The Champ / Dizzy Gillespie
久々の同窓会。比較的最近会った仲間もいれば、卒業以来顔を合わせていなかった者も。
昔一緒に遊んだ光景がすぐに目に浮かぶ。そして懐かしい思い出が次から次へと写真をめくるように。小さい頃の友人に会った時の特徴であろう。それも、時間経過も明確に。
大人になり、昔一緒に仕事をした仲間と久々に再会してもなかなかそのようなこともないし、気分にもならない。そして果たして何年前のことであったかを思い出すのに一苦労してしまう。その位、子供の頃は友人と日々濃い付き合いをしていたのだろう。
その中に一人ジャズ好きがいる。いわゆる中間派を好む年季の入った「超マニア」だ。ジャズファンでもありオーディオマニアでもある。小学校の頃からベースを弾いていた。
そういえば自分の結婚祝いに彼のお勧めのカートリッジを貰った記憶がある。このような物を貰うのも珍しかったし何よりも嬉しかった。まだまだ大事に持っている。
賀状のやりとりはしているので、久々に会うのを楽しみにしていたのだが。欠席連絡の彼のはがきには、交通事故にあってリハビリの毎日とのコメントがあり、当日は残念ながら欠席できないとあった。早く元気になってもらいたい。
元気に生きているからこそ色々なことができる。健康を害すると生きることだけが目的の毎日なってしまう。人それぞれの人生であるが、何をするにも体だけは大事にしたいものだ。
先日聴いたバドパウエルの録音日を見ると、1950、1951年。
ちょうど自分を含めて先日集った仲間達が生まれた頃だ。
モダンジャズの歴史と自分のこれまでの人生を照らし合わせ改めて何か感じるところがあった。
生まれてから25年、ちょうど70年代の中ごろまでは色々なことを知り、多くのことを吸収し、様々なことを経験もした。
ジャズも、丁度その頃まではハードバップ、モード、フリー、フュージョンと、色々な形に姿を変え、多様性を持って進化してきた。
しかし、その後の25年は大きく劇的に変化することもなく、それまでの進化を深め、あるいはそれまでの資産を食い潰しているだけのような気がする。
ジャズの世界も自分自身も。もしかしたら変化はしているのに鈍感になっているのかもしれないが。
大分前置きが長くなったが、バップからハードバップへ向けて変化を始めた50年代初頭。
多くのスターが誕生している。
先日紹介したギターのケニーバレルの初吹き込みも丁度この頃だ。ガレスピーのコンボでデビューしている。先日のアルバムにも入っている“Tin Tin Deo”が、このアルバムでのデビュー曲だ。ソロがある訳でもないが。
ミュージシャンが自社のレーベルを持つというのは珍しいが、ガレスピーは当時自分のディージーズというレーベルを持っていた。このアルバムに収録されている曲は、元を辿るとこのディージースでの吹き込みだ。
セッション毎にメンバーも替わるが曲想も微妙に違う。ガレスピーも色々な試みをしているのがよく分かる。若手を育てながら、新しいものにチャレンジし続けたこのバイタリティーがあったので、最後まで現役で自分の世界を持続できたのだろう。見習うべきことが多い。
“Tin Tin Deo”
“Birks' Works”
Dizzy Gillespie (tp)
John Coltrane (as, ts)
Milt Jackson (vib, p)
Kenny Burrell (g)
Percy Heath (b)
Carl "Kansas" Fields (d)
Freddy Strong (vo)
Recorded in Detroit, MI, March 1, 1951
“The Champ, Pt. 1&2”
Dizzy Gillespie (tp)
J.J. Johnson (tb)
Budd Johnson (ts)
Milt Jackson (vib, p)
Percy Heath (b)
Art Blakey (d)
Joe Carroll, Melvin Moore (vo)
Recorded in NYC, April 16, 1951
“Swing Low, Sweet Cadillac”
Dizzy Gillespie (tp, vo)
Bill Graham (as, bars)
Milt Jackson (vib, p)
Percy Heath (b)
Al Jones (d)
Joe Carroll, Melvin Moore (vo)
Recorded in NYC, August 16, 1951
“Caravan”
“The Bluest Blues”
“On The Sunny Side Of The Street”
“Stardust”
“Time On My Hands”
Dizzy Gillespie (tp)
Bill Graham (as, bars)
Stuff Smith (vln)
Milt Jackson (vib, p, org, vo)
Percy Heath (b)
Al Jones (d)
Joe Carroll (vo)
Recorded in NYC, October 25, 1951
“Oo-Shoo-Bee-Doo-Bee”
“They Can't Take That Away From Me”
Dizzy Gillespie (tp, vo)
Bill Graham (as, bars)
Wynton Kelly (p)
Bernie Griggs (b)
Al Jones (d)
Joe Carroll (vo)
Recorded in Chicago, IL, July 18, 1952
久々の同窓会。比較的最近会った仲間もいれば、卒業以来顔を合わせていなかった者も。
昔一緒に遊んだ光景がすぐに目に浮かぶ。そして懐かしい思い出が次から次へと写真をめくるように。小さい頃の友人に会った時の特徴であろう。それも、時間経過も明確に。
大人になり、昔一緒に仕事をした仲間と久々に再会してもなかなかそのようなこともないし、気分にもならない。そして果たして何年前のことであったかを思い出すのに一苦労してしまう。その位、子供の頃は友人と日々濃い付き合いをしていたのだろう。
その中に一人ジャズ好きがいる。いわゆる中間派を好む年季の入った「超マニア」だ。ジャズファンでもありオーディオマニアでもある。小学校の頃からベースを弾いていた。
そういえば自分の結婚祝いに彼のお勧めのカートリッジを貰った記憶がある。このような物を貰うのも珍しかったし何よりも嬉しかった。まだまだ大事に持っている。
賀状のやりとりはしているので、久々に会うのを楽しみにしていたのだが。欠席連絡の彼のはがきには、交通事故にあってリハビリの毎日とのコメントがあり、当日は残念ながら欠席できないとあった。早く元気になってもらいたい。
元気に生きているからこそ色々なことができる。健康を害すると生きることだけが目的の毎日なってしまう。人それぞれの人生であるが、何をするにも体だけは大事にしたいものだ。
先日聴いたバドパウエルの録音日を見ると、1950、1951年。
ちょうど自分を含めて先日集った仲間達が生まれた頃だ。
モダンジャズの歴史と自分のこれまでの人生を照らし合わせ改めて何か感じるところがあった。
生まれてから25年、ちょうど70年代の中ごろまでは色々なことを知り、多くのことを吸収し、様々なことを経験もした。
ジャズも、丁度その頃まではハードバップ、モード、フリー、フュージョンと、色々な形に姿を変え、多様性を持って進化してきた。
しかし、その後の25年は大きく劇的に変化することもなく、それまでの進化を深め、あるいはそれまでの資産を食い潰しているだけのような気がする。
ジャズの世界も自分自身も。もしかしたら変化はしているのに鈍感になっているのかもしれないが。
大分前置きが長くなったが、バップからハードバップへ向けて変化を始めた50年代初頭。
多くのスターが誕生している。
先日紹介したギターのケニーバレルの初吹き込みも丁度この頃だ。ガレスピーのコンボでデビューしている。先日のアルバムにも入っている“Tin Tin Deo”が、このアルバムでのデビュー曲だ。ソロがある訳でもないが。
ミュージシャンが自社のレーベルを持つというのは珍しいが、ガレスピーは当時自分のディージーズというレーベルを持っていた。このアルバムに収録されている曲は、元を辿るとこのディージースでの吹き込みだ。
セッション毎にメンバーも替わるが曲想も微妙に違う。ガレスピーも色々な試みをしているのがよく分かる。若手を育てながら、新しいものにチャレンジし続けたこのバイタリティーがあったので、最後まで現役で自分の世界を持続できたのだろう。見習うべきことが多い。
“Tin Tin Deo”
“Birks' Works”
Dizzy Gillespie (tp)
John Coltrane (as, ts)
Milt Jackson (vib, p)
Kenny Burrell (g)
Percy Heath (b)
Carl "Kansas" Fields (d)
Freddy Strong (vo)
Recorded in Detroit, MI, March 1, 1951
“The Champ, Pt. 1&2”
Dizzy Gillespie (tp)
J.J. Johnson (tb)
Budd Johnson (ts)
Milt Jackson (vib, p)
Percy Heath (b)
Art Blakey (d)
Joe Carroll, Melvin Moore (vo)
Recorded in NYC, April 16, 1951
“Swing Low, Sweet Cadillac”
Dizzy Gillespie (tp, vo)
Bill Graham (as, bars)
Milt Jackson (vib, p)
Percy Heath (b)
Al Jones (d)
Joe Carroll, Melvin Moore (vo)
Recorded in NYC, August 16, 1951
“Caravan”
“The Bluest Blues”
“On The Sunny Side Of The Street”
“Stardust”
“Time On My Hands”
Dizzy Gillespie (tp)
Bill Graham (as, bars)
Stuff Smith (vln)
Milt Jackson (vib, p, org, vo)
Percy Heath (b)
Al Jones (d)
Joe Carroll (vo)
Recorded in NYC, October 25, 1951
“Oo-Shoo-Bee-Doo-Bee”
“They Can't Take That Away From Me”
Dizzy Gillespie (tp, vo)
Bill Graham (as, bars)
Wynton Kelly (p)
Bernie Griggs (b)
Al Jones (d)
Joe Carroll (vo)
Recorded in Chicago, IL, July 18, 1952