万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4138 薮波の3838

2021年10月18日 | 万葉短歌

2021-1018-man4138
万葉短歌4138 薮波の3838

薮波の 里にやど借り 春雨に
隠りつつむと 妹に告げつや  大伴家持

3838     万葉短歌4138 ShuI632 2021-1018-man4138

□やぶなみの さとにやどかり はるさめに
  こもりつつむと いもにつげつや
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻18(4032~4138、百七首)の第107首。題詞(要旨)に、墾田地検察の際に風雨を避けて砺波郡主帳の家に宿した時の一首、と。左注に、「二月十八日守大伴宿祢家持作」。巻末歌。
【訓注】薮波(やぶなみ=夜夫奈美)[「当時の砺波郡の地名。・・・所在未詳」]。春雨(はるさめ=波流佐米)。妹に告げつや(いもにつげつや=伊母尓都宜都夜)[「妻は鄙の国にまだ慣れぬ都方人(みやこかたひと)である。当然の思いやりというべきであろう」]。

***** 万葉集 巻18(4032~4138、百七首) 終 *****