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オペラ 「ゲシュロッセン」

2015-10-14 18:17:21 | 日記
知人がウィーンにオペラ観劇に出かけたということを聞き、思い出したおかしな話があります。

かなり昔、多分「文藝春秋」の巻頭随筆に掲載されたお話しだったかと思います。

ウィーンに赴任して間もないある商社員Aさんが日本からやってきた顧客のBさんをオペラ座にご案内したのだそうです。

オペラ座の扉には"GESCHLOSSEN"の札がかかっていました。

ドイツ語の"Geschlossen"はこの場合「閉館」という意味です。

ということはその日、オペラ座は閉まっていたのです。

ドイツ語圏に到着して間もなかったAさんはこれをその日のオペラの演目だと勘違いしてしまい、

多分オペラにもお詳しくなかったこともあり「今日のオペラは『ゲシュロッセン』みたいですねぇ」とお客様にお伝えしました。

お二人ともオペラに関しては全然知識がないということをはっきり言いたくなかったのでしょうね。

とにかくドアが閉まっていたので、とりあえず軽く夕食をとってまたきてみたらまだ閉まったままでした。

それで残念ながらオペラ「ゲシュロッセン」をその日、観劇することはかなわなかったと

翌日、商社員Aさんが会社で同僚に話したものだからみんなで大笑いしたという話です。

彼にはそれ以来、「ゲシュロッセン」というニックネームがつけられたのだそうです。

私たちがウィーンのオペラ座を訪れたのはもう20年以上前になりますが、しっかり「トスカ」を観劇しました。


(写真はネットから拝借しました)

この絢爛豪華な内部をAさんもBさんも見られなかったのですね




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