yoosanよしなしごとを綴る

つれづれなるままにパソコンに向かいて旅日記・斜読・よしなしごとを綴る

2015年スペインツアー3日目、ムンク展を見てから散策、プエルタ・デル・ソルで木の実を食べる熊の像発見

2016年01月19日 | 旅行

2016.1.19  スペインを行く11 テッセン・ボルネミッサ美術館 ムンク カラヴァッジョ「聖カタリナ」 衆議院 イベリコ豚 プエルタ・デル・ソル 木の実を食べる熊 カルロス3世像 道路原票  /2015.12記
 2015年10月22日、スペインツアー3日目の午後、プラド美術館のカフェでランチを取ったあと、テッセン・ボルネミッサ美術館に向かった。
 特設会場ではムンク展が開かれていた。ムンクはノルウェーの国民的画家で、「叫び」は日本でも繰り返し紹介されている。「叫び」の画面は不安で満ちていて、見る者を不安にさせる。
 なぜか?、ムンクには1才上の姉、2才下の弟、5才下の妹がいるが、妹が生まれて間もなく母が結核で死ぬ。ムンクが14才のとき、姉が結核で死ぬ。26才、パリに出て間もなく父が死ぬ。31才のころ妹が精神病院に入り、32才のとき弟が死ぬ。ムンク自身もアルコール依存症にかかり、自ら精神病院に入院している。そうした死の不安、恐怖がムンクをとりこにし、「叫び」になったようだ。
 特設展では時間を追って作品が展示されていて、最初に母や姉の死を連想させる「憂うつ」「パニック」「母と姉」など、続いて恋人を連想させる「接吻」「泣いている裸の女」「ひざまづく裸婦」などを見たが、見ているとムンクの不安や恐怖が移ってきそうな気がして、足早に見終えた。
 常設展には高名な画家の名作が展示されている。ぶらぶら見ていて、カラヴァッジョの「聖カタリナ」を見つけた。カタリナはキリスト教弾圧で殉教するが、カラヴァッジョの描くカタリナの目は生き生きしていて、弾圧に屈しない強い意志を感じさせる。
 モネ、ゴッホ、ルノアール、ドガ、ピカソ、ダリ・・・・などなどをゆっくり見て歩いた。

 テッセン・ボルネミッサ美術館を出てから、イベリコ豚肉屋などをのぞきながら、プエルタ・デル・ソルに向かった。この広場はマドリッドのほぼ中心に位置し、大勢の市民、観光客で賑わっている。
 広場の端に木の実を食べる熊の像が置かれている。「木の実を食べる熊」はマドリッドのシンボルで、マドリッド市の紋章にも描かれている。シンボルの木の実は甘みがあるらしく、熊の好物のようだ。
 広場の中央には馬にまたがったカルロス3世の像が置かれている。カルロス3世はフランス・ブルボン朝の血筋で、スペイン王についてからマドリッドの再開発に力を入れ、その記念で設置されたらしい。
 こうした記念の像はどことなく似ているし、台座の上に飾られているから芸術性は見分けにくいが、歴史をひもとく鍵にはなる。
 続く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする