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「男の家計簿」について(1)

 来年の手帳を準備する季節になった。

 実は、少し前から、手帳の使い方について、このブログに書いてみて、皆様のアイデアをお聞きしようと思っていたのだが、先日「週刊現代」に手帳の使い方を取材され(真に多忙で、且つ当代の手帳使いのプロ達と一緒に紹介されるらしいので、ちょっと気が重い)、さらに「Yomiuri Online」の原稿で金銭管理を含めた手帳の使い方の原稿を書いたところで(今週の金曜日くらいにUPされると思う)、何と、JMMでも「・・・皆さんの、スケジュール管理と手帳の使い方について教えて下さい」といった質問が村上龍編集長から出題され(流行に対する感度の鋭い村上氏が取り上げるくらいだから、手書きの「手帳」は流行っている)、ネタの重なり具合を考えると、ちょっと、このブログでは、スケジュール管理の部分を書きにくい感じになってしまった。

 「Yomiuri Online」の原稿は、現在、私が行っているスケジュール管理その他の手帳の使い方と共に、手帳を使って、簡単な個人の金銭管理をしようという「考え」(実行は、来年から)について述べたものなのだが、これに関連して、ここのところ、「男の家計簿」について、どうしたらいいのか、関心を持っている。
 
 尚、ここでいう「男」は、単に数的な多数を指すもので、専業主婦ではない女性で、フルタイムで働いている女性も対象として考えている。

 企業に会計が必要であるがごとく、個人の場合も、金銭に関する記録を行うことが、お金の使い方を改善するに違いない、という直感は前からある。また、私も含めて「中流」くらいまでの所得層では、お金の運用方法よりも、そもそも運用すべきお金を作るに至る、節約も含めた、お金の使い方の方が、重要な役割を担っているに違いなかろう、とも思う。
 
 しかし、個人的には、「家計簿」的な記録を付けるのは面倒なので、今日まで、具体的な方法を考えずにいた。だが、明確な根拠はないのだが、「何となく」、自分のお金の使い方をもう少し客観的に把握する必要性があるように最近感じ始めているし、僭越にも、他人に、「ともかく、お金の出入りを大まかにでも記録して、現状を把握しておくといいですよ」というような偉そうなことを言うこともある。

 ちなみに、これまでの私は、稼いだお金のうち、家計に必要額を渡し、後は、何ら管理をせずに、適当に自分で使って、残れば貯金する、というスタイルで、お金が足りなくなったことはないが、貯金が十分に貯まったこともない、という、ある意味では気楽な、しかし、ある意味では危うい金銭生活を送ってきた。あくせくしていない点はいいのだが、向上心が不足しているともいえるし、リスク管理が不十分だともいえそうだ。

 また、自己反省のついでに、たとえば、一つの出版の企画として、スケジュール管理と金銭管理が簡単に出来て、マーケットやマーケットに関係する経済ニュースを捉えることが出来て、さらに、資産運用をはじめとするお金の扱い方の基礎知識をちりばめてある、「マネーリテラシー手帳」みたいなものを作ることが出来ると、面白いのではないか(それそのものとしても、小さなビジネスとしても)とも考えるようになった(ご関心のある出版社さんは、いらっしゃいませんか?)。

 過去20年以上にわたって、私は「能率手帳」(左ページがスケジュール欄で、右ページが白いもの)の大判(スーツの内ポケットに入る程度)で革装のものを使っており、当面(というか、まずは来年から)、使えるところまではこれを使って実験してみる積もりでいるが、果たして、「男の家計簿」としては、何をどの程度まで記録して、どのように加工すればいいのか、理屈上のイメージは湧くのだが、具体的にはもう一つ自信が湧かない。
 
 当面、(1)一日の総支出、(2)主な支出項目(たとえば飲み代や、やや大きな買い物など)、(3)カードの払い、(4)経費など後で返ってくる支出、くらいを記録しておいて、(5)週次の合計と、(6)月次の決算(資産の評価と、簡易B/S、P/Lの作成を含む)くらいのことをすれば、かなりの程度、自分の金銭的な行動パターンが分かり、問題点が把握・改善できるのではないか、と期待しているのだが、もう少し支出の項目を細分化すべきなのかといったことを中心に、まだ迷いがある。
 
 ちなみに、このスタイルだと、「能率手帳」では、月次の決算をするスペースを確保するのに苦労するかも知れない(やってみないと分からないが)。

 たとえば、「マネーリテラシー手帳」を作るとすると、資産運用の基礎知識として、書いておきたい内容は、材料がかなりあるような気がしているのだが、肝心の簡易家計簿の部分については(できるだけ簡単なものが望ましいと思うが)、もう少し考慮が必要と思える。

 読者の皆さんの、個人の金銭管理に関するアイデアをご教示いただけると有り難い。
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