山南ノート4【劇団夢桟敷】

山南ノート4冊目(2008.10.3~)
劇団夢桟敷の活動や個人のことなどのメモとして公開中。

まさかのメメクラゲ

2010-07-29 16:39:04 | モノローグ【エトセトラ】
昨今、「秋葉原事件」の公判ニュースを眺めていました。
演劇に関わっていると、事件や犯罪に目が向きます。・・・それは、ここに現代の縮図が表れているようにも思われるからです。
近年「劇場型犯罪」として語られています。犯罪が劇場化?
犯罪が貧困からくる現象から「個」を「社会」にアピールするドラマへと変貌してきたのだろうか?

彼(犯人)の言わんとする「掲示板依存症」とは?

今、彼は牢獄の中で「文学」になりすましているのではなかろうか。それすらもわからないことであるが・・・。
ダレカレ(小劇場系)の言う「ことばの時代」あるいは「活字」の到来?否、彼は「行動」を主張する。その結果が「秋葉原」だったと主張する。

私も仕事の都合でパソコンに向かう時間が多く、その息抜きで掲示板を楽しんでいる。ある意味、脳の柔軟体操である。柔らかくなれ!である。・・・悩むこともない。

虚構なら虚構!これを総動員して実像に迫る方法を、私なりの劇作と位置付けています。ここでは想像力という他者のココロに依存することもあります。

劇の起爆剤を作る場所は「ことば・活字」を作るパソコンではなく、集団の稽古場である。つまり、役者。肉体である。この考えは一度もはずしたことがありません。



いきなりのメメクラゲです。


先日の「シナプス」撮影会から、「ねじ式」(つげ義春)漫画の調合をビデオ短編編集に向けて作業中です。
思いついたデザインが「まさか、メメクラゲ」になる。

あと2年で還暦を迎える初老ではありますが、♪「生きよ、青年」の歌を心に秘めております。
「掲示板」は飽きるまでが楽しいねえ。
さぁ、稽古、稽古。

【追記】

只今、ビデオで撮ったのを編集中です。

実際、行ってみると、頭で描いていたようなことではなかった。
つまり、それ以上の白昼夢というか、何やら怪しい空気が流れ始めました。
夢桟敷のアングラ系とタップダンサーのビキニが融合して、クラクラッと目まいがした。

特に二人のビキニにヤラレル。クラクラ~ッ。

そこで、「ねじ式」(つげ義春)のトップ場面が広がったという訳です。
メメクラゲにヤラレテ海辺を彷徨う青年が「イシャはどこか?」と探している光景です。
何故か、ラスト場面が産婦人科に辿りつくという、クラクラッとくる展開です。

「シナプスの転生」とは・・・!

ビデオでは劇団夢桟敷が2005年~2006年に公演した「ねじ式・三部作」と重なります。

編集した映像はYouTubeで流す予定です。

九州の人でも「メメクラゲ」のことを知らない人が大多数ですよ。
デンキクラゲ、あるいはイラという毒をもったクラゲの一種で、「メメ」に刺されると死ぬか、高熱にうなされて白昼夢を見る。

熊本電鉄(通称、キクデン)ちんちん電車の運転手はキツネのお面を被っているのが習わし。
イシャを探しているのに目イシャばかりである。
原作の「ねじ式」では金太郎飴を作る婆さんが、青年のお母さんということで遭遇するが、
熊本では朝鮮飴のお婆さんが現れてくる。
この婆さんは戦争で大儲けをしたらしい。

など。・・・メメクラゲは恐ろしい。