りのバスは4時出発で7時半に新大阪到着となっています。これだけ見ると、開演前に1時間、終演後に1時間半の自由時間がありますが、桟敷席ということもあり、30分ぐらい前には劇場に入ります。終わりも大体遅れるので(たぶん「口上」が延びるから。まあ、これは楽しいのでいいんですが)、実質1時間くらいしかありません。でも、その1時間で出石そばを食べないといけないので、実際のところなかなか“観光”らしきことができません。今年で4回目の出石ですが、毎年辰鼓楼の周辺をぐるぐるして終わりって感じです。出石城跡とか沢庵寺とか一度行ってみたいのですが…。

 今年の“観光”の写真です。

 
 その、いつもの辰鼓楼です。

 
 
 市役所出石支所前で「新そばまつり」をやってました。おそばは終わってから食べる予定だったので、そばぜんざいをいただきました。甘くて美味しかったです。お茶もそば茶でした。

 
 
 今年は「入佐屋」さんでおそばをいただきました。吉太朗クンが贔屓にしています。お店にサインもありました。

  
 出石城跡です。一度中まで入ってみたいです。

 
 お土産です。湖月堂の権兵衛餅とわざと割ってお醤油をしみこませたおかきです。
 
 来年は夜の部を見ることにしようかと真剣に考えています。それだと2時ごろに出石到着、4時開演なので1時間半くらいまとまった時間が取れそうです。ただ、そうなると帰りが遅くなって10時に新大阪着となります。なかなか難しいところです。やっぱり出石ってだいぶ遠いところにありますね。毎年思いますが東京へ行くより時間がかかるんですから。
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永楽館歌舞伎

2013-11-14 23:55:34 | 観たもの
 兵庫県出石の永楽館歌舞伎でございます。今年は第6回目になります。私は4回目です。11月の恒例行事となりました。昨年の第5回は、ちょうどキリがよくて終了か、あるいは次の第6回があるのか、どうかしら?と思っていましたが、めでたく第6回目の開催となりました。そうしたら今年は愛之助さんが一躍“時の人”となり、永楽館で販売した切符は2時間で完売、松竹のサイトでも早々に売り切れとなり、連日「満員御禮」となりました。そのおかげですでに第7回の開催は決まっているそうで、よろしゅうございました。「目指せ、こんぴら!目指せ、八千代座!」ですね。

 演目と配役です。

 一、伽羅紗(がらしゃ)
    細川ガラシャ  吉弥
    細川 忠興   薪車
    森  蘭丸    吉太朗
    細川 お長   壱太郎
    明智 光秀   愛之助

 二、口上

 三、四変化 弥生の花浅草祭    
        神功皇后と武内宿禰
       三社祭
       通人・野暮大尽
       石橋
   武内宿禰・悪玉・国侍・獅子の精 愛之助
   神功皇后・善玉・通人・獅子の精 壱太郎

 「伽羅紗」は平成21年に徳島県の大塚国際美術館の「システィーナ歌舞伎」で上演された新作歌舞伎です。大塚国際美術館の中にバチカンのシスティーナ礼拝堂を実物大に再現したシスティーナホールがあり、そこで歌舞伎公演があります。礼拝堂ということであれば、おそらく天井がとても高くて柱もない吹き抜けの大きな空間だと思います。それを天井も低く、奥行きもほとんどない永楽館で上演っていうことがそもそも難しいように思いました。もちろんシスティーナのままではなく、永楽館に合わせて舞台装置も一新され、蜷川センセーの舞台みたいな感じの戸(襖?障子?)を組み合わせて場面場面を表現されていました。意図されていることはわかるんですが、これがまだ松竹座のような劇場ならいいと思いますが、永楽館のあの雰囲気にはやはりそぐわないように感じました。

 ご出演の皆さんはちゃんとした歌舞伎役者さんですので、それぞれ演じられたお役はちゃんと歌舞伎のお役になっているんですが、台詞に“説明”が多く、せっかくの熱演なのにもひとつ響いてきませんでした。登場人物のお長が出石に嫁いだということから、ご当地ものとして選ばれたようですが、そう無理してご当地にこだわらなくてもいいのではないでしょうか。もうちょっと歌舞伎らしい歌舞伎でもいいのではないかと思いました。

 「口上」は今や永楽館の立派な“演目”のひとつになっています。今年は愛之助さん、吉弥さん、薪車さん、壱太郎さんの4名さんでした。愛之助さんは座頭という手前か、あまり面白いことはおっしゃらず、結構真面目でした。ナマ黒崎もあり?と思っていましたが、それもありませんでした。薪車さんが傑作で、延々とワンマンショーのようにお話されていました。日によると歌まであったそうです。壱太郎さんは自称?出石の“観光大使”で、出石や豊岡の名物を次から次から手品のように出してこられます。お祖母さま譲りなのか、まるで政治家にでもなれそうな演説で、聞いていると「あぁ、買って帰らなあかんわ」という気になるから不思議です。

 最後は舞踊です。かなり激しく踊っていらっしゃいました。こちらは常盤津、清元、長唄が全て生演奏で(伽羅紗はテープでした)、やっぱり生の音はいいです。贅沢ですよね。「石橋」では獅子の精の毛振りがありました。壱太郎さん、どんどん回すのが速くなり、最後は超高速回転になっていました。カーテンコールがあって、もう一度幕が開きましたが、愛之助さんも壱太郎さんも肩で息したはるような状態で、舞踊って優雅に見えるけれど、すっごい運動量なんですね。

 アンケートにこれから演ってほしい演目という欄があったので「古典歌舞伎」と書いておきました。例えば、「沼津」なんていかがでしょうか。十兵衛は愛之助さん、お米は壱太郎さん、平作は翫雀さんってことで。客席にもぜひ下りてきていただきましょう。想像しただけで楽しそうです。永楽館、松竹の皆様、ヨロシクでございます。

 
 
 永楽館です。 

 
 ごはんは松茸ごはんのおにぎりでした。シンプルだけどとても美味しいです。結構気に入って毎年これです。

 
 番附と永楽館5年間の記念誌です。記念誌はこれまでの舞台写真や劇場の内部の写真が掲載されていました。十三代目仁左衛門丈もこちらへいらっしゃったことがあるようです。そのご縁で松嶋屋さんにお声がかかったのでしょうか。
 
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森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る

2013-11-12 23:55:17 | 見たもの
 先月の上京の折に、銀座の資生堂ギャラリーで開催されている「森村泰昌展 ベラスケス頌:侍女たちは夜に甦る」を見てまいりました。

 17世紀スペイン絵画の巨匠、ディエゴ・ベラスケスの名画「ラス・メニーナス」をテーマにした森村泰昌さんの写真作品の展示です。

 
 ↑「ラス・メニーナス」は、画家・モデル・鑑賞者の立場と視線が行き交う複雑な構図で成立っている作品だそうです。舞台はフェリペ4世のマドリード宮殿の大きな一室、スペイン宮廷人の様子をスナップ写真のごとく、瞬間的に切り取って写し描いています。また、通常は絵画の外にいるはずの画家が絵の中に登場しています。どんな目的で描かれたのか、絵の中のキャンバスに描かれている対象は誰だったのかなど、多くの謎を持つ作品で、これまでにさまざまな解釈がなされてきました。

 森村さんは、自分でその「ラス・メニーナス」を再現するだけでなく、この絵画をもとに新たな物語をつくり、“全8幕の一人芝居”として表現していらっしゃいました。

 
 まずその再現された「ラス・メニーナス」です。小さくてわかりにくいかもしれませんが、よく見ると登場人物の顔が違います。もちろん、全て森村さんです。

 
 
 “物語”の絵の一部です。絵の中の人物が絵の枠の外にいたり、絵の中の人物がみんないなくなったり、っていうのがわかりますでしょうか。また、今回は撮ってきませんでしたが、森村さんが扮装・お化粧をせずに絵を眺めている姿を撮った写真もありました。“素”の森村さんは作品に登場することは初めてだそうです。

 
 写真撮影に使った衣裳展示もありました。作品制作のためのヘアメークを資生堂さんが担当されたそうです。

 これだけの写真では「全然何のことやらわからへんわ」だとは思いますが、実際に見ると「へー」とか「ほー」とか感心してしまう、面白い展覧会です。12月25日まで銀座の資生堂ギャラリー(資生堂パーラーが入っているビルの地下1階)で開催されています。最短なら15分もあればささっと全部見られますので、お買い物の途中でもOKです。よろしければどうぞ。
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芸術祭十月大歌舞伎「通し狂言義経千本桜」

2013-11-11 23:56:21 | 観たもの
 スミマセン、先月の歌舞伎座でございます。「書かなきゃ!」と思いながら、何となく他事に流されここまで放置してしまいました。このまま目をつぶるというのも“あり”かとも思いましたが、一応、このブログ、私の“老後の楽しみ”のための観劇記録でもありますので、書いておこうかと…。とは言うものの、1ヵ月以上前のお話、自分の記憶は曖昧な上に、他の方の劇評や感想も読んでしまうと、自分が思ったことなのか、人様が思ったことなのか、境目がはっきりしなくなっております。もし、途中でワタクシらしくない高尚な文言が出てきたら、それはきっとどこかで見た(読んだ)ものを真似して書いていると思います。そのあたりはどうかご寛容に読み過ごしてくださいませ。

 昼の部は序幕の「鳥居前」はパスしております。銀座和光のティーサロンでまったりとコーヒーとケーキをいただいておりました。菊ちゃん、松緑さんスミマセンって感じでした。

 二幕目の「渡海屋」「大物浦」、三幕目「道行初音旅」を見ました。昼の部はケチって3階B席、3階の10列目最後列でした。私のすぐ上は幕見席でした。遠いとやはり気持ちも遠くなりますね。これは夜の部が1階5列目花道近くの席で孝夫さんの権太に感動したので、後からよけいそう感じたんだと思いますが。吉右衛門さんは大熱演、最後の海へ後ろ向きで飛び込む場面もまったく躊躇することなく(ま、当たり前なんでしょうけれど)、思いっきり後ろへ倒れたはりました。3階のてっぺんから見ていると、後ろで吉右衛門さんをキャッチする方たちまで見えました。後ろは海ということになっているので、皆さん、水色の水泳用のキャップのようなものをかぶっていらっしゃって、そっちが気になってしまいました。

 「道行初音旅」は藤十郎さん・菊五郎さんコンビでした。さすがにお若い方たちのような道行にはならず、例の扇を放って受け取るというところは割愛されていたように思いました。この幕は“休憩”していたので、ひょっとしたら見逃しているかもしれませんが…。

 で、もう「夜の部」です。上にも書いたように1階5列目12番というお座席、花道も舞台も近うございました。花道を孝夫さんが通られるたびにワクワクドキドキしておりました。私が拝見した日は、右肩の手術・リハビリでしばらく休演というニュースが流れた翌日で、つい、右肩を見てしまいます。できるだけ右手を使わないように、右手は懐手にされていましたが、どうしても右手でないといけない場面はあります。それを見るたびにハラハラドキドキって感じでした。

 お江戸のほうでは「すし屋」だけを演じられる方が多いそうですが、孝夫さんは必ずその前の「木の実」「小金吾討死」をつけて上演されます。何年か前の巡業もこの形でした。「すし屋」だけでも十分悲劇なんですが、その前に「木の実」で権太の良き夫、良き父ぶりを見せておくことによって、権太は単なるドラ息子ではないことがお客さんにわかり、より悲劇性が高まるという松嶋屋さん、孝夫さんの演出となっています。

 孝夫さんが権太、女房小せんが秀太郎さん、妹お里を孝太郎さん、母お米を竹三郎さんと“いつもの”メンバー、アンサンブルもばっちりですし、なにより上方言葉がNative、イライラせずに済みます。孝夫さんの権太は一歩間違うと大衆演劇(旅回り一座?)になるところをギリギリのラインで歌舞伎に保っていらっしゃいます。話している言葉だって、関西の人間でも「ちょっとガラ悪いんちゃうん?」と思ってしまうところもありましたが、そこはほれ、孝夫さんですから、お品が隠せないと申しましょうか、「いやぁ、悪ぶったはるんやねぇ」と許してしまっているワタクシ…。女房小せんとじゃらじゃらする場面も「キャッ、もう孝夫さんったらぁ」とヘラヘラしてしまったワタクシ…。お母さん(竹三郎さん)との絡みのところも甘え上手な孝夫さん、「あんな甘え方されたら、そりゃあお母さん何でもOKしてしまうわ」って客席でニヤニヤしてしまったワタクシ…。

 そして後半、自分の妻子を身替りに仕立てたところは、今度は涙無しには見られません。この場面、小せんの役者さんは吹き替えを立てる方もいらっしゃるそうですが、秀太郎さんは「大好きな権太のためですもの」とご自身で演じられました。涙が出そうになるのを松明の煙のせいと言う権太、涙をこらえるためにわざと上を向く権太、なんとも言えない感情のこもった目で小せんを見やる権太、ハンカチは手放せませんでした。渾身の権太でした。

 歌舞伎座からの帰り際、松嶋屋さんの番頭さんに思わず「お大事に」と言いに行きましたが、その後でちゃんと「すし屋、感動しました!」ってそれも申し添えておきました。

 秀太郎さんブログによれば、孝夫さんの休演期間は6ヶ月の予定だそうですが、インターネットではこの怪我は1年くらいかかると書いてあるのもあり、ご無理のないようにしっかりと治して戻ってきていただきたいものです。孝夫さんがご出演なさらない南座の顔見世ってどうなんでしょう?ってちょっと思ってしまいましたが、四等席(3階のてっぺん)でも全然後悔しないと思うので、そういう意味ではお財布にやさしい顔見世になりそうです。

 
 私の席から花道、舞台を撮ってみました。

 
 八海山の甘酒です。要冷蔵じゃなかったら買って帰りたかったのですが…。

 
 今回のお弁当は銀座三越の神谷のものです。お昼にケーキを食べてしまったので、昼の部と夜の部の間にいただきました。
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出石へ

2013-11-07 06:28:01 | その他いろいろ(歌舞伎)
 この時期の恒例となりました出石永楽館歌舞伎観劇です。11月になったら少しはのんびりできるかと期待していましたが、残念ながら、否、有難いことに仕事が結構ありまして、今日もどうなることかとヒヤヒヤしましたが、振り切って有休を取ってまいりました。

 今年は愛之助さん人気のおかげで切符は完売だそうで、すごい人出なんでしょうね。愛之助さんのブログを読んでいると、永楽館で雑誌の取材・撮影もあるようで、出石も一躍全国区になりますね。愛之助さんを引っ張ってきた中貝市長、先見の明がおありになったんですね。上方歌舞伎贔屓としても、関西の役者さんが注目を浴びることは非常に喜ばしく思っております。

 既にご覧になられた方たちのブログやツィッターを拝見していると口上も初日から大盛り上がりで、薪車さんが歌っていらっしゃるとか、楽しみです。

 
 無事帰りました。阪神高速の工事の関係で予定時刻より遅れるかもしれないと言われておりましたが、渋滞しつつも何となく流れていたので、反対に予定よりも15分程度早く大阪に戻りました。写真は、夕闇迫る西紀サービスエリアで撮りました。中央上に白い点がありますが、お月様です。
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通し狂言「伊賀越道中双六」 第一部

2013-11-04 23:12:15 | 観たもの
 国立文楽劇場の11月文楽公演は「通し狂言伊賀越道中双六」がかかっています。「伊賀越道中双六」を通しで拝見するのは今回が初めてです。平作・呉服屋十兵衛・お米の親子が登場する「沼津」単独ではよく上演されており、私も何年か前の南座顔見世で松嶋屋さん三兄弟によるもの、つい先日の播磨屋さんの巡業のものを見ています。

 本日は第一部(鶴が岡の段~沼津の段)を見てまいりました。今回は遅刻することもなく、10分前に劇場に到着、プログラムも買って席につきました。お席は2列目の真ん中通路側、なかなかナイスなお席でした。2列目だしと思ってオペラグラスを持って行きませんでしたが、やはり要りますね。簑助さんのお米は最後の千本松原の段では、後ろのほうに引っ込んでいるので、遠いんです。次回はちゃんと持って行ってガン見したいと思います。

 「伊賀越道中双六」は江戸時代の曽我兄弟、赤穂浪士と並ぶ三大敵討の一つだそうですが、全く予備知識がありませんでした。あらすじも登場人物の名前も背景も何もわからないまま、幕が開きました。プログラムの鑑賞ガイド、解説を読むのですが、同じような名前が並び一度では覚えきれません。

 そんな状態ですので、舞台とプログラムをいったりきたりしているうちに、聞こえてくる義太夫が非常に心地よく、意識を失うこともしばしば…。周りを見たら、結構皆さん気持ちよくお過ごしのようで、義太夫ってそういう力があるんでしょうね。いつも思いますが、不思議です。

 第一部の最後の「沼津」になると、さすがにお話を知っているのでここは余裕?で見ることができました。ここだけ単独上演が繰り返されるだけあって、一番の見せ場のようで、大夫さん、三味線さん、人形さんはエース級が投入されています。ここだけで人間国宝さんが3人4人もご登場です。歌舞伎と違って、よけいな装飾?がなく、平作、呉服屋十兵衛、お米の三人の筋だけでテンポよく進んでいきます。最後の「千本松原の段」は住大夫師匠でしたが、泣かされました。圧巻です。最高です。聞いているだけで自然と涙があふれてきます。平作の勘十郎さんと十兵衛の和生さんも素晴らしく、聞き応え、見応えのある段です。

 切符をお持ちの皆様、乞うご期待!ですよ。そして、まだ切符をお持ちでない方もぜひご覧くださいませ。幕見もあります。
 
 詳しくはこちらをどうぞ。
 

 上の写真は資料展示室の「文ちゃん」です。第一部終演後にお見送りをしてくれました。
 
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やっぱり、今日の話題は・・・

2013-11-03 23:58:06 | その他いろいろ
 東北楽天イーグルス、優勝おめでとうございます。普段、プロ野球中継はめったに見ませんが、今日は思わず見入ってしまいました。田中投手は気迫のピッチングでした。昨日160球投げたばかりなのに翌日の登板、解説の古田さんが何度も「ありえへん」とおっしゃっていました。まあ、でもやっぱり“今年の顔”ですからね。最後は彼が締めくくらないといけないんでしょう。

 先日、NHKスペシャルで「東北楽天 被災地に誓った初優勝」を放映していました。震災直後の嶋基宏捕手のスピーチ「見せましょう、東北の底力を」。ようやくその底力を見せてくれました。被災地の方たちに大きな勇気を与えてくれたことと思います。

 と書いておりますが、実はワタクシはジャイアンツファンでございます。と言っても、新聞のスポーツ欄を見たときに「どれどれ、巨人はどうなってるんやろう?」と結果を確認する程度のもので、それも思い出したときだけです。なので、テレビ中継を見るとか、ましてや球場へ応援に行くなんてことはなくて、「どこのファン?」って聞かれた時のために一応ファンを名乗っているような、そんな感じです。

 そういうめったに見ない中継を今日は見ていたわけですが、その中継で何度も出てきた「(巨人が)連覇をすれば40年ぶり」という言葉。ってことはV9を達成してからこっちは日本シリーズで連覇をしてないってことなんですね。今さらながらですが、先日お亡くなりになった川上監督ってそう思うとすごい方だったんだと改めて思いました。

 
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壽初春大歌舞伎

2013-11-02 23:31:51 | その他いろいろ(歌舞伎)
 1月の歌舞伎座の演目と配役が発表になりました。1月は浅草歌舞伎で上京するつもりなので、ついでに歌舞伎座も見たいとは思っていますが、何だかビミョーな感じがするのですが、どんなもんなんでしょうか。大阪では決して見られないオールスターキャストだとは思いますが。

 それにしても、「石切梶原」って歌舞伎座杮葺落公演で2回目の登場です。桔梗さんが「『石切梶原』はもういいから」とよくおっしゃっていた気持ちがようやくわかるようになりました。昨年12月の南座顔見世、5月の歌舞伎座、来年1月の歌舞伎座、1年ちょいの間に3回もかかっています。そんなに人気のある演目なんでしょうか。

 でもまあせっかく東京に行くので、歌舞伎座は外せないかなぁと…。それと「見ておけるうちに見ておかなければ!」っていう気持ちもあるので。吉右衛門さん、ずっとお休みなしで出続けいらっしゃいますが、少し心配です。
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今月のお芝居

2013-11-01 23:39:40 | 今月のお芝居
 11月になりました。10月半ばまで真夏日・夏日が続き、いったいどうなることかと思っていましたが、さすがに秋めいてまいりました。京阪電車の駅でも各地の「紅葉便り」が掲出されるようになりました。

 さて、今月のお芝居です。歌舞伎は永楽館だけです。当初は歌舞伎座の「忠臣蔵」の通しを見に行くつもりでしたが、孝夫さんが休演になったのでパスです。それと、巡業の「松竹大歌舞伎」も、三津五郎さんと菊ちゃんなら行こうかしらと思っていたのですが(岡山公演があったのでそれに行こうかと…)、三津五郎さんが休演になったので、こちらもパスです。

 4日(月)
 11月文楽公演「通し狂言伊賀越道中双六」第一部@国立文楽劇場
 簑助さんのお米ちゃんを見てきます。

 7日(木)
 第6回永楽館歌舞伎 @出石永楽館
 11月に出石に行くことが年中行事になってきました。バスに乗って、歌舞伎を見て、お蕎麦を食べて、と結構楽しみにしています。今年は愛之助さん人気で出石も何だかすごいことになりそうです。昨年は最前列をgetできましたが、今年は電話が繋がらず真ん中の枡の中です。

 12日(火)
 「滝の白糸」@シアターBRAVA
 14日(木)
 満員劇場御礼座「団地滅亡」@道頓堀ZAZA
 この2つは歌舞伎の予定がなくなって、寂しくなったので、急遽予定を入れました。

 16日(土)
 11月文楽公演「通し狂言伊賀越道中双六」第一部・第二部@国立文楽劇場
 文字通り“通し”で見ます。上演時間は第一部は10時半から4時まで、第二部は4時半から8時50分までです。10時間超の長丁場、文楽は休憩時間が短いので、正味でも9時間あまり、体力勝負です。

 28日(木)
 NODA MAP「MIWA」@シアターBRAVA
 野田秀樹さんが美輪明宏さんをモチーフに書かれた戯曲です。宮沢りえちゃん主演です。

 お芝居ではありませんが、30日(土)に修学院離宮を参観いたします。修学院離宮は紅葉の時期がBestだそうで、がんばってハガキを出したら当選しました。晴れるといいんですが。この日は、京都南座の顔見世の初日で、夜の部をこの日に見てしまおうかどうしようかちょっと考えています。

 写真は、今日会社の見学会で伊賀上野のほうへ行きまして、その途中の道の駅のようなところで買った柿です。直径が10センチはある立派なものです。“秋”って感じを出してみました。

  
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