政治家は本当にタフでないと務まらないと思います。
特に先週のドイツのメルケル首相のスケジュールを見ると、よくこれで倒れなかったものだと思う位です。
昔の「キッシンジャー外交」を彷彿とさせるように各国を飛び回るメルケル首相の記事が先日掲載されていました。

2月5日(木)から2月12日(木)の一週間にめまぐるしく移動しています。
1.2月5日、キエフでオランド仏大統領と共にウクライナ平和交渉
2.2月6日、ベルリンでイラク首相と会談
3.2月6日、モスクワで平和交渉のための準備会談
4.2月7日、ミュンヘンで国際安全保障会議に出席
5.2月8+9日、ワシントンでオバマ大統領並びに世界銀行の代表者と会談
6.2月9日、オタワでカナダの首相と会談
7.2月11日、ベルリンで閣議後、フォンヴァイツゼッカー元大統領の国葬に出席
8.2月11+12日、ミンスクでウクライナ停戦協定のための4か国首脳会談(16時間)
9.2月12日、ブリュッセルでEU首脳理事会
2月12日のEU首脳理事会ではオランド仏大統領には疲労の影がみえ記者会見では言い間違えや「ギリシャとエジプト」を取り違えたりしました。
でも余裕のメルケル首相は「今週はまだ終わったわけではありません」と言い、記者団をおどろかせました。
以前、「どうしてそのようにハードなスケジュールをこなせるのですか?」との問いに
「ラクダが水分を体内に貯蔵するように私もエネルギーを貯蔵して小出し(?)にできるの」
とユーモアを交えて答えていたことがありました。
「それでは睡眠を貯蔵することは可能か?」というタイトルの記事も掲載されていました。
一日あたり必要な睡眠時間は各人により違うようですが一般には8時間だそうです。
ナポレオンやトーマス・エジソンは短時間の睡眠でも十分だったようですが、
文豪ゲーテや相対性理論のアインシュタインは何と一日12時間も睡眠をとり、それでもあのように偉大な業績を残したのだとか。
ただ睡眠不足は人間の体に悪影響を与えるので、この記事の執筆者、「ドイツ睡眠協会」の副理事テア・ヘロルドさんは
「パワーナップ」を勧めています。「パワーナップ」は昼寝よりも短い15-30分の短い仮眠のことで、時間あたりに対する睡眠の効用を最大化する睡眠法とされています。
ヘロルドさんは「日本にはパワーナップに相当する言葉があり、それはINEMURIと呼ばれている」と語っています。
そのうち”INEMURI”も国際語になるかもしれませんネ
