山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「遊戯療法」四日目・楽日

2013-12-02 13:24:45 | 遊戯療法~レミングより
■12月1日(日)

小屋入りしてマル1週間。
窓を暗幕で閉じていたため時間の感覚がなくなっていた。
この1週間は昼だろうが夜だろうが関係ない。
小屋に入ると闇が広がる。
マッチ1本、夢を見る。これが目指す劇だった。

土曜日の昼も劇が始まる前にストリートパフォーマンスをおこなったが、日曜日は私も加わる。
新人太郎君のロープ縛りに影響されて、私も縛られてみたくなった。
初体験だった。何でも経験をしておいた方が良い。
自由なんてなかった。それを身体で感じる。それを表現する自由。

小屋が狭いため、4月「レミング」、10月の市街劇では出演者は20名を超えたが、今回はその半分の11名で舞台に立つ。
それに観客が押し寄せてきて、小屋は人間の体温と電球で熱いくらいだった。暖房は必要なかった。
闇が狭さを打ち消してくれた。
広がる!・・・まるで今の日本の国のように闇が広がってみえる。

犬の水蒸気とは?
飛び散るヨダレだと思う。
熱い。溶ける。気化する。
気化することによって見えなくなる。

場面は病院の設定ではある。
ところが、屋根裏でもあり床下でもあり、壁そのものの中でもある。
場合によっては密室は独裁国家であり、視点が変わると解放区のようにも変わる。
恐ろしいレイアウトだった。
少女人形が天井から逆さに吊り下げられている。
背景は空調機だったが、それが原発のようにも見える。
幻視の空間ではある。ところが、それが今に見える。

狂気と恐怖が劇では見えるようにする。
それが私たち夢桟敷の主張であり、テラヤマ劇の夢の力に傾く。

ご協力頂いた劇団仮面工房様、劇団みちくさ様、熊本大学演劇部の皆様、そして会場のギャラリーADO黒田さん、
そしてそして何よりも、ご来場頂きましたお客様に心よりお礼申し上げます!
無事、終了致しました。
これにて2013年の劇団夢桟敷の公演は終わります。
次は・・・後日、発表致します。

写真は市街劇のスポットと打ち上げの和気あいあい。


















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