万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4143 もののふの3843

2021年10月23日 | 万葉短歌

2021-1023-man4143
万葉短歌4143 もののふの3843

もののふの 八十娘子らが 汲み乱ふ
寺井の上の 堅香子の花  大伴家持

3843     万葉短歌4143 ShuJ045 2021-1023-man4143

□もののふの やそをとめらが くみまがふ
  てらゐのうへの かたかごのはな
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻19(4139~4292、百五十四首)の第5首。題詞に、「攀折(よぢをる)堅香子草(かたかごの)花歌一首」。
【訓注】もののふ(物部)[<上代、朝廷につかえる文武の官人たち。文武百官>(『詳説古語辞典』)。下記注]。乱ふ(まがふ)。堅香子(かたかご)[「ユリ科の多年草かたくり・・・。片鹿子(かたかご)の意で、鹿の斑点模様を持つ片葉がまず生じ、数年以上を要して両葉となり、対生する葉のまん中から20センチばかりの葉を伸ばし、早春に紅紫の花を咲かせる」。集中ここだけ]。
【編者注-もののふの】物部の・武士の。(もののふに多くの氏[うぢ]があることから)「八十(やそ)」を含む語、「宇治」「石瀬(いはせ)」にかかる枕詞。03-0264 もののふの八十宇治川の・・・、11-4143 もののふの八十娘子らが・・・、金槐集 もののふの矢並みつくろふ・・・。(『詳説・・・』参照)