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2004年埼玉・住まい・まちづくり交流展の「間伐材活用」で隈研吾氏のデザインを報告、木材活用が楽しみ

2016年01月13日 | studywork

2016.1.13  2004年 埼玉・住まい・まちづくり交流展 「子ども建築学校・間伐材活用・生産緑地」  /2004.10記

 2000年から始まった埼玉・住まい・まちづくり交流展の狙いは、「住まいづくり、まちづくりには、住民・専門家・行政の協働が欠かせない。21世紀はパートナーシップの住まいづくり・まちづくりの動きに大きな期待が寄せられている。身近な住まいづくり、まちづくりの事例と知恵を持ち寄り、21世紀の埼玉像を話し合い、未来を作り上げる動きを始めたい」に要約される。
 こうした新しい企画にはさまざまな意見が噴出するが、試行錯誤で実施したところ反響は大きく、2年目、3年目と参加団体が増え、支援団体も広がった。

 5年目となった2004年、私たちの研究室は「子ども建築学校」「間伐材活用」「生産緑地」の活動や研究成果をポスターにまとめて展示し、パネル報告会で報告をした。
 1枚目は2000年から参加している埼玉県春日部市豊春地区公民館主催の子ども建築学校を紹介した「住まいの不思議・ドームをつくる」、2枚目は昨年から始めている木の勉強会をベースにした「建築家の間伐材活用への挑戦」で、間伐の重要性と間伐材活用に挑戦する建築家の作品を紹介した。ポスター担当はY君である。
 このなかで取り上げた隈研吾氏は、昨年、2020年東京オリンピックの新国立競技場設計案が採用された。氏は早くから間伐材活用をデザインに取り入れていて、今回の設計案でも木材活用のデザインが注目を引いた。木の勉強会に参加した学生も木材活用の発展に喜んでいると思う。
 3枚目は「生産緑地」で、N君が担当した。久喜市での調査をもとに農業が行われている生産緑地、緑地として管理されている生産緑地、放置されている生産緑地の現況を指摘している。
 
 4年目から新たな試みとして、展示されたパネルを一堂に集めてのパネル報告会が始まった。まちづくりお見合い会と呼ばれ、住民・専門家・行政がそれぞれに活動の内容や実績、苦労や悩み、成功の知恵や工夫などを紹介することで、お互いに刺激を受けてモチベーションを高める場、さらには協働できるパートナーを見つける場をつくること、が目指された。
 市民の会や高校生の発表、大学研究室や大学生の自主的な活動などが和気あいあいのなかで報告された、それぞれ活動の実績があり、思い入れが深いため、解説に熱がこもる。新たな提案や助言が飛び交い、来年にはさらに発展した成果を持ち寄りたいなどの発言もあり、皆さんには大きな刺激なったようだ。こうした報告を聞くと、元気づけられる。

 私は10年目を区切りに交流展の活動から隠居したが、その後も発展的に活動が続いている。ますますの発展を祈る。
 

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