広大な砂場、砂千里

2023-05-29 06:24:44 |  熊本の旅、多彩
神気に触れた後は、白川水源を少し見学し、再び阿蘇パノラマラインへ。
次の目的地は中岳火口である。
徐々に標高を上げ、阿蘇五岳の懐へと入っていく。
昨日狐と出会った牧場を過ぎ、草千里ヶ浜への道を分けるT字路を右に曲がる辺りから周りの景色は茶色くなり生命の気配が薄くなっていく。



広い駐車場に車を止めて、阿蘇山上ターミナルと書かれた建物へ情報収集へと向かう。
そこから火口へはシャトルバスも出ているが、自分の車でも行けるようだ。(徒歩も可。)
帰りの時間が自由にできるので、自分の車で向かう事にした。
そこからは通行料がかかるので、入口でパンフレットを渡してくれた人にお金を渡そうとすると、その人はこれ以上先は火山ガスが漂っている可能性があるため、呼吸器の弱い人はここで引き返すようお知らせする係の人だった。



危険なところだという認識を持ち、気を引き締めて向かう。
料金所はその先にあり、普通車800円を支払い通過。
数百mも走れば一つ目の駐車場だった。
駐車待ちで並ばねばならないかもと心配があったが、幸い空きをすぐに見つけて駐車できた。
どこに何があるか分からず、まずは駐車場から近い方の遊歩道の伸びる先へと向かうことにした。



木製の遊歩道はあるが、外れて大地の上を歩いてもいいようなので、立ち入り禁止のロープが張ってあるところまで近づく。
そこは第四火口で、横に開いた裂け目から中を覗けるところだった。
すごい迫力だ。
横に歩くに連れ見える範囲が変わり、一つの火口内でも岩の表情が全然違うことを知る。



その向こうは赤茶けた灰黒色の大地が広がっていた。
とっても広い。
砂千里ヶ浜と名付けられた所だった。
草千里ヶ浜は知っていたが、砂千里なんてのもあるんだ。
歩いているとなにやらふわふわした踏み応え。
地熱で温かいような感じがしたのだが、それは気のせいだろう。



不毛の大地のように見えるが、ところどころに盛り上がりがあり、何やら生えている。
こうした場所にまず侵入してくるのはイタドリやコイワカンスゲだそう。
葉っぱが赤っぽいのだが、イタドリってこんな色だったっけ?
土壌成分の何かが影響してるのかもね。



広大な砂場の向こうに低い丘があり、登れるようなので行ってみた。
丘は細長く、もっと先の方まで行けて多分下に降りれるのだろう。
向こうの方から砂千里を歩いてこちらに戻ってくる人達が結構いる。
行ってみたかったが、やってきた駐車場の方向に見える噴煙が気になる。
この先どれだけ時間がかかるか分からないので、こちらはここで切り上げて、向こうの火口に行くことにした。