今日の地元紙の一面トップはやはり昨日、メルケル首相と各連邦州の大臣との話し合いで決定された「ロックダウンの段階的緩和」に関する記事です。


これで少し行動範囲が広くなりそうです。

小さな記事でしたが「メルケル首相からのメール」も目にとまりました。
地元紙はここ数週間、「コロナで一変した生活」という特集をしていて、読者から寄せられた体験談を掲載しています。
今日は7歳の息子さんにメルケル首相から便りが届いたというお父さんの報告でした。

3月中旬、メルケル首相は肺炎予防接種を受けたのですが、その時の医師がCovid19に感染していたことがわかり、首相は濃厚接触者ということで2週間の在宅隔離をすることになりました。
そのニュースを聞いた7歳のヴィンセント君がメルケル首相に在宅で退屈しないように アドバイスの手紙を出したのです。
ヴィンセント君が通う小学校は既に数日前から休校になったため、「自宅隔離」に関してはメルケル首相よりも経験豊富(?)だからです。
彼は首相に以下のような助言をしています。
− コロナについては考えないようにすること。
− 食事の準備を手伝うこと。
– 散歩をしたり、ベットで横になること。
− レゴブロックやNintendo, 恐竜のオモチャで遊ぶこと。テレビを見ること。
– 弟をからかうこと。
このお便りに対する返事がこの間、お父さんのメールボックスに入っていました。
メルケル首相からの直筆ではなく秘書の方からで、
「ヴィンセント君、お手紙ありがとう。首相は手紙を受け取りとても喜んでいました。
首相は忙しくてあなた宛に直接返事を書くことができないので、私が返事を書くように頼まれました。
ヴィンセント君とご家族は在宅隔離でも決して退屈することはないでしょうね(絵文字のスマイリー)。
これからも元気でね」
だいたいこのような内容です。
首相のことを心配するような優しい子どもに育ったことをお父さんは誇りに思っているでしょう。
そして子どもたちから心を寄せられる首相はやはり幸せな政治家と言えるでしょう。
一国の首相から返事が届いたことに喜ぶヴィンセント君の顔が目にうかびます。