おとらのブログ

観たもの、見たもの、読んだもの、食べたものについて、ウダウダ、ツラツラ、ヘラヘラ書き綴っています。

石黒浩VS平田オリザ ロボットが演劇!? ロボットと演劇!? ②

2009-06-18 23:36:07 | 観たもの
 私はもっとロボットの話、つまり“理系の話”が前面に出てくるのかと思いましたが、“文系の話”というか非常に哲学的な話に終始していました。だからって、頭が痛くなるような内容ではなく、いちいちもっともな、納得できる話ばかりで、あっという間に時間が過ぎました。

 結構ギリギリに会場に着いて、休憩する間もなく始まってしまったので、内心は「絶対居眠りするやろうな」と思っておりました。でも、会場内を暗くしてビデオを見ていても、全然眠くならず、結局最後まで目はパッチリと開いておりました。

 内容もさることながら、主役の石黒先生と平田氏、そして司会の金水先生のコンビネーションがとてもよかったです。おそらく、私がこれまで生きてきた中で(?)、一番かみ合っていたトークだったように思います。普通、こういうトークって、それぞれが自分のことばかり主張するし、司会はタイムスケジュールのことしか考えてなくて勝手に進行するし、聞いていても「何だかね・・・」っていうのが多いんです。

 しかし、今回のは、それぞれが自分の分野の話をしていて、一見関係のないような感じなんだけど、きちんとキャッチボールができていて、さらにお互いがリスペクトしあっているのが聞き手にも伝わり、気持ちよく聞くことができました。ロボットのお芝居を作る過程で、いやっちゅうほど議論し、説得し、納得されてきた、そういう積み重ねがあるからだろうなぁと思いながら聞いておりました。司会の方も「コミュニケーションデザインセンター長」という肩書きに恥じることなく、上手にコミュニケーションされていました。

 平田オリザ氏の演劇論を聞いて、去年見た青年団のお芝居が“わかる”っていうか、腑に落ちたような気がしました。今年もこれから何回か青年団のお芝居が関西でもあるので、また見に行きたくなりました。

 本当に楽しい、「エエモン聞いたなぁ」と思える講座でした。ロボットと人間が共演するお芝居はさらにもう少し長いバージョンができるそうです。そっちも非常に興味があります。

 
 wakamaruクンのアップです。カワイイですぅ。三菱重工業製のロボットだそうです。ホームページを見たら「グッドデザイン賞受賞」とありました。ロボットにも「グッドデザイン」ってあるんですね。
コメント
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