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気がつけばふるさと離れて34年

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最近読んだ本(3冊)

2015-02-07 15:39:20 | 読書


最近、といってもハワイ旅行中に読んだのでもう3週間以上前になります。

一冊目は森鴎外著「渋江抽斎」です。

敬愛する作家、須賀敦子さんのエッセーの中でお父様がこの本の講読を勧められているという文章を目にして以来、一度読んでみたいと思っていました。「青空文庫」からiPad miniにダウンロードして読みました。いやぁ、難しかったですねぇ。
内容よりも読めない漢字のオンパレードで苦労しました。特に人名漢字が読めなかったです。それに主人公に関連する人々の家族や子孫の名前が次々に登場して覚えきれませんでした。

渋江抽斎は江戸時代の医師、考証家で漢学や国学の研究で功績を残したとされています。
小説の前半は彼のことが中心に記されており漢学の知識皆無の私にはほとんど理解できませんでした。
でも彼の死後、最後の妻(生涯4人の妻を持ちました)五百(いお)が渋江家を守る様子が描かれた小説の後半は興味深く読みました。

この五百さんは例えばNHKの朝の連ドラの主人公に適しているのではないかと思いました。

後の2冊は藤沢周平著「一茶」と中島京子著「小さいおうち」です。


この2冊はオアフ島にあるアラモアナ・ショッピングセンターの「白木屋」という日本のデパートで購入しました。
ショッピングはあまり好きではない夫ですが、帰りに「白木屋」さんの近くにある回転ずし「元気寿司」で昼食というエサ(?)に釣られてついてきました。

「一茶」は旅行後すぐにドイツで句会があるので「ハワイぼけ」の頭を少しは「俳諧モード」に転換できるかなあと思ったのですが、アマかったんだなぁーこれガ、句会の皆さんの格調高い句と拙句の格差に愕然とさせられました
でもこれまで私はこの俳人の有名な句から何となく良寛和尚のような好々爺のようなイメージを一茶に対して抱いていたのですが、全然違っていました。

中島京子の「小さいおうち」は数年前に友人から借りて読んだのですが、エンディングがあまりよく理解できなかったので、もう一度読んでみようと思ったわけです。昨年のベルリン映画祭で黒木華さんが最優秀女優賞を受賞されドイツでも話題になった作品でした。

ベルリン映画祭といえば丁度今、開催中です。
昨日はニコール・キッドマンもベルリンで記者会見をしていました。彼女の映画「クイーン・オブ・ザ・デザート」、いつか視聴したいです。昔、ショーン・コネリーとキャンディス・バーゲンの「風とライオン」という映画がありましたがこれと少し似ているような気がしますね。「風とライオン」は私の「お気に入り」です