山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

「蜜と疎」の味

2008-11-20 23:33:32 | モノローグ【エトセトラ】
 鼻水が流れる。涎(よだれ)も流れる。唾が飛ぶ。汗が飛び散る。日常生活では見られたくないものが体内から流れてきても、劇ではそれがきれいに見えるのは何故だろうか。・・・劇は「非日常」の世界である。劇団なる集団は「日常」を背負った俳優たちが稽古で「非日常」を共有する作業を繰り返す。まるで宗教のようでもある。見る側を自由の世界と草木がなびいていく風へ運びたい。 

 【蜜】濃厚な部分がある。だからと言って繰り返したりして煮詰めたりはしない。本番の一発触発の為にとっておくのだ。稽古中はイライラするほど溜める。不足があるからストレスも溜まる。一発の爆発の為だ。
 【疎】どうでもよいところがある。これは場面をなごやかにしたり空気を変える為のテクニックが要求されるところ。
 
 限られた場所と限られた時間で「無限大」を作る。これが演劇でもある。
 犯罪者=梅川のリアリズムはない。これは母親からみた息子へのドラマとして、今、2008年の劇場型犯罪を問うものともなっているからである。
 【蜜】は筋。【疎】は娯楽。使い方を間違えると危険な劇になる。
 LIVEは危険と隣り合わせにある。その味を楽しんで欲しいものだ。

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2 コメント

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昨日のタイトルとの関係 (蝉丸)
2008-11-21 15:19:13
「女が服を脱ぐ時」のタイトルで書かれた昨日のブログに何度もコメントを入れようとしました。
どうしても気になっていました。そんな美味しいこと書かれると本能が高ぶります。
それに今回の「蜜」につづいて、・・・・・・。
稽古場はどんなことになっているのでしょうか。
想像しただけで我慢できなくなります。
ぼくが勝手に盛り上がっているだけでしょうが、写真を見る限り「楽しい犯罪劇」を予感します。

車椅子姿の老人=山南さん!テレビでチラッと見ました。座長=夢現さんが若かったですね。
関係の関係 (山南)
2008-11-21 23:49:54
 公演では「女が服を脱ぐ時」以上のことが起こってきます。・・・お楽しみ。

 テレビは見ていません。しー。

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