検察庁法改正が話題になっています。
以前読んだ検事関連の本を再読しました。
一冊目は田島優子著 『女検事ほど面白い仕事はない』(1998年発行)

検事歴13年の女性検事の司法修習生時代から検事を辞職するまでの経験が綴られています。
女性検事が珍しかった時代(現在でも数は多くないと思いますが)に、偏見や差別などにめげず頑張る熱血女性検事の活躍に拍手喝采です。
司法の仕組みもよくわかります。
ちなみに田島さんは検事辞職後、「さわやか法律事務所」堀田力氏のパートナー弁護士として活躍中と本には記されていますが、現在の状況はわかりません。
堀田氏は先ごろ森まさこ法務大臣宛て提出された「検察庁法改正に反対する意見書」の連名者のひとりで、田島さんの本の中にも何度か登場します。
(この意見書の全文は愛読しているブログのharuさんが先日ご自身のブログにアップしてくださいました。 ありがとうございます)。
2冊目と3冊目は同じ著者によるシリーズです。
柚月裕子著 『検事の本懐』(2012年発行)+ 『検事の信義』(2019年発行)
主人公の検事・佐方貞人の周囲で発生する事件とそれが解決されるまでが記されています。
『検事の本懐』のあとがき(池上冬樹)で著者は私と同じ岩手県の出身であること、東日本大震災で当時宮古に住んでいたご両親を亡くされたことを知りました。
大震災前までに二作は書きあがっており、残り三作は大震災後の過酷な状況で書き下ろされたということです。
ところでこの2冊の小説を執筆するにあたり元検事で現在は弁護士をされている方に法律上の監修をしていただいたとお二人の弁護士への謝辞が巻末で述べられています。
弁護士お二人のうち、おひとりは大学時代の友人のご主人で法務省時代、ドイツにご視察にこられ偶然私が通訳の仕事をさせていただいたことがあります。
その時のテーマは「民事法律扶助制度」に関するものでした。
生活保護受給者に対しての無料の法律相談や裁判費用の立て替えなどの制度です。
グループのみなさんは全て司法試験に合格された法律のプロ、それに対して法律に関してはドシロウトの私の通訳は本当に拙いものだったことでしょう→今、思うと冷や汗がでます。