ピケティの「21世紀の資本」が日本では話題になっているようです。
今回もハンティントンの「文明の衝突」のようにメディアの広告キャンペーンに踊らされてみんなが購入してしまったような気がします。
「毎日が忙しい」といっている人々が600ページもある経済書を読む時間があるのかなあという疑問と、発売後すぐに「ピケティの入門書」が売り出されたのもアヤシイ。
「21世紀の資本」はアメリカでは話題になったようですが、ドイツではそれほど話題にはなりませんでした。
でも日本同様、ドイツでも「格差社会」のことは「高齢者の貧困」と共によく話題になっています。
ドイツの場合、富裕層と貧困層の格差が拡がっていることも確かですが、低所得者が増えていることが問題になっています。
それは年金受給額が少ない高齢者であったり、シングルマザーの子供たち、あるいは外国からの難民だったりします。
それに比べて富裕層の所得と財産は益々増え続けるという日本と同じような社会現象があらわれています。
アメリカも同様なようで「ITバブル崩壊」後、特に貧困者、ホームレスの人が増えているのだとか。
そしてハワイでホームレスが増えているのだそうです。
「ハワイのホームレス」は特にオアフ島のワイキキ・ビーチ周辺で目にしました。
以前、ワイキキに滞在した時には見かけなかったのにゴミ箱を漁る人たちに至るところで遭遇しました。
特にロイヤル・ハワイアン・ショッピングセンターがあるあたりでファッショナブルな人たちに交じってゴミ箱を覗いている中高年の人たちの姿は異様でした。
日本人のホームレスもいるようでABCストアという日本人ツーリストが多いスーパーの入り口で私も「お金めぐんでくれませんか」と日本語で話しかけられた時には驚いてしまいました。

ハワイにホームレスが増えている理由としては、
‐一年中気候が温暖で公園や浜辺でテントなしで野宿しても寒くないこと
‐観光客が多いので食べ残しの食品にいつもありつけること
‐ビーチに設置しているシャワーをいつも使えること
などが挙げられています。

ワイキキビーチからの夕日です。