A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

誰が目当てか、何が目当てか・・・・同じアルバムでも人によって聴き方が違うのがジャズ

2007-10-26 | MY FAVORITE ALBUM
Hampton Hawes - For Real!

レコードを買う時、何をきっかけに買うか。
好きなミュージシャンのリーダーアルバム。これが普通だと思う。名盤、話題盤。これも普通だ。そしてレーベル。ジャケ買い、怖いもの見たさの衝動買い・・・などなど。
そして、本当に興味を持ったミュージシャンをとことん。リーダーだけでなくサイドメンとしての参加アルバムも洗いざらい・・・。
自分自身振り返っても色々あるものだ。
最近昔のアルバムをひっくり返すことが多いが、このアルバムは何かきっかけに買ったのかを思い出すのもまた楽しい。

ある時、何がきっかけかは忘れたがリバーサイドのエバンスを追いかけたことがある。もうCDの時代になってから、何を今更といった感はあったが。
そこに出てくるのは、当然スコットラファロ。短命に終わったラファロのアルバムは数が多いわけではない。何枚かラファロの参加したアルバムを買い求めたが、その時買ったアルバムがこれだ。

ラファロの図太いベースを、このアルバムでも聴くことが出来る。
しかし、このアルバムで気になったのはハロルドランドのテナーだ。60年代以降のランドとは少し音色も違うしフレーズも流暢だ。気に入って一時良く聴いていた。

コンテンポラリーのサックスは生の音に近いといわれる。
何かの雑誌か本で読んだことがあるが、ロリンズの本当のサックスの音はブルーノートの音では無く、コンテンポラリーの音だと。ランドの本当の音がこれならば、なかなかいいのだが。
60年代、70年代のランドは、ところがライブも聴いたことがあるが何故かこのアルバムのランドとは違う印象を受けてしまう。なかなか好きになれずにいた。
若い頃良い印象を持っていたのに、何か変に大人っぽくなってしまった女性を好きになれないのと同じかもしれない。

リーダーはピアノのハンプトンホースだが、このアルバムでは影が薄い。
相棒のせいもあるのかもしれないが。でも、ホースらしさが良く出ている。
ホースのピアノは音数が多いわけではない。少な目の音のイントネーションとフレーズが実にジャズっぽい。ツボを得ている、これがホースの良さだろう。

たまたま、きっかけがあって最近聴きなおした久々のランド。やはり、なかなかいい感じだ。肌合いが合うということだろう。このアルバムもIpod入りした。暫く聴く機会が多いと思う。
この頃のランドを他にも聴いてみることにしよう。

Hip
Wrap Your Troubles In Dreams
Crazeology
Numbers Game
For Real
I Love You

 Harold Land (ts)
 Hampton Hawes (p)
 Scott LaFaro (b)
 Frank Butler (d)

Recorded in Los Angeles, CA, March 17, 1958


コメント
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