劇団の主宰を交代！

劇団夢桟敷が旗揚げをして、この6月15日で36年目を迎えます。この間、劇団の新陳代謝を4回くらい繰り返し、世代は第４から第５世代へ向うことになります。1世代毎に特徴はあります。それは集まったメンバーの個性特技とその時代に反応した結果でもあり、必ずしも自分たちの意思通りだったとは言えない部分もあります。つまり、劇団の活動は社会的要望にも反応するようにもなっていた訳です。
基本的には1960年代-70年代に登場したアングラ劇の次世代継承を試みた点では一貫してきました。ある時期は「ポストアングラ」「ネオ演劇実験」を標榜しオリジナルを追求したり、寺山修司や唐十郎の作品を公演することにより「原点回帰」を試みたり、パフォーマンス（舞踏的な無言劇・音楽や美術とのコラボレーション）、教育や福祉活動をサポートする演劇ワークショップ、日本演出者協会が主催する演劇大学in熊本の活動参加、海外交流活動（インドネシアー韓国ーブラジル）、市民運動に関わったイベントの企画など、自主公演に限らず幅広いものになっています。
こうした活動の中で劇団夢桟敷の特徴個性は形成されました。時代（現在）への批評は実践＝公演活動の中で個人差はあれ培われています。今を生きる演劇として意識しつづけています。
劇団夢桟敷の主宰を交代します。止めてくれるなおっ母さん！
先日（金）の劇団会議（公演反省会＆今後の計画）で重大発表のつもりで主宰の辞意を表明しました。後継は座長の夢現（ゆめうつつ）に決定。簡単に決定容認されたことに「あれ？」と思いつつ、小さな演劇の独裁政権はあっという間に崩壊したのであります。いえいえ、崩壊ではなく新たなる展開を打ち出します。劇団は政権ではありません。永遠のユートピアでなければ！
主宰を辞める理由は病気です。ステージ３bという末期に近い癌（直腸からリンパ節へ転移）を患っていては長期的展望は望めません。今は週に2回の化学療法を受けておりますが、8月には手術入院の予定もあり、いずれにしても無理が効かない身体であります。無理をしない範囲で、これから先は一劇団員（座付作家）として役割をまっとう致します。
第5期へ！
劇団内では絶大な信頼を得ている夢現です。本人は百歳まで生きる、劇を続けると言っています。健康です。私と違って人の話を聞く耳を持っています。これから入団するであろう若い世代を育てる力もあります。次の世代へつなぐ主宰者としては必要不可欠な存在です。
という訳で、今後も劇団夢桟敷を宜しくお願い致します。新体制や今後の活動についてはこのノートやフェイスブックで発表致します。
尚、6月19日（金）18:00-21:30亀井公民館（熊本電鉄亀井駅下車裏）にて一般公開「演劇の基礎トレーニング」を行います。本読みや即興劇のつくり方、演出・演技・台本作り・照明音響・舞台美術などのワークショップを8月末まで定期的につづけます。少人数制でおこないます。ご予約は劇団夢桟敷までお申し込み下さい。
yumesajiki@ybb.ne.jp　09045815190（制作）
入団希望者も兼ねております。年齢国籍性別問わず！お気軽に参加下さい。

【上映会の告知】
「おやじ男優Z」九州上陸第一弾！熊本！
６月２７日（土）１９時～
６月２８日（日）１４時～
（開場はいずれも３０分前）
会場：熊本市中央区河原町2問屋街　ギャラリーADO
監督の池島ゆたか／主演のなかみつせいじ／脚本の五代暁子の皆様がご来場されます！
☆両日ともトークイベント、懇親会あり！
料金ー２０００円
※予約を承っております。
http://jajamaru116.wix.com/oyajidanyu-z#!contact/c24vq
詳しくは夢桟敷にお問い合わせ下さい。
電話：09045815190（制作）メール:yumesajiki@ybb.ne.jp