A DAY IN THE LIFE

好きなゴルフと古いLPやCDの棚卸しをしながらのJAZZの話題を中心に。

ジャズに包まれた仲間内のパーティー・・・憧れであるが。

2007-10-30 | MY FAVORITE ALBUM
1969 All-Star White House Tribute To Duke Ellington


会社の先輩でもあり、学校の先輩でもある大のジャズファンの友人がいた。
会社の昼休み、寸暇を惜しむようにしてジャズ喫茶に一緒に行ったものだ。
その彼の友人に金持ちのジャズファンがいて、年に何回か自宅にプロのジャズプレーヤーを呼んでホームパーティーをやっていた。
金井英人さんが常連であったが、デビューしたての吉岡秀晃なども来ていたのを覚えている。
趣味も嵩じて自宅に自分の好きなミュージシャンを呼んでリラックスしたライブが聴けるというのは羨ましい限り。究極の道楽であろう。

デュークエリントンの70歳の記念コンサートはツアー先のイギリスで行われたが、実はそれに先立ち「自宅」にエリントンを呼んで大パーティーを行った人物がある。
その人は当時のアメリカ大統領ニクソン。就任して2年目のことであった。
ホワイトハウスにエリントン招き豪華ゲストを集めてのミニコンサート。もちろん、演奏されたのはエリントンの曲のオンパレードだ。
それにしても豪華メンバーを集めたものだが、入れ替わり立ち代り次々にソロを繰り広げる。
メドレー中心の演奏であるが、いつものジャムセッションとは何となく様子が違う。
各自が技を競い、聴衆を魅了していくというよりは、目の前にいるエリントンを祝福して心を込めて演奏をしている様が目に浮かぶ。

大きなホールでのお祭り騒ぎもよいが、ジャムセッションは演奏する側も聴く側もお互いに目が届く範囲でのライブがベストだろう。それに、このように誰か主役がいて、その主役に皆の想いが集中すると全体が締まった演奏になる。
同窓会的なリユニオンコンサートは、プレーする側も聴き手も昔を思い出しながら盛り上がるが。このような、仲間が集って“Tribute”コンサートも、散漫になりがちな演奏に何か一体感を生む独特の雰囲気がありいいものだ。

エリントンはプレーに参加していないが、最後の一曲で、ソロピアノで皆に感謝の意を表しこのセッションの幕を閉じる。

 1. Take The "A" Train
2. I Got It Bad (And That Ain't Good)
3. Chelsea Bridge
4. Satin Doll
5. Sophisticated Lady
6. Just Squeeze Me (But Don't Tease Me)
7. I Let A Song Go Out Of My Heart
8. Do Nothing Till' You Hear From Me
9. Don't Get Around Much Anymore
10. In A Mellotone
11. In A Sentimental Mood
12. Prelude To A Kiss
13. Ring Dem Bells
14. Drop Me Off In Harlem
15. All Too Soon
16. It Don't Mean A Thing (If It Ain't Got That Swing)
17. Things Ain't What They Used To Be
18. Perdido
19. Warm Valley
20. Caravan
21. Mood Indigo
22. Prelude To A Kiss
23. I Didn't Know About You
24. Praise God And Dance
25. Come Sunday
26. Heritage
27. Jump For Joy
28. Pat

Recorded at The White House on Duke Ellington's 70th birthday, when he was awarded the Medal Of Freedom by President Richard M. Nixon.

Producer Bill Kirchner

<Personnel>:
Duke Ellington (piano)
Mary Mayo, Joe Williams (vocals)
Paul Desmond (alto saxophone)
Gerry Mulligan (baritone saxophone)
Clark Terry (trumpet, flugelhorn); Bill Berry (trumpet)
Urbie Green, J.J. Johnson (trombone)
Earl Hines, Dave Brubeck, Hank Jones, Billy Taylor (piano)
Jim Hall (guitar)
Milt Hinton (bass)
Louie Bellson (drums).

Recorded live at the White House, Washington, D.C. on April 29, 1969
コメント
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