万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌4139 春の苑3839

2021年10月19日 | 万葉短歌

***** 万葉集 巻19(4139~4292、百五十四首) 始 *****
[天平勝宝2年(750)3月1日から同5年2月25日まで、大伴家持33歳から36歳まで。越中国守在任後期118首と京官再任期36首。長歌23、短歌131。巻末に、「この巻の中に作者の名字(な)を偁(い)はずじて、ただ年月所処縁起(しょしょえんぎ)のみを録(しる)せるは、皆大伴宿祢家持が裁作(つく)る歌詞なり」と。]

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万葉短歌4139 春の苑3839

春の苑 紅にほふ 桃の花
下照る道に 出で立つ娘子  大伴家持

3839     万葉短歌4139 ShuJ026 2021-1019-man4139

□はるのその くれなゐにほふ もものはな
  したでるみちに いでたつをとめ
○大伴家持(おほともの やかもち)=03-0403歌注参照。
【編者注】巻19(4139~4292、百五十四首)の第1首。題詞に、「天平勝宝二年三月一日之暮(ゆうへに)眺矚(ながめて)春苑桃李(しゅんゑんの たうりの)花作二首」、その第1首。
【原文】19-4139 春苑 紅尓保布 桃花 下照道尓 出立𡢳嬬  大伴家持
【編者注-𡢳】発音=jin 2。異体字=妗。「康熙字典」に未収録。(『漢典』など参照)