山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

密室劇へ

2013-10-29 23:48:13 | 遊戯療法~レミングより
やっと秋らしくなってきた。
体質が変わったのか、やたらと芋が欲しい毎日。甘いものを身体が欲しがっている。
芋を食べると形の良いうんこが出る。腸の調子が良くなる。
これからは風邪をひかないように細心の注意が必要になった。
対策としてみかんを食べる。マスクをして外出すること。手洗いうがい。一日一万歩で汗をかく。

クドシンとサキが次回公演「遊戯療法」の会場であるギャラリーADOの図面を作って持ってきた。
狭い!これは経験済み、前提でこの狭さを活かす。
次回公演では舞台と客席の配置をこれまでとは変えた。
まるで舞台の中に客席はある。そんな空間になる。
円形劇場ならば客席が舞台を取り囲むが、逆になる。舞台が客席を取り囲む。
5年前の「疫病流行記」(寺山修司)の時も同じような発想で取り組んだ。会場は熊本市上通りの同仁堂スタジオだった。
箱馬と平台で舞台を組み立てて客席を取り囲む。前後がわからなくなる。
まるで、押し入れの中で秘密めいたことをしている錯覚に陥る。
都合の良いことにギャラリーADOにも押し入れがある。 
当初はこれを利用して舞台に使用するつもりだったが、視覚的に見切れてしまうために断念する。
錯覚を生みだせば良いのである。会場全体が押し入れであるような感覚を生み出せば面白い。
集中治療室ー診察室を妄想の中でエロチックな場面として浮かび上がっている。
今回の登場人物は2の線、3の線(二枚目、三枚目)をはっきりと区別する。
滑り出しは笑いを求めない。これは苦しい。逃げたくなるが逃げる通路もない。だから3枚目が必要になる。
ピエロは悲しい。悲しみの中に生理的な笑いを!行き過ぎよ、影。
犬彦、manami(看護婦)がその役割になる。診察室がソープランドのようになってしまう。
密室だからと言ってじめじめすることはない。明るい闇を演出する。
「盲人書簡」(寺山修司)のように意図的に「見えない劇」を作ろう!
「観客席」(寺山修司)のように客席で事件が発生する。
「疫病流行記」(寺山修司)のように閉じ込めいておいて解放する。

今日までの稽古で一旦「遊戯療法」に区切りをつけて明日(水)よりキッズの連続稽古に入る。

【ご案内】

熊本市北区清水公民館講座キッズミュージカル
「とうめい人間」
作:坂本咲希/演出:山南純平
演技指導:坂本真里/音楽:工藤慎平
■11月2日(土)午後2時40分
■清水公民館ホール(熊本電鉄はけのみや駅)
(入場無料)

動画へリンクYouTube10.19市街劇
「ポータルゲート 1M国家」

市街劇から次回公演「遊戯療法」は密室劇に代わります。
合言葉は「集団の力」だ。
次回公演「遊戯療法」ご案内