Duke Ellington / 70Th Birthday Concert
60年で暦も一回り。還暦というのは一回りして赤ちゃん還りをするということらしいが、最近の長寿高齢化の社会では60歳はまだまだ現役。引退どころか第2の人生のスタート。そういう意味では本当に赤ちゃん還りをしてもう一度人生を楽しめる時代になった。
70歳の古希の祝いも、昔はここまで生きることが稀だった時代の名残。今では70歳でも現役で活躍しているひとは山ほど居る。
ジャズ界の長老であったデュークエリントンも70歳の時はまだまだ現役真最中。不動のメンバーで晩年の最強バンドを率いていた。
その年オーケストラはヨーロッパツアーを行っていた。すでに外は寒さが厳しい11月、イギリスのマンチェスターで70周年を記念するコンサートが開かれた。
この年の4月、ホワイトハウスでニクソン大統領の前で70歳を祝って多くの仲間に囲まれて演奏する機会を得たエリントン。新たな気持ちでヨーロッパに向かったのだろう。外の寒さを吹き飛ばすように、いつにも増して熱気のある演奏を繰り広げる。
60年代に入ってからはポピュラーな曲のアルバムを作ったり、新しい組曲アルバムを出したり、相変わらず多方面に活動はしていたが。
ここでは過去のエリントンオーケストラの集大成。
過去からのエリントンの作品集を、メドレーを含めて一気に演奏している。実際には2時間半のコンサートだったらしいので、2枚組みのアルバムでもまだ収録されていない曲もあるかもしれない。しかしコンサート全体の雰囲気は十分に伝わってくる。
とかく周年記念のアルバムというと、過去の演奏からのオムニバス物が多いが。これは正真正銘70周年の時の録音。それもライブで。さらにツアー先のイギリスでという記念すべき一枚だ。
イギリスでのライブというのも1933年以来のことだったらしい。数日前に急遽録音が決まったということも含め、偶然に近い形で残されたコンサート録音。
だからこそとって付けた様なお祭り騒ぎにもならない、70年の集大成のリアリティーを感じる。
曲やプレーヤーの説明は不要であろう。きっとこのコンサートは、エリントンと永年活動を伴にしてきたメンバー達にとっても思い出に残る記念すべきアルバムだと思う。
1. Rockin' In Rhythm
2. B.P.
3. Take The "A" Train
4. Tootie For Cootie
5. 4:30 Blues
6. El Gato
7. Black Butterfly
8. Things Ain't What They Used To Be
9. Laying On Mellow
10. Satin Doll
11. Azure
12. In Triplicate
13. Perdido
14. Fifi
15. Medley
・Prelude To A Kiss
・I'm Just A Lucky So And So
・I Let A Song Go Out Of My Heart
・Do Nothin' Til You Near From Me
・Just Squueeze Me
・Don't Get Around Much Anymore
・Mood Indigo
・Sophscated Lady
・Caravan
16. Black Swan
17. Final Ellington Speech
<Personnel>
Duke Ellington (conductor, piano)
Norris Turney (alto & tenor saxophones, flute, clarinet)
Johnny Hodges (alto saxophone)
Harold Ashby (tenor saxophone, flute)
Paul Gonsalves (tenor saxophone)
Harry Carney (baritone saxophone, clarinet, bass clarinet)
Cat Anderson, Cootie Williams, Rolf Ericson, Mercer Ellington (trumpet)
Lawrence Brown, Chuck Connors (trombone)
Wild Bill Davis (organ)
Victor Gaskin (bass)
Rufus "Speedy" Jones (drums)
Recorded live at Manchester, November 25,26 1969
60年で暦も一回り。還暦というのは一回りして赤ちゃん還りをするということらしいが、最近の長寿高齢化の社会では60歳はまだまだ現役。引退どころか第2の人生のスタート。そういう意味では本当に赤ちゃん還りをしてもう一度人生を楽しめる時代になった。
70歳の古希の祝いも、昔はここまで生きることが稀だった時代の名残。今では70歳でも現役で活躍しているひとは山ほど居る。
ジャズ界の長老であったデュークエリントンも70歳の時はまだまだ現役真最中。不動のメンバーで晩年の最強バンドを率いていた。
その年オーケストラはヨーロッパツアーを行っていた。すでに外は寒さが厳しい11月、イギリスのマンチェスターで70周年を記念するコンサートが開かれた。
この年の4月、ホワイトハウスでニクソン大統領の前で70歳を祝って多くの仲間に囲まれて演奏する機会を得たエリントン。新たな気持ちでヨーロッパに向かったのだろう。外の寒さを吹き飛ばすように、いつにも増して熱気のある演奏を繰り広げる。
60年代に入ってからはポピュラーな曲のアルバムを作ったり、新しい組曲アルバムを出したり、相変わらず多方面に活動はしていたが。
ここでは過去のエリントンオーケストラの集大成。
過去からのエリントンの作品集を、メドレーを含めて一気に演奏している。実際には2時間半のコンサートだったらしいので、2枚組みのアルバムでもまだ収録されていない曲もあるかもしれない。しかしコンサート全体の雰囲気は十分に伝わってくる。
とかく周年記念のアルバムというと、過去の演奏からのオムニバス物が多いが。これは正真正銘70周年の時の録音。それもライブで。さらにツアー先のイギリスでという記念すべき一枚だ。
イギリスでのライブというのも1933年以来のことだったらしい。数日前に急遽録音が決まったということも含め、偶然に近い形で残されたコンサート録音。
だからこそとって付けた様なお祭り騒ぎにもならない、70年の集大成のリアリティーを感じる。
曲やプレーヤーの説明は不要であろう。きっとこのコンサートは、エリントンと永年活動を伴にしてきたメンバー達にとっても思い出に残る記念すべきアルバムだと思う。
1. Rockin' In Rhythm
2. B.P.
3. Take The "A" Train
4. Tootie For Cootie
5. 4:30 Blues
6. El Gato
7. Black Butterfly
8. Things Ain't What They Used To Be
9. Laying On Mellow
10. Satin Doll
11. Azure
12. In Triplicate
13. Perdido
14. Fifi
15. Medley
・Prelude To A Kiss
・I'm Just A Lucky So And So
・I Let A Song Go Out Of My Heart
・Do Nothin' Til You Near From Me
・Just Squueeze Me
・Don't Get Around Much Anymore
・Mood Indigo
・Sophscated Lady
・Caravan
16. Black Swan
17. Final Ellington Speech
<Personnel>
Duke Ellington (conductor, piano)
Norris Turney (alto & tenor saxophones, flute, clarinet)
Johnny Hodges (alto saxophone)
Harold Ashby (tenor saxophone, flute)
Paul Gonsalves (tenor saxophone)
Harry Carney (baritone saxophone, clarinet, bass clarinet)
Cat Anderson, Cootie Williams, Rolf Ericson, Mercer Ellington (trumpet)
Lawrence Brown, Chuck Connors (trombone)
Wild Bill Davis (organ)
Victor Gaskin (bass)
Rufus "Speedy" Jones (drums)
Recorded live at Manchester, November 25,26 1969